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2014/08/31

「話題の人物」をお題にして、送夏「なぞかけ」でございます


料亭気楽の「などかけ」4連発

 料亭気楽でございます。
 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、
 地球温暖化とやらで、
 年々、気温は上がる一方、やつがれは年をとる一方で、寒さもあつさもこたえます。

 それにしても、今年の暑さは限度を超えておりましたな。

 気温の上昇につれて、
 物価も上がってまいりました。
 
 天候不順も絡んで、スーパーじゃあ、
 キュウリ、1本で100円近い値がついておりましたぞ。

 キュリー夫人も、まっさお、おっと、キューリは緑でしたな。

 というわけで、本題の「なぞかけ」と参りましょう。


◆ロシアのプーチン大統領とかけて

 「停電をぼやく親父」と解きます

 そのこころは?

 う、暗いな、何とかしてくれ  ※ウクライナ情勢が気がかりですな。


 (おまけ)
 プーチン殺すにゃ刃物は要らぬ グリコのおやつがあればよい
 ※〝プーチンプリン〞ならぬグリコの「プッチンプリン」は、1972年の発売以来、累計生産51億超。


◆STAP細胞の検証実験を始めた〝オボちゃん〞(小保方晴子)とかけて

 「デスクトップパソコン」と解きます

 そのこころは?

 マウスが欠かせません

 (おまけ)
 オボちゃんいわく、
 「まだまだ中盤ですよ。ホップ、スタップ、ジャンプっていうでしょ」
 ※研究期間は11月まで。「スタップ細胞はあります」かどうか。


◆AKBを卒業した大島優子とかけて

「おみやげも持たずにやってきた来客」と解きます

そのこころは?

手ブラが気になる  ※手で胸を押さえたヌード写真が話題です


◆覚醒剤で逮捕されたASKAとかけて

 「厳冬」と解きます

 ジャブい、シャブい

 (おまけ)「判決はいつ?  明日か?」

 
 おあとがよろしいようで――

 (城島明彦)

2014/08/29

まだか? もうか? 猛夏一掃お見舞いギャグセール


マンボ! うー、まだ暑い

 「わ~い、やっと吉田松陰の原稿が終わったぞ!」
 と、心の声(はぁ、ポックン、ポックン)。

 大ボケ、小ボケにオトボケで、オイラの頭はボケ進行中!

  文章   カク!
  アゴ   カックン!
  膝    ガクッ!
  音(おん)ガク!

 ――というわけで、音楽だ(なんのこっちゃ)。
 
 ♪ マンボ イタリア~ノ ヘイ マンボ 
 ♪ ワンロケ ケーロケ チャッチャッチャ 

 猛夏一掃! おやじギャグセールだよ。

 「この店、モツあると?」
 「このバッハ者!」
 「お客さん、ハイドンぞ」
 「弁当食べたらウンチ出たぞ、ベントウベン」(イッヒ・デル・ウンチ・クサカーゲン)
 「あんたの頭、ヘンデル」

 (城島明彦)

2014/08/28

あらまか、すちゃらかちゃ


♪ とんとん とんまの デング熱

 猛暑、猛暑で、頭のなかが、らりぱっぱ。

 日本で蚊に刺されてデング熱は、1946年以来だとさ。

 げっ、オイラの生まれた年を最後になかったってことか。

 しょうがないから、逃げましょう、かくれんぼしましょ!

 「も~いいかい」
 「マ~ダニだよ」 

 犬に取りついたマダニに刺されて、九死に一生を得た人がいた。

 「あんた、予防注射はすんだカニ?」 
 「まだにだけに、まだに」

 そういえば、「ダニー飯田とパラダイスキング」はどうなった?
 いかん、古すぎる。


かんべんして蝶

 山奥やら外国から出てきたのは、ダニだけじゃねえ、
 ブラックバスはあたり前田のクラッカー。
 ワニやら毒ぐもやら、噛みつきガメも川にいるずら。

 ♪ カメハメハ~ カメハメハ~ 噛みつきカメハメハー

 そのかわり、昔からいた生物がいなくなって下田街道。

 ♪ メダカもねえ ウナギもねえ タニシもねえ
    おら、こんな村いやだ 東京さ 出ていぐだ~

 レレレの列島、日本劣等、レット・イット・ビ~。
 佐藤B作、体調くずした。
 いも食ってプー、マメ食ってピー、サシミ食ってブリッ!
 ゆうべのブリ大根が悪かった。
 Oh! My God!

 頭の回転がよくなったところで、さっ、まじめに仕事しましょっ、と。

 (城島明彦)

2014/08/27

賛美歌「主よ みもとに」と女学唱歌「鴬告春」


「惜春鳥」と「鴬告春」

 「野沢の氷 とけそめて」
 という詞で始まる美しい旋律の歌を中学校で習ったのは、会津を舞台にした映画「惜春鳥(せきしゅんちょう)」(監督木下惠介)が封切られた1959(昭和34)年の冬だったように思う。

 そのとき、私中学一年生。50年以上も昔の話だ。

 「野沢の氷 とけそめて」
 で始まる歌の題名は、「鴬告春」(おうこくしゅん)。
 「うぐいす」(鴬)の訓読みが「おう」だと知った最初だった。

 春が来るのを告げる鳥、春が逝くのを告げる鳥
 「鴬告春」(おうこくしゅん)と「惜春鳥」(せきしゅんちょう)。

 字面も言葉の響きもよく似ていると思った。
 だが、よく考えてみると、意味が違っていた。
 春が来るのを告げる鴬が「鴬告春」。「鶯(うぐいす)、春を告ぐ」と読む。
 春が去ると告げる鳥が「惜春鳥」。「春を惜しむ鳥」と読む。
 
 春を告げる鳥「春告鳥」は、昔から、「しゅんこくちょう」と音読みせず、「はるつげどり」と訓読みしてきた。
 この「春告鳥」(はるつげどり)が鴬の正式な異名であって、「鴬告春」(おうこくしゅん)という呼び方はなく、造語である。
 「惜春鳥」も、同じく造語だ。

 映画「惜春鳥」の同名の主題歌(作曲木下忠治)は、若山彰が歌ってヒットし、ラジオの歌謡番組でよく流されたので自然と覚えた。
若山彰は、その2年前にやはり木下作品の主題歌「喜びも悲しみも幾歳月(いくとしつき)」を歌って大ヒットさせ、それに続くヒットとなっていた。


和洋折衷の歌「鴬告春」
 
 「鴬告春」という歌は、「野沢の氷 とけそめて」という出だしの表現から、古い時代の歌詞だと察しが付く。
 「とけそめて」の「そめ」は、

 まだあげそめし 前髪の
 林檎のもとに  見えしとき (島崎藤村「初恋」)

 の「そめ」と同じで、漢字混じりにすると、
 「溶け初めて」
 「溶け始めた」という意味だ。


映画「タイタニック」とテレビアニメ「フランダースの犬」

「鴬告春」の一番の歌詞は、こうだった。

  野沢の氷   溶け初めて
  うら若草や  萌えぬらん  ※うらは、「うら若い」というときの「うら」と同じ。
  春来と告ぐる うぐひすの  ※来は「く」と読む。来るの古語。
  声の末こそ  かすむなれ  ※末は「すえ」と読む。

 「鴬告春」は、明治33年に発行された日本最初の女学生用の音楽教科書『女学唱歌』(全35曲)に載った歌である。
 その頃の女学生は、髪は束髪(そくはつ)、服装は「海老茶袴」(えびちゃばかま)だった。
 そういう女学生たちが歌った「鴬告春」。

 曲はというと、
 「主よ御許(みもと)に」
 という賛美歌を少しだけアレンジしたものだった。
 初めに曲があって、それに日本語の士がつけられたのだ。

 「主よ御許に」は、映画「タイタニック」で沈む船の甲板で楽団が繰り返し演奏した曲として知られるようになった讃美歌である。
 テレビアニメ「フランダースの犬」の最終回で、主人公の少年と愛犬が死んで昇天する場面でも流され、感動を呼んだ。


明治時代の歌詞「ありとも など」

 「主よ御許に」は、人が昇天する場面にふさわしい「悲しげで清らかな旋律」で、次のような日本語の訳詞がつけられた。

  主よ みもとに 近づかん
  のぼる道は 十字架に
  ありとも など 悲しむべき
  主よ みもとに 近づかん

 とても短い詞なのに、
 「ありとも など」
 という難解な言葉が入っていて、戸惑う人が多い。

 「あり友など」と解釈する人もいるかもしれないが、そうではない。
 これは完全な古文の言い回しである。

 「(さは)ありとも など(てか)悲しむべき」
 を略したものなのだ。
 現代語にすると、
 「そうであっても、どうして悲しむことがあろうか、いや悲しむべきではない」
 という意味になる。
 つまり、「十字架にかかろうとも」という意味で、「十字架にかかろうとも悲しむべきではない」という内容だ。

 歌詞の内容をわかりやすく説明すると、次のようになる。

  野の沢に張った氷が、溶け始めている
  うす緑色をしたみずみずしい若草が、きっと萌えだしているだろう
  春が来ると告げるように、うぐいすが鳴いている
  その声のする彼方の空が、霞んでいるよ


 「主よ御許に」の原曲は、英語の賛美歌〝Nearer, My God, to Thee〞である。 

  Nearer, my God, to thee, nearer to thee!
  E'en though it be a cross that raiseth me,
  still all my song shall be, nearer, my God, to thee.

 この二行目を「ありとも など 悲しむべき」と明治の日本人は訳したのだ。
 raiseth は、raise(上げる)の古風な言い回しだから、
 E'en though it be a cross that raiseth me, は、
 「たとえ、わが身が十字架に架けられようとも」
 という意味である。


異端派のプロテスタントが書いた詩

 英語の賛美歌〝Nearer, My God, to Thee〞は、1841年に書かれた。
 書いたのは、サラ・F・アダムスというイギリスの女流詩人。
 ユニテリアン派の牧師から「賛美歌の詞を書いてほしい」と頼まれて書いたのだが、この詞が有名になるのは彼女の死後だ。

 サラは、1848年に43歳でこの世を去り、その8年後(1856年)にアメリカで詞に曲がつけられるのである。

 曲をつけたのは、〝アメリカの賛美歌の父〞ローレル・メーソン。
 詞が書かれてから数えると、15年もの歳月が過ぎていた。

 サラもローレルも、プロテスタントのなかの「ユニテリアン派」と呼ばれるキリスト教の宗派に属していた。
 ユニは「単一の」という意味だ。

 キリスト教では「神と子と聖霊の三位一体」(トリニティ)がよく知られているが、ユニテリアン派は「子と聖霊」を否定、「神のみに神性を認める異端派」である。


ローレルとルーサー――二人のメーソン

 〝Nearer, My God, to Thee〞に曲をつけたローレル・メーソンは、著名な教会音楽家だが、もう一人、「鴬告春」にも関係があるルーサー・メーソンという人物がいたから話がややこしくなる。

 こちらのメーソンは、〝お雇い外国人〞として1880(明治13)年に来日、2年間滞在して日本の音楽教育に多大な貢献をした人物である。

 ルーサー・メーソンを日本に招いたのは、〝日本の音楽の父〞井沢修二である。
 井沢は1875(明治8)年から1878(明治11)年までアメリカのボストンへ留学するが、そのときルーサー・メーソンと知り合うのだ。

 帰国後、伊沢は「東京師範学校」(東京教育大の前身)の校長に任ぜられるが、やがて音楽教育の充実と教師の必要性を政府に説き、その献言が受け入れられて明治12年に「文部省音楽取調掛」が設置されると、「御用掛」となり、指導者としてルーサー・メーソンを招聘する。

 文部省音楽取調掛は、音楽の教科書として「小学唱歌集」第一編(明治14年)・第二編(明治16年)・第三編(明治17年)をつくる。
 その選曲をしたのがルーサー・メーソンで、それにつける日本語の詞を監修したのが井沢だった。
 「蝶々」「蛍の光」「仰げば尊し」「霞か雲か」などは、そのとき選ばれ、新しく詞をつけたのである。


ユニテリアン派、日本上陸
 
 「主よ御許に」をつくったサラとルーサー・メーソンが帰依(きえ)したプロテスタントのユニテリアン派は、18世紀後半のアメリカ・イギリスで起こり、日本へは1887(明治20)年に入ってきた。
 
 その年の10月、文部省の「音楽取調掛」は、勅命によって「東京音楽学校」(東京芸大の前身)と改称。その初代校長に伊沢が命じられた。
 翌明治22年には東京音楽学校が「中等唱歌集」編集する。「埴生の宿」はこのなかに収められた楽曲だ。この年には、「幼稚園唱歌集」もつくられた。

 そうした流れがあって1900(明治33)年に「鴬告春」を載せた「女学唱歌」が発行されるのである。

 「鴬告春」を載せた日本初の女学生用の音楽教科書「女学唱歌」を編集したのは、山田源一郎という音楽家だが、この山田の恩師に当たるのが井沢修二だった。

 伊沢も山田も、「和洋折衷」を目指していた。
 それにぴったりだったのが、「主よ御許に」だったのだ。

 ユニテリアン派の日本上陸から女学生唱歌「鴬告春」の登場まで十三年という期間を考えると、最初に「主よ御許に」という日本語の歌詞がつくられたと解釈するのが自然だ。

 山田源一郎は、ユニテリアン派を信仰する日本人信者が歌っている賛美歌「主よ御許に」の曲を微妙にアレンジして、宗教色がまったく感じられない新しい日本語の歌詞をつけて「鴬告春」としたのではないか。


福沢諭吉も支援

 「鴬告春」の二番の歌詞は、こうなっている。

  いつしか雪も 消えはてゝて
  軒端(のきば)の梅ぞ かをるなる
  鳴くうぐひすの 声よりや
  野山も春や 知りぬらん

(歌詞の意味)
  いつのまにか雪も すっかり消えて
  軒口(のきぐち)に植えてある梅の木が花をつけ かぐわしい匂いが漂ってくる
  鳴いている鴬の声を 耳にすると
  野や山も春になったということを 知ったよ

 こうして、サラ、井沢、ルーサー・メーソン、山田、そしてローレル・メーソンは、〝Nearer, My God, to Thee〞(主よ御許に)「鴬告春」という同じ旋律の歌を通じて一本の糸でつながるのだ。

 慶応義塾を創設した福沢諭吉は、アメリカで学んだこともあり、当初、ユニテリアン派の布教活動を支援したが、日本では根付かなかった。


「ト長調」と「ヘ長調」の違い

 「主よ御許に」と「鴬告春」はどちらも8分の6拍子だが、まったく同じではない。
 山田源一郎は、すぐれた音楽家ではあったが、作詞した曲が残っていないところから推して、詞をつくったり、他人の詞をいじったりするのは不得手だったようだ。

 しかし、作曲したり、誰かが作曲した曲に手を入れたりするのはお手のものだった。
 ♪ やまだのなかの 一本足のかかし(「案山子(かかし)」
 は、山田が作曲した傑作だ。

 山田は、「主よ御許に」の賛美歌色を少しでも減らそうと工夫した。
 そのことが、次のことから読み取れる。

  ①「主よ御許に」はヘ長調だが、「鴬告春」はト長調。
  ②出だしの小節など、微妙に変えてある。(例)「主よ御許に」の方が音符が一つ少ない。
  ③出だしを変えた。
   「鴬告春」:野~ざわ~の(4文字)=音符4つ(4分音符・8分音符・4文音符・8分音符)
   「主よ御許に」:「主~よ御」(3文字)=音符3つ(付点4文音符・4文音符・8分音符)
  ④違い 小節比較(1小節~16小節) ○は同じ・×は異なる

   1 ~ 4小節 × ○ × ×
   5 ~ 8小節 × ○ ○ ×
   9 ~12小節 × ○ ○ ○
  12~16小節 × ○ ○ ×

 「鴬告春」は、完璧な「二部形式」(A・A´・B・A´)の曲で、覚えやすい点も音楽教科書向きだったかもしれない。

(城島明彦)

2014/08/19

「耳にタコができた」「へそが茶を沸かす」というCM、どうせやるなら、もっと笑えるやつをやれ!


陳腐かつ低レベルすぎて「堪忍袋の緒が切れた」

 「あの、すみません、ヘソが茶を沸かすのですが、日医工の薬ありますか」
 「あの、すみません、耳にタコができちゃったんですが、日医工の薬ありますか」
 「堪忍袋の緒が切れちゃったようで、日医工の薬ありますか?」
 「私、やけどするほどの恋をしてしまったようで、日医工の薬ありますか?」

 などとやっている、ジェネリック医薬品の日医工のテレビCM、わざとらしくて、見るたびに腹が立つ。

 どうせやるなら、中途半端なやつでなく、もっとヒネリが効いて、もっとインパクトがあって、もっとどぎついギャグをやれ! 


文句をいうのは誰でもできる、というわけで、ドド~ンとサンプルを9連発だっ!

 ◆「ケツが割れてしまったんだが、日医工の薬あるかね」
  ※ケツが割れる:悪事やたくらみが露見すること。

 ◆〝小股の切れ上がった女〞っていわれちゃったんですけど、日医工の薬ありますか?

 ◆脇が甘いって、いつも叱られるんですが、日医工の薬ありますか?

 ◆上司が天狗になっちゃったんですけど、元に戻す日医工の薬ありますか?

 ◆やせがまんするなっていわれたんですけど、日医工の薬ありますか?

 ◆バカにつける薬はないって繰り返しいわれたのですが、日医工の薬ありますか?

 ◆長~い目で見てもらえるようになる、日医工の薬ありますか?

 ◆嘘は泥棒の始まりって注意されたんですけど、日医工の薬ありますか?

 ◆お前は毒舌すぎるとよくいわれるんですが、日医工の薬ありますか?


 (城島明彦)

2014/08/17

「ほん怖 2014」の総合評価は、大甘で「Bの下」か「Cの上」

フジテレビの人気納涼番組「ほん怖2014」の採点

 電車のなかで、隣に座っていた女子高生2人組が
 「今晩、ほん怖だよ」
 「見なくっちゃ」
 と話しているのを、たまたま小耳に挟んだのがきっかけで、見た。

 短く完結する物語をいくつも続ける「オムニバス」なので、主演に人気女優・俳優を何人も使え、それも人気の理由になっているようだ。

 今年は「15周年記念」と銘打っているので期待したが、「それほどでもなかった」というのが正直な感想。

 現実味があるかどうかは別として、物語として一番よくできていると思ったのは、「犯人は誰だ」(草彅剛主演)だった。


◆「犯人は誰だ」(草彅剛主演) 評価 Aの下

 恐怖というより〝コミカルホラー〞。そういう斬新な視点が評価できる。
 しかし、ゾーッとして身の毛のよだつのを「恐怖」とすれば、恐怖度はゼロだ。

 課長の課長は、「自分には予知能力がある」というOLを最初は相手にしなかったが、テレビで報道される事件の犯人を次々と言い当てるので信用するようになるという話。

 時間的制約はあるものの、身の毛もよだつ恐ろしい事件に二人が巻き込まれるような筋を加味していたら、Aの下ではなく評価Aになった可能性も。
 惜しかった!


◆「腕をちょうだい」(桐谷美玲主演) 評価 Bの下orCの上」

 アイデアとしては悪くないが、テーマの「女の嫉妬心」を脚本が深く描いていない点に問題がある。

 右腕をつかまれる悪夢を毎晩見るようになった主人公は、自分に対する同僚OLの嫉妬心が原因と考え、呼び出して話をするが、そうではなかった。同僚OLが腕を損傷する大ケガを負う。そして見た夢に現れた腕をつかむ亡霊の片腕がなかったという話。

 (おまけ)なぞとき
 桐谷美玲とかけて、
 「高級料亭の吸い物」と解く
 そのこころは?
 「だし」が決め手でしょ。 
 ※〝美少女系女優〞桐谷美玲は、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に絶世の美女役「だし」に出演。

 「だし」は、信長、秀吉、官兵衛を裏切る〝最低の戦国武将〞木村村重の悲劇の正室で、夫が幽閉した旧知の官兵衛を、牢から脱出させようとする「心優しいクリスチャン」だったが、村重に見つかり、官兵衛は身障者になってしまう。
 その後、村重は身の処し方を誤り、しかも自分だけ逃走したので、残された「だし」ほか多数の一族郎党は残らず処刑された。


 (蛇足)「腕をちょうだい」を見た往年のオカマ演歌歌手のつぶやき
 
 「腕をあげてもいいから。♪ おかねをちょうだい」


◆「S銅山の女」(石原さとみ) 評価 Bの下

 これが「第一話」で、面白さを狙ったはずだが、こみいった話になっている割には、まったくありえない話。

 鉱山に「非業(ひごう)の死」はつきものであり、呪われた閉坑という設定は悪くなく、坑道の奥に奇妙な仮面がいくつも並んでいるという話も悪くないが、人の目にみえるお化けのようなものが追いかけてくるというのはSFの世界。

 保険会社の営業担当の女性が地方に飛ばされ、車で営業に出てS銅山と呼ばれる閉山を発見。入り口を封印する奇妙な仮面が気になり、手を触れると鎖がはずれ、中に入りたい誘惑に駆られる。
 
 その話を聞いた上司の部長が仮面を取りにいって奇妙な病気で入院。
彼女が、その仮面を洞窟へ返しにいくと、女のお化けが出て追いかけてくる。あわやのところで逃れ、部長を見舞いに行くと、その姿が女のお化けのような姿だったという話。

 (おまけ)なぞとき 
 石原さとみとかけて
 和風スパゲッティを食べまる人と解く
 そのこころは?
 たらこ口


◆「さとるくん」(剛力彩芽主演) 評価D

 公衆電話からケータイに電話して相談すると、「さとるくん」が出るという話。
 近年は、ケータイを使った、この手のありもしない安易な怪談話が多く、これもそのパターンの一つ。
 

 (蛇足)
 「さとる」で思いだしたのは、スペインの宮廷画家ゴヤの絵に「わが子を食らうサトゥルヌス」。
 ゝケータイをテーマにするなら、
 「待ち受けにこういうのを使っている不気味な女の子がいた」
 というような、もっと奇抜で発展性のある発想は浮かばないのか、と文句をいいたくなる。


◆「タクシードライバーは語る」(坂上忍主演) 評価 Cの中

 怪談の定番「タクシー運転手の話」。可もなく不可もなく。


◆「闇への視覚」(黒木瞳主演) 評価 Cの下

 見えない霊が見える女子社員に、その霊が取り付いてくるという、よくある話で、途中でチャンネルを変えたくなった。


◆「誘いの森」(AKB48の島崎遥香) 評価 論外
 
 友人と二人で出かけた山奥のトイレが舞台。
 むろん、水洗ではなくて、ポットン式。
 
 トイレに行った友人がポーチを忘れたが、不気味なので取ってきてくれといわれ、しぶしぶ取りにいくと、便器の下から女のお化けがいきなり登場して、「キャーッ!」でおしまい。
 
 現実味の乏しさもさることながら、
 「小便まみれ、糞まみれのお化けか!?」
 という連想も視聴者には働き、設定も物語性も最低。

 ドラマの設定のような人気のない山奥で催したら、女性であっても、不気味なトイレしかなかったら、そのあたりにしゃがんで堂々と放尿・野グソを行うのが普通。

 (おまけ)なぞとき
 「誘いの森」とかけて、
 「廃屋の庭」と解く。
 そのこころは、
 「クサっ!」 
 ※「臭っ」と「草」をかけた。

 ♪ 草津 よいとこ、一度はおいで、どっこいしょ、どっこいしょ


 ●「さとるくん」のようなドラマは、テレビのブラウン管をぶち抜いて人間のお化けが這い出てくるというような荒唐無稽な「貞子」が、その種をまいた。

 「貞子」の奇抜な発想は秀逸だが、だからといって、科学万能のデジタル時代の今、それをまねて、電池が抜いてある電話が勝手に鳴りだしたり、電源の抜かれたテレビのスイッチが突然オンになるような現象は100%起こりえず、そういうデタラメなものをホラーとするドラマ製作者の安易で底の浅い発想そのものが問題だ。

 いきなり背後からワッといって驚かせるのがホラーではないのだ。
 突然、化け物が出てくれば、誰でも「キャー」ということになる。

 「そうか、こういう話もあるのか」
 「発想がユニークだ」
 と視聴者をうならせるような深みやヒネリを効かせた作品をつくってもらいたいものだ。


 ●今年も、民放のテレビ局は「怪奇現象」の特番を放送しているが、テレビやビデオカメラの感度がハイレベルになったために、トリックであることが即座にわかるようになった。

 あきらかな「やらせ映像」を流して、「おわかりになっただろうか、もう一度」などとやる映像は、100%演出されたものというひどさだ。
 海外のものは特にひどい。

 そういう映像を流すという神経は、かつて、インチキな映像を徹底検証することなく、「UFOだ、UFOだ」といって流した感覚と変わらない。

 ●昔からいわれている怪奇現象は、山のようにある。
 そういうものを一つ一つ、点検するというようなカネも時間もかかる番組づくりをすべきではないのか。
 昔からよくいわれてきたのは、たとえば、芝居や映画で「四谷怪談」をやると、決まって出演者に事故が起きたり、撮影現場や芝居途中でおかしな出来事が起きたという話である。

 こういうものを徹底検証するようにすれば、面白い番組になるはずだ。


「ほんとにあった怖い話」とは何か

 私の出身地である三重県の四日市市で、昨年夏、花火大会を見に行った帰りに、人気のない場所で、付近の高校生の男に殺されるという事件があった。
 犯人は半年後に逮捕され、取調べのなかで、
 「夢に何度も彼女が出てきて怖かった」
 と自供している。
 
 本当に怖い話とは、こういうものなのだ。


(城島明彦)

2014/08/16

真夏のため息

しょっちゅう、お見舞い申し上げます

 暑中も過ぎて、残暑となり申した。

 というわけで、残暑お見舞い申し上げ候(そうろう)。

 暑いのは、氷々(こおりごおり)だ、
 かき氷で、何とか体をヒヤシンス。
 
 豪雨豪雨で床下シンスい、困ったもんだな。

 ♪タリラリラリラ~ 調べはアマリリス

 ポリスにシマリス、クイントリックスはもう古い


 ずっと体調が悪く、特に背中が痛くて、
 ブログを更新する余力が、すっかり失せていた。
 
 年は取りたくあ~りませんな。
 まったくムリがきかなくなった。

 それでも、何とか、
 秋に出る本の初稿が完成。
 ほっと、ひと安心というところ。

 ♪ ち、ち、血を増すマスチゲン、げん、げん、元気に過ごしましょう


あきまへん! 気温が体温を追い抜いた

 時節はお盆だ、ボンジュール!

 ジュール・ベルヌの『海底二万マイル』ときたもんだ。
 だけど、こっちは「暑さニ参る」だよ。

 寺じゃ、30代の坊さんが鉦(かね)鳴らす。 
 
 坊さん、カーン! 
 
 ハーマン・カーン、知ってる?
 わかんねえだろうな、イェーなき子
 
 ♪こ、こ、こ、こ、コケッコ、私はミネソタの卵売り~

 カ~ンとカネ一つ。
 
 坊さん、カーン! で、ヴァンサンカン
 欧米か? フランス人の坊さんか
 いや、ばあさんか、ン?

 毎度、似たようなおやじギャグしかかませなったが、
 それでも、多少は頭の体操をする余裕が出てきた。

 春眠 暁を覚えず
 頭の体操、する多少
 鼻落つること、知る多少(や、やべぇ)
 処暑(しょしょ)、低調を聞く


子どもはすごい

 夏休み真っ盛りということで、
 あっちにもこっちにも子どもがいっぱい。

 オヤジは飲み屋で、もう一杯。
 ♪ ホホイのホイと もう一杯 渡辺のジュースの素ですよ
 
 しかし、今じゃ、ゴキブリほいほい、コバエほいほいの時代だ。


 スーパーへいったら、小さな女の子の声が、お母さんに、

 「だめよ、だめだめ」
 
 と、不気味なメイクの女漫才のまねをしていた。

 こいつら、ワンパターンで、しかもメイクが気色悪い。

 まっ、夏だからホラーでいいか。
 
 いつまでも、同じギャグしかやらず、
 それしか受けずで、
 しょせん、一発屋。

 消えるのは時間の問題。

 消えるといえば、

 「グッ、グッ、グッグ、グー!」
 で一世をふうびしたおばさんも、いつの間にはテレビから消えた。

 と思ったら、交通事故のニュースで出てきた。

 そんなことを考えながら、公園のそばを通ったら、

 ♪ ありのままで~

 と幼児が歌っていた。

 何かに夢中になっている様子が気になって、
 
 近づいて見ると、

 羽アリの羽をむしっているではないか1

 なるほど

 ♪ありのままで~

 というわけかと感心したが、

 「刺されないように気をつけるんだよ」

 と注意してやった。

 子どもは残酷だ。

 ♪ 赤とんぼ 羽をとったら、柿の種~


 (城島明彦)

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