NHK大河ドラマ「花燃ゆ」とキムタク(木村拓也)を結ぶ点と線
ヒントは松下村塾を開いた男
どこか怪しげな見出しから、どういう話なのかをズバッと当てられる人は、まずいないのではないか。
昨年12月に、私はある異業種交流会で「吉田松陰」をテーマにした講演を二度行う機会があった。
最初の講演では、講師に予定されていた方が急逝した関係で代打である。
二回目は「松下村塾」について話した。
キムタクと「花燃ゆ」がつながっていることを知ったのは、講演後だ。
参加者の一人の、ある会社の執行役員が面白い話をしてくれた。
「先日、NHK大河ドラマの「花燃ゆ」の制作関係者が、どうやって調べたのか、うちの社長を訪ねて来たそうです」
うちの社長というのは、注文住宅のタマホームの玉木康裕社長だ。
察しのいい人は、「玉木」という苗字から、松下村塾を開いた吉田松陰の叔父(松陰の父の弟)玉木文之進を連想したかもしれない。
そうなのだ。
社長は、「玉木文之進の直系ではないが、つながっている家系」なのだという。
「それにしても、NHKはどうやって調べたんだろう」
と、驚いていたそうだ。
では、キムタクは?
キムタク(木村拓也)は、関東地区だけかもしれないが、タマホームのCMに出ているのだ。
というわけで、以下のそれぞれの点が一本の線でつながるのである。
キムタク――タマホーム――玉木康裕社長――玉木文之進――吉田松陰「なぁんだ」とガッカリする人もいるかもしれない。
NHKの大河ドラマ班は、そうやって登場人物に関係のある子孫を片っ端から訪ね歩いてエピソードを収集しているようである。
同じNHKに先祖を調べまくる「ファミリーヒストリー」という番組があるが、あれに近いようなことをやっているのだろうか。
玉木文之進を調べると、本家筋の乃木希典(のぎまれすけ)の家系・血筋も調べないといけない。
男の場合は記録が残っているが、「花燃ゆ」主人公文についての記録は、ほとんど残っていない。
だからNHKは、勝手に人物を造形しているが、家族の描き方も含めて、実際とはかなり違っているように私には思える。
(城島明彦)
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