中国が「南京大虐殺」と「従軍慰安婦」の資料を世界遺産(記憶遺産)に登録申請するんだって――だったら、「天安門事件」の資料も申請したら?
世界遺産を乱発するユネスコ
ユネスコの世界遺産は、どんどん数が増え続けている。
数が増えるにつれて、ありがたみが薄れ、認定を勲章としてビジネスに活用する傾向も強くなってきた。
数日前に、中国が「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」の資料をユネスコの「記憶遺産」に登録すると知って、あきれ返ってしまった。
「天安門事件」とか「文化大革命」との資料など、世界の人々の興味と関心を引く「記憶遺産」にふさわしいものが、もっとほかにあるのでは?
中国は、いまや世界屈指の超大国なのだから、それにふさわしい「品」ということを、もっと考えるべきだ。
ベトナムの小さな漁船に体当たりする映像があるのに、「向こうが当たってきた」などと政府発表したこともそうだが、「うそ」ばっかりいっていると、本当のことをいっても世界の人たちから「どうせ、でたらめだろう」と思われるようになるだけだ。
記憶遺産って必要なのか
記憶遺産は、国だけでなく、自治体や個人でも申請できるようになっている。登録されているものをみてみると、
イギリス 大憲章(マグナカルタ)
ドイツ グーテンベルク聖書。ベートーベン自筆の交響曲第九の譜面。
オランダ 『アンネの日記』
なるほど。こういうものは意味があるかもしれないが、日本はというと、
先日登録された「山本作兵衛の『炭鉱記録図』」や『御堂関白記』などがある。
これらがよくないとまではいわないが、ほかにもっと重要なものがあるのではないか。
(城島明彦)
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