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2014/02/20

浅田真央は大一番に弱い〝ノミの心臓〟なのか? なぜ催眠術をかけなかった!?

午前4時の失望 ショート16位の意味するもの

 浅田真央は、日本時間の午前4時を過ぎた時刻にフリーの順番が回ってきた。

 体調管理は万全だったのか。
 団体戦でも、精彩を欠いていた。 
 試合当日に体調のピークを持ってくることに失敗しているのだ。

 浅田は、戦う前から不利だった。
 滑る順番が最後の30番目。氷上が荒れていた。

 彼女にしかできない大技「トリプルアクセル」(3回転半)を成功させて、キム・ヨナに差をつけようとしたが、試合前の練習では4回挑んで2回しか成功していなかった。

 4回跳んで1回失敗したとしても、本番で成功するという保証はない。

 確率は50%となると、一種のバクチだ。

 観客が彼女にそれを期待したとしても、彼女の性格を考えると、避けた方が無難だった。

 ショートで、キム・ヨナと僅差となり、フリーの結果次第ということになったら、大バクチという手はある。

 浅田16位という誰もが予想しなかったショートの成績は、「作戦ミス」ともいえる。

 キム・ヨナがぶっちぎりの高得点を出した時点で、作戦を変更し、トリプルアクセルを封印するという手もあったが、

 そうせず、勝負に出た。

 そして、それが裏目に出た。


浅田は、戦う前から負けていた

 会場入りする彼女の姿をテレビカメラが映し出していたが、その表情が妙におどおどしているように見えた。

 彼女は、プレッシャーに負けた。
 自分で自分にかけたプレッシャーに負けた。

 キム・ヨナにもプレッシャーはあったろうが、今回は「おまけ」という思いもどこかにあっただろうから、「雪辱・必勝」を誓う浅田とはプレッシャーの度合いが違っている。

 キム・ヨナは、きわだって難度の高い技は使わず、馴れたプログラムで挑戦し、卒なくこなした。

 浅田には自己暗示のような生ぬるい方法ではダメだ。催眠術が必要!

 催眠術師に依頼して、
 「あなたは絶対勝つ! トリプルアクセルを成功させ、キム・ヨナに大差をつけて金メダルを取る!」 
 と催眠術をかけてやればよかった。
 

絶不調の原因は何か? 生理を遅らせるクスリの影響か?
 
 女性アスリートには、「生理」という厄介な敵がいる。

 試合のある日に生理がくると予想される場合は、あらかじめ薬を使って遅らせることは常識だが、体調に悪影響を及ぼさないという保証はない。

 浅田真央の絶不調は、それなのか?

 ショートを終了した段階で、キム・ヨナとは20ポイント以上の開きはあるが、こうなったら、破れかぶれだ。
 フリーでトリプルアクセルを連発するという玉砕戦法も、なくはない。

 現時点では、キム・ヨナがフリーで、ヨレヨレにならない限り、麻田の金メダルは不可能に近い。

 トップと僅差で3位につけたイタリアのコストナーは27歳だ。

 浅田真央の4年後の年齢である。

 「悲劇の銀盤の女王」として今回で引退せず、もう1回チャレンジすればいいのだ。

 いや、まだ戦いは終わってはいない。
 フリーで、20点差をひっくり返して、金メダルを取る可能性も、(確率としてはきわめて低いが)残っている。

 思い切ってやることだ。


(城島明彦) 


 

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