おひとつ、どうどす? 和尚さんと珍念の会話 ~お題は「新年」~
山寺にて
お寺の和尚(おしょう)さんと珍念が、めでたく正月を迎えました。
和尚「珍念や、珍年おめでとう」
珍念「新年早々、くだらないダジャレをかますのはよしてくださいよ。ヘックション!」
和尚「どうした、かぜでも引いたか」
珍念「体が故障したようです」
和尚「できるな、珍念。故障と胡椒をかけるとは、あっぱれじゃ」
珍念「くすぐったい。そう胡椒ぐらないでください。いきなり褒められると照れます」
和尚「ダジャレのレベルが低すぎるぞ、珍念」
珍念「そんなことをいうなんて、和尚さんは高村光太郎ですか」
和尚「ん?」
珍念「『智恵子抄』をご存じない!? 和尚さんは『知恵、故障』。詩集だけに死臭が漂って参ります」
和尚「縁起でもないことをいうでない」
珍念「演技ではございません。本気です」
和尚「くそっ、将棋でもするか」
珍念「将棋ないですね」
和尚「将棋なら、ここにあるぞ。将棋の味方だ、仮面ライダー」
と懐から将棋の箱を出すと、なかから金(きん)を一つつまみ出し、
和尚「年が明けたから、これをおまえにくれてやろう。金が珍念じゃ!」
珍念「かんべんしてくださいよ」
(城島明彦)
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