「老親をもつ人(特に団塊世代)」に必要な本を書いた
いつまでもあると思うな、親と金
子どもは、親のことを「いつまでも生きていてくれる」と思っているが、そうはいかないのが現実なので、
「孝行の したい時分に 親はなし」
という川柳がある。
日本では、「団塊世代」が続々と高齢者の仲間入りをしているが、日本は世界屈指の長寿国であるから、団塊世代の両親も長生きしていることが多い。
しかし、年を取れば取るだけ、身体や内臓のあちこちにガタがきて、入院したり、介護を受けたりしなくなる人が増える。
そこで、「老老介護」を考えた実用書を友人と書いた。
物書きになって以来、一般向けの実用書は初めてだが、不必要なことは削ぎ落とし、必要不可欠なことだけを、できるだけ平易な言い方で書いた。
この手の本は、過去に何冊も出ているが、わかりにくい書き方をしたり、不必要なことまで並べ立てたりしているものが多い。
ネットにもそうした情報はあふれているが、たとえば「介護保険サービス」のことを知ろうと思うと、長ったらしく似たような名称のオンパレードで、初めて見る人は混乱する。
かゆいところに手が届く感じになっていないのだ。
「居宅」とはどこをさすのかとか、「デイサービス」と「デイケア」の違いとか、施設と特定施設はどう違うのかとか、「特養」と呼んでいる施設には2種類の正式名称があることとか、「介護」と「看護」はどう違うのかといったことを、類書は説明していない。
そのあたりのことを、簡単にわかりやすく理解できるようにすることに心を砕いた。
『親の入院・介護のしくみと手続きがすぐわかる本』
著:城島明彦・大津佳明(秀和システム/本体1500円)
いざというとき、あわてずにすむ内容です。
ぜひ1冊、常備してください。
(城島明彦)
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