アマゾンの在庫管理者はサボっているのか!?
「嫌がらせ?」「ソデの下?」と思う人がいた!
明1月4日から、吉田松陰の妹文を主人公にしたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が始まる。
大河ドラマを見て、吉田松陰という人に興味を抱き、本を読んでみたいと思う人も当然、出てくるはずで、拙著『吉田松陰「留魂録」』も好評につき、御礼申し上げますといったところ。
ところが、新年早々、病床にいる知人がこんなことをいってきた。
「腰が痛くて本屋へいけないからアマゾンで買って読もうと思い、昨晩ネットで確認したら、在庫があった。それで、明日申し込もうと思って寝た。ところが今日見たら、
『通常3~5週間以内に発送』
となっていました。明日から大河ドラマが始まるのに、間が悪すぎます。嫌がらせをされているのではありませんか。
読者からすると、せっかく買おうと思っても、『本が届くのが3週間以上も先ということなら、別の作者の本にするか』という気持ちになります。
アマゾンで買い物をするときには、ついでにあなたの『吉田松陰「留魂録」』の順位などを見ていましたが、ずっと上位にランクされていました。それなのに、アマゾンの在庫管理者が在庫を補充しないというのはおかしいと思いました。
「花燃ゆ」が始まる前日に『通常3~5週間以内に発送』という表示になるというのは、あまりにもタイミングがドンピシャリです。偶然にしてはおかしいと思いませんか。
それで、ちょっと調べてみたら、『吉田松陰「留魂録」と同じ出版社(致知出版社)の別の吉田松陰の本にも、そのような表示が出ていました。担当者がただサボっているだけなのか、それとも、その担当者がどこかの出版社から販促金でももらっていて、その本を売るために売れている本に嫌がらせをしているのではないのかと思いました。文句をいった方がいいですよ」
拙著『吉田松陰「留魂録」』は3か月で二度の被害
まさかと私は思ったが、発売1か月後にも同様のことが起きていた。
在庫表示が『通常3~5週間以内に発送』となると、買い控えが起き、同じテーマや類似した書名をつけた別の本が売れるということを経験しているのだ。
私の『吉田松陰「留魂録」』でいうと――
最初のときは、「一般」というジャンルで3~5位(ノンフィクション全体の順位では100位以内~250位くらい/本全体では1000位台~2000位台くらい)で頑張っていたのが、『通常3~5週間以内に発送』が出たとたん、買い控えが起きたために順位が急降下し始め、2日後には早くも20位台とか30位台となり、1週間も過ぎると100位からも陥落(本全体では1万位台に陥落)。
その後もどんどん落ち続け、私が見たなかで最も下落したときのアマゾンの本全体の順位は10万3395位だった。
ところが在庫が補給されると、また順位が急上昇して10位台になり、出版社の方でも会員に書籍紹介をしたこともあって、ヒトケタ台にカムバックした。
「よかった」と思っていたら、また在庫不足だ。
在庫冊数表示が消えて、
「通常3~5週間以内に発送」
表示である。
コンピューターによる在庫管理が鉄壁で、注文から発送までを電光石火でやるのがアマゾンの売りではないのか。在庫不足にしてどうする!
著者は誰でも、少しでも多くの人に読んでほしいと思っている。
著者もまたアマゾンの顧客である。
顧客を不快な思いにするビジネスのやり方は、まともではない。
アマゾンは、まじめにやれ!
(城島明彦)
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