これまでの類書とまったく異なる書き方の面白い本! ムック『世界の大天才』
「普通の伝記とは一線を画す」が、執筆姿勢
古今東西の「天才」の話を少し前まで書いていた。
6月4日発売のムック『世界の大天才』(TOWNMOOK)がそれだ。
徳間書店の金箱隆二氏とユニビジョンの橋本勝喜氏が企画し、私が全文を執筆した。
ムックは「雑誌」と「書籍」が合体した「雑誌風の書籍」(Magazine+Book≒Mook)で、
①テーマごとの文章が短く、さっと読める
②肖像画や写真が満載され、豪華でぜいたくな感じがする
③デザイン・レイアウトが凝っていて、眺めて楽しい
④値段も安い ※本書の場合800円
などに特徴がある。
取り上げた古今東西の「天才」は、50人以上
独自に設定した「天才の基準」をクリアした歴史上の人物は、50人をはるかに超えたが、紙面の都合で割愛した人物も出た。
絵画では、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ヴェラスケス、ゴヤ、ピカソなど。
彫刻では、ミケランジェロ、ロダン、荻原守衛など。
建築では、ガウディなど。
文学(戯曲・小説・詩)では、シェイクスピア、ゲーテ、ヘミングウェイ、ランボーなど。
哲学では、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト・カントなど。
音楽では、ベートーベン、モーツァルト、ショパン、など。
学術では、アインシュタイン、ガウス、ピタゴラスなど。
発明・発見では、エジソン、シャンポリオン、マルコーニなど。
書くスペースが決まっているので、一人ひとりを詳しく書くことはできず、かといって履歴書のような無味乾燥な中身にするわけにもいかない。
私の心中には、
「これまでの伝記やこの種の本とは、一線を画したい」
という強い思いがあり、この本を買った人が、読み終わって、
「面白かった」
「こんな視点で天才を書いた本は、これまでなかった」
と思ったとしたら、それが私に対する最高の褒め言葉になると自分に言い聞かせながら執筆した。
(城島明彦)
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