御嶽山噴火に本当に「前兆」はなかったのか!? 気象庁は「火山探査ロボット」をつくれ!
微細かもしれないが、どんなことにも前兆はある
昨日・今日と熱を出して寝込み、生活時間が大幅に狂った。
そのせいで、国会図書館の蔵書を読みに行く予定が、パーになってしまった。
改めて自分自身の健康管理を嘆いてみて、ふと気づいた。
体調がおかしくなる前兆はあったのだ。それを軽視して手を打たなかったから、寝込むことになったのである。
不養生というわけだ。
今回の御嶽山噴火を気象庁は予知できなかったとしたが、それは違うのではないか。
軽視してきただけの話だ。前兆を調べようとしなかったのだ。
「首筋のコリ」は「かぜ」の前兆、「月の笠」は「雨」の予兆だ
首の筋肉や肩の筋肉が妙に張り、椅子の背の一番上のところに首を押し付けて、ぐりぐりと何度もやって、コリをほぐそうとしたが、一向に筋肉がほぐれてくれない。
体温の調整機能が狂っていたのだが、もともと、すぐに熱を出す体質なので、「寝不足のせいだろう」とごく単純に考えていた。
だが、よく考えると、それ以前に「前兆」と呼べるような次の症状があった。
①外出すると、汗が出た。(猛暑日のせいだと思っていたが、涼しい日も同じだった)
②室内が暑く感じ、エアコンをつけて、ゴミ出しに外に出ると、秋風が吹いていて肌寒く感じる気温だった。
体は、いろいろとSOSを発して注意を喚起していたのだが、私がそれを無視ないしは軽視していたのだ。
熱が出る前兆として、体が発した最後のSOSが、前記の「首・肩の強いコリ」だったのである。
思えば、カゼで寝込んだり、高熱を発してダウンする前には、必ず体のあちこちの筋肉がこわばる。特に首筋の筋肉が強烈にこる。
人によって程度の差はあろうが、カゼをひく前に首筋などの筋肉が凝った経験をした人は決して少なくないはずだ。
その時点で、何らかの対策を講じていたら、熱を出して寝込むことは避けられた。
自然も、人の体のようにSOSを発するはずだ
自然界にも、前兆がある。
南極のオゾン層など、その典型だ。
昔の人はいった。
「月が笠をかぶると、明日は雨になる」
「山に笠雲がかかると、大雨になる」
「美しい朝焼けは、雨の前兆」
「このあたりは雨が降っているが、西の空が晴れていると、翌日は晴れだ」
過去の貴重な経験に基づく言い伝えで、科学的根拠に基づいていったわけではないが、調べてみると科学で証明できることがわかっている。
気象庁は、今回の木曽の御嶽山噴火を「予知できなかった」としているが、はたしてそうか。
昔の漁師は、沖に出て漁をしていて、ふだん見かけない鳥の大群が移動しているのに遭遇すると、何らかの天変地災の予兆と受け取り、引き上げたりした。
大地震の前に山や海や川の生物が普段と違った行動を取ることもわかっている。
火山噴火の前に、小動物が異変を感じて何らかの行動を取っているはずだ。
山の湧き水や周辺の温泉に変化があったのではないか。
数値に表れないからといって前兆を軽視し、そういうところをチェックしなかったというだけの話ではないのか。
「火山探査ロボット」を開発せよ
地表の温度変化は「サーモグラフィー」で測定できる。
火口周辺の温度変を測れば、噴火の前兆はつかめたはずだ。
リモコン操作できる飛行ロボットを飛ばせば、温度変化がわかったのではないのか!?
「そんなことは不可能だ。そんなロボットなどない」
と気象庁は逃げるかもしれない。
なければ、つくればいいじゃないか。
「日本のロボット技術は世界一」
といわれていたが、東日本大震災のときには全く役に立たず、アメリカ製のロボットやドイツ製の消防車が使われた。
それを恥と感じて日本の学者たちは、精進を重ねているのではないのか。
人のためになってこその科学だ。
実践で役立たない技術は、机上の空論。
科学のための科学であっては無意味だ。
「深海探査潜水艇」ができて、「火山探査機」ができないわけがない。
気象庁は「御嶽山噴火は予知できなかった」
などと弁解する暇があったら、火口の上空を飛行して探査するロボット、火口内へ潜入してデータを収集できるロボットなど、世間が納得する無人ロボットを何種類かつくれ。
富士山噴火を始め、休火山がいつ爆発するかもしれない〝緊急火山大国〞日本であれば、なおのこと、技術力に物をいわせて早急に開発しならないのではないか。
(城島明彦)
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