総合得点198.22――浅田真央、ショートとはまるで別人。大和撫子の意地を見せたが……
開き直って、本領発揮
トリプルアクセス含め、すべて完璧。
ショートのあの緊張ぶりは何だったのかと思わせる驚異の滑りとジャンプには驚かされた。
開き直りが好結果を生んだ。
滑り終わって、浅田は泣いたが、あの涙は何だったのか。
おそらく、
(こんなすべりができるのに、なぜショートで、あんなぶざまなことをしてしまったのか)
という自責の念と、
(4年かけて目指してきた自分の滑りを、ついにオリンピックで成し遂げることができた)
という喜び、そこまでの辛さ、苦しさが、ない混ぜになったからではないのか。
いずれにせよ、浅田真央クラスの選手ともなると、オリンピックのようなビッグイベントで重要なのは、いかに精神を安定させるかということ、これに尽きることを、今回のショートとフリーが示したといえるのではないか。
(試合終了後・追記)
1位 ソトニコワ(露)17歳 224.59(74.64+149.95)
2位 キム・ヨナ(観)23歳 219.11(74.92+144.19)
3位 コストナー(伊)27歳 216.73(74.12+142.61)
6位 浅田真央(日)23歳 198.22(55.51+142.71)
浅田真央は、フリーで完璧に演じたが、それでも得点は3位。
表彰台に上った3人は、全員ショートで74点台。もし浅田が74点台を取っていたとしても、3位に入れたか入れなかったかという得点だったことがわかる。
結果論ではあるが、「日本のオリンピック関係者は、外国勢の実力を読みきれず、浅田が金メダルを取れる作戦を考えることができなかった」ということになる。
(城島明彦)
« 浅田真央は大一番に弱い〝ノミの心臓〟なのか? なぜ催眠術をかけなかった!? | トップページ | 浅田真央は五輪の場で「開眼」したのだ。選手をやめるなんて、とんでもない »