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2013/06/13

「私は知らなかった」では「組織の長」は務まらない。醜態・加藤良三には「即刻、コミッショナー辞任」がふさわしい

「統一球問題」で開き直り、権力の座にしがみつく元官僚・元駐米大使 

 統一球が変わったことを隠蔽していた件で、NPB(日本野球機構)の加藤良三コミッショナーが、昨晩、釈明記者会見を開いた。

 プロ野球の交流戦が各地でまだ行われている時間帯ということもく謹慎であり、不自然である。

 昨日の夜、そして今日と、そのニュースで持ち切りだ。
 
 
「飛ぶボール」への改変は、誰のさしがねか?

 飛ぶことで利益を得るのは誰か、飛ぶことで損を蒙るのは誰かを探っていけば、真相が見えてくる。

①NPB(日本野球機構)コミッショナーは、元駐米大使。
 
②加藤に責任をおっかぶされているNPB事務局長下田邦夫は、元コミッショナー下田武三(元駐米大使)と同姓。

 息子か親戚であれば、話が面白くなる。

③NPB(日本野球機構)コミッショナーを選ぶときに、駐米大使をしていたからアメリカの野球事情にも詳しいだろうという短絡的に考えたと連想が働く。

④〝読売グループのドン〟ナベツネ(渡邉恒雄)は読売新聞の元アメリカ支局長。  ナベツネの読売新聞ワシントン支局長時代:1968年9月~1972年1月

 加藤良三のワシントンの日本大使館書記官時代:1967年~1969年(駐米大使は下田武三。
 下田は加藤が結婚したとき仲人を務めた。

 読売巨人は、カネにものをいわせて各チームの強打者を取った。飛ばない球では、強打者を取った意味がない。

 巨人の前に立ちはだかってきたのは、〝投手王国〟中日ドラゴンズ。
 飛ぶ球になって、中日はガタガタになった。

⑤ミズノは、過去にも何度も「飛ぶボール」をつくっている。

 ミズノは今回の隠蔽事件の当事者だ。
 一社独占が長く続くと、どういう事態を生むかを教えている。

 スポーツ紙には、これらの点と線をもっと追いかけてほしい。


大リーガーのオーナーはよく知っていても、野球は知らない男・加藤良三

 記者会見は釈明会見に終始した。

 加藤良三は、元駐米大使で大リーガーのことをよく知っていると判断されてコミッショナーに選ばれたが、実際には大リーグのオーナーと面識があるだけで、野球の「や」の字も知らないのではないか。

 野球のことを少しでも知っていたら、あるいは真のプロ野球ファンであれば、今シーズンの開幕時に昨年とはまるで違う打球音がすることに気づいたはずだ。

 テレビ中継を見ていても、打ったときの音が昨年とは違っていることはわかった。

 もし気づかなくても、野球解説者や選手が「去年の球とは明らかに違う」と口々にいっていたのだから、疑問を感じないといけない。

 疑問に思ったら、事務局に問い合わせる。
 かえって来た返事に納得がいかなければ、調査機関に依頼して去年および一昨年の球と今年の球の違いを調べさせるべきだった。

 その程度のこともせずに、
 「私が知ったのは昨日だ」
 とはチャンチャラおかしい。


聞いてあきれる強弁「不祥事とは思わない」「ガバナンス(統治)を強化する」

 きわめて重要な事柄を報告されないようなトップは、部下から信頼されていないということだ。

 それくらいのことがわからないで、組織の長は務まらない。

 不祥事そのものなのに、不祥事と思わない感覚。
 そのこと自体が大問題である。

 おかしな感覚が罷り通ってきたのは、大相撲、柔道、野球だけではない。
 サッカーも、セクハラやパワハラをやった男が平然と組織の中枢に座っている。

 サッカーの件についての詳細は、拙著『広報がダメだから社長が謝罪会見をする!』に書いたので、興味のある人は語一読を。

 (城島明彦)

 


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