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2013/11/10

金融庁はテレビドラマ「半沢直樹」を意識して、みずほ銀行を行政処分した

 
みずほ銀行への〝お灸〟は、「半沢直樹」の最終回が終わった直後

 「広報の危機管理」をテーマにした原稿の締切日が迫ってきた。

 日本列島は「メニュー偽装事件」で湧きかえり、ヤクザとの癒着をすっとぼけていた「みずほ銀行事件」がかすんでしまった。

 「頭取は知らなかった」
 ということにして一件落着を図ろうとしたみずほ銀行だったが、
 「そうはさせじ」
 と意気込んだのが金融庁。

 金融庁にやる気を出させたのは、ほかならぬTBSドラマの「半沢直樹」だ。

 最終回の放送日は9月22日(日)。
 ところが翌日も祭日が重なったため、視聴率が出たのは24日火曜日。

 42.2%という度肝を抜く数字だった。

 金融庁が、みずほ銀行に対する厳しい行政処分を下したのは、「半沢直樹」の興奮さめやらぬ、その3日後。

  ――そんな話を書いている。

 話は戻って、全国一円メニュー偽装の嵐。

 その料理をマズイと思っても、名の知れたれすとらんであるし、高い値段だから、
 「自分の味覚がおかしいのだ」
 と思い込む。そういう人がいっぱいいたはずだ。

 そう考えると、単なる偽メニュー表示といったレベルの罪ではすまない。

 偽ルイ・ヴィトンを販売したものが刑事罰に問われて、ムショ送りになるのなら、偽メニューの料理を食べさせた連中も、そうならないと不平等だ!

 消費者庁は、いままで何をやっていた!?

 消費者庁の連中の目は「節穴」か。

 テレビ局も一蓮托生なのに、なぜ詫びぬ

 どのテレビ局も、偽表示メニューの料理を、これでもかこれでもかと、さんざん紹介してきたのだから、同罪だ。

 テレビで紹介するときだけ、メニューどおりのホンモノのエビなどを使ったことがないとは断言できないはずだ。

 それなのに、そんなことにはまったく触れず、正義感づらして、偽表示をしたレストランなどを批判する。

 過去の番組を洗い直し、これだけの偽表示メニューの料理をそのまま放送していました、と視聴者に詫びたらどうか!

 最後は、どさくさに紛れて自己PRだ。
 企業の広報のやり方のいい加減さは、

 拙著『広報がダメだから 社長が謝罪会見をする!』(阪急コミュニケーションズ)
 
 にテンコ盛り。(まだの人は、ぜひ読んで!)

 ▽おまけの頭の体操:上から読んでも「マカオのオカマ」、下から読んでも「マカオのオカマ」

(城島明彦)
 

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