「花燃ゆ」第1回はレベルが低すぎて失望! 文と小田村伊之助を際立たせるために無理に筋書きを創っている
脚本も演出も音楽もナレーションも安っぽく、「軍師 官兵衛」と比べて数段下
小田村伊之助(のち楫取素彦に改名)は、最初、文の姉の寿(ひさ)と結婚。しかし、寿はやがて死ぬ。
一方、文は、松陰の門下生の久坂玄瑞(くさかげんずい)と結婚するが、久坂が禁門の変で自刃。未亡人となるが、母の強い勧めで寿の夫だった小田村伊之助と再婚する。
小田村伊之助が文の初恋の人だったなどという事実はないが、文が後添(のちぞえ)になれうという結果がわかっているので、NHKは伏線を張ろうとして、ありもしないエピソードをいくつもでっち上げた。
史実を知らない人は、本当にあった話なのかと思うだろう。
ドラマなのだから何をやってもいいということにはならない。
小田村伊之助が書き残した手紙などを読むと、大河の演出のように華やかなイメージはなく、非常に地味な言動が目立つ。
史実は史実として押さえたうえで演出しないと、まったくの別人を描くことになる。
(城島明彦)
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