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2013/06/25

連ドラが面白くない時代になった。連ドラ最終回視聴率と前半最後の「八重の桜」(6月23日/第25回)の視聴率

「八重の桜」は不評なのか好評なのか!? 他の連ドラと視聴率で比較判断する

 現代人は忙しい。やることがいっぱいあって、連ドラを一回も見落とさずに毎回続けて見ることなど不可能に近い。

 DVDで録画してまで見たいと思わせる番組が何本あるというのか。
 
 テレビ局は、元を取るために番組が終わるとDVDにして販売したりレンタルにするから、
 「それを見ればいいや」
 と思う連中も増えている。

 そういう現実を知ると、スポンサーも考えざるを得ない。
 近年では1社による番組提供はほとんどなく、複数企業が番組を共同提供しているので、番組のなかでCMが流れても企業イメージに強い影響を与えるとは思えない。
 私も昔、ソニーの宣伝部にいてCM担当をしていた時期があるので、人ごとながらそういうことも気になる。


人気のスポーツは高視聴率

 度肝を抜いたのは、6月4日夜の「W杯最終予選 日本VS豪州戦」の38・6%だ。瞬間最高視聴率では46・3%で、
 「その時間にテレビを見ていた人の半分近くがサッカー中継を観た」
 という〝お化け視聴率〟を記録した。

 6月16日「コンフェデレーションカップ 日本VSブラジル戦」のテレビ中継は早朝の午前5時開始にもかかわらず、10・9%とフタケタ台を獲得した。

 6月20日「コンフェデレーションカップ 日本VSイタリア」の中継も、早朝ながら視聴率12・6%と健闘した。
 同時間帯に放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」は19・2%と、こちらは大健闘

 同日に中継された「キリンチャレンジサッカー2013 なでしこジャパンVSニュージーランド戦」(午後7時20分~中継)は14・3%とこれも大健闘である。
 
 プロ野球中継はというと、人気のあるサッカーと比べると、目に見えて人気が凋落している。
 最高視聴率がセパ交流戦の西武・巨人戦の13・7%というレベルだ。

 平成6年の「巨人・中日の10・8対決」(最終戦で勝った方が優勝)では視聴率48・8%というたいへんな高人気を呼んだが、それも今では遠い夢のまた夢。


連ドラの視聴率とはどれくらいなのか
 
 先週末から今週はじめにかけて、めぼしい連ドラ(全放送回数10~11回)がそろって最終回を迎え、それらの平均視聴率(以下はすべて、ビデオリサーチ調べ/関東地区)が判明した。

 それとは別に、NHK大河ドラマ「八重の桜」も全放送回数50回のうち、6月23日放送分でちょうど半分の第25回を終えた。
 「八重の桜」の視聴率は、12・9%(前回14・8%に比べ-1・9ポイント減)だった。
 民放であれば「そこそこ」といえるかもしれないが、NHKの国民的番組となると厳しい数字といわざるを得ない。
 曜日こそ違うが、その前日の「土曜ワイド劇場」の「おかしな刑事」は13.5%あるのだから、「八重の桜」の人気がいかに伸び悩んでいるかがわかる。

 民放各局の連ドラの最終回視聴率(最終回は、一般的に高くなる傾向がある)は、数字の高い順に並べると以下のようであった。

 「ガリレオ」 19.1%  これは主演福原雅治の個人的人気に負うところ大)
 「ラスト・シンデレラ」 17.8%  主演篠原涼子がCMで顔を売っている効果か?
 「家族ゲーム」 16.7%  30年も前に発表された原作がしっかりしているのと、以前映画化されたこともある作品に、人気アイドルグループ「嵐」の一員でニュースキャスターも務めるインテリ櫻井翔主演で視聴率を稼いだ。
 「空飛ぶ広報室」 15.3%  原作の人気と明るいCMキャラでも好感度のガッキー(新垣結衣)主演で視聴率も高かった。
 「35歳の高校生」 14.7%  〝体育会系女優〟米倉涼子のコスプレ的制服姿のセクシャルな魅力か?
 「雲の階段」 11.8%  渡辺淳一の原作がしっかりしているのと、「家政婦のミタ」の父親役で知名度が上がり、注目された主演長谷川博己の効果
 「潜入探偵トカゲ」 11.4% 好きと嫌いが極端に分かれそうな松田翔太主演では、こんなもの。
 「TAKE FIVE」 11.1% 唐澤寿明主演で、稲垣吾郎が共演していてこのレベルでは、スポンサーは納得できないだろう。

 こう見てくると、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の人気がいかに振るわないかがよくわかる。
 NKHも研究してはいるのだろうが、本質的な欠点に気づいていないところに問題がある。
 いや気づいていると反論するかもしれないが、具体化していない限り、何も気づいていないのと同じである。


NHK大河ドラマの致命的欠陥

 NHKが気づいていない致命的・本質的欠点とは何かといえば、登場人物の多さである。
 これが「大河ドラマ不人気の第1の要因」であると私は考えている。

 登場人物の数が多すぎて、誰が誰なのか、よくわけがわからないドラマを面白いと思うはずがない。

 「大河ドラマ不人気の第2の要因」として考えられるのは、実在の人物に似たキャスティングをNHKが敢えて行わない点である。
 たとえば西郷隆盛。直木賞作家の津本陽作品に『巨眼の男 西郷隆盛』というのがあるが、西郷は眼も人並みはずれて大きかった。それが西郷の特徴の1つである。

 キヨソネが描いた西郷隆盛の肖像画は、本人ではなく、弟の西郷従道などを参考にして描いたと言い伝えられてきたが、西郷の奥さんもその絵に一応、目を通しているのだから、まったく違っているということはない。西郷は西田敏行のような体型が、多くの人の思い描く西郷の姿かたちに近い。
 その西田がさらに入念に特殊メイクをしてそっくりにすれば話題になるが、彼も年を食い過ぎてしまった。
 そういう思いきったことをやらない限り、視聴者は面白がらないだろう。

 大河ドラマで西郷隆盛を演じている吉川晃司がNHKの別の番組でゲスト出演し、「NHKから出演交渉を受けた際、自分は山口県出身なので、長州藩士である髙杉晋作か桂小五郎(木戸孝允)の役だろうと思っていたら、西郷隆盛と聞いて驚いた」といっていた。

 そう思うのは吉川晃司だけではない。国民の多くは、吉川晃司が西郷隆盛を演じることに違和感を抱いている。

 NHKのそうしたセンスとは、一体何なのか!?
 気をてらうだけで、キャスティングしたのか!?

 吉川は、その番組で「太る努力をした」といっていたが、その程度では超肥満型の西郷隆盛にはなり得ない。
 頬に含み綿をたっぷり入れるとか、特殊メイクで顔を太らせるとか、腹をもっと出っ張らせるとか工夫しようとすれば何とでもなるのに、それをしようとしない。
 
 八重は、「心の美人」であって、実際の容貌は決して美しくはなかったが、彼女のことはほとんど知られていないし、主役なので、美人の綾瀬はるかが演じても取り立てて違和感は受けないが、写真などでよく知られている人物ではそうはいかない。
 及川光博の桂小五郎にしろ、小堺一機の岩倉具視にしろ、妙な違和感を伴うキャスティングだ。

 特殊メイクをしたて本人に似せたそっくりさんが何人も出てくれば、見ていて楽しいし、話題にもなるはずだが、NHKのキャスティングは、多くの人々の脳裏にある姿と180度違っている。そこに大きな欠点があると、私は考えている。
 
 方言や格好だけいくら忠実に再現しても、顔かたちが本人とあまりにかけ隔てていれば、かえって違和感を生むことになる。

 NHKは、ドラマづくりに際し、史実を徹底的に調べまくり、時代考証に専門家を何人かつけて、正確を期す努力をしているが、いくらドラマだからといって、面相が180度違う俳優に演じさせたら、それ以外のところでどんなに時代考証を尽くしても意味がなくなってしまう。

 「大河ドラマ不人気の第3の要因」として考えられるのは、構成のマンネリ化にある

「八重の桜」はもっと思い切った構成を考えないとダメだ。
私が「八重の桜」のプロデューサーなら、時代を追った構成にはしない。
  
いきなり「会津戦争」で八重が鉄砲をぶっ放し、官軍を次々と倒すというところから始めるか、新島襄と出会って再婚するところから始め、それ以前の話は、回想的に扱う。
 
 これがベストかどうかは別にして、NHKも毎度毎度同じような展開をしていては飽きられる。
そういう危機感がNHKにはないのではないか。


偉そうなことをいうだけでは話にならない

 私のことを知らない人のために、昨年から6月までに執筆した書籍などを紹介しておきたい。

 ●昨年から今年にかけて私が執筆した単行本・ムックは、以下のとおり。
 現代語訳 伊藤左千夫『野菊の墓』(2012年9月/理論社)
 現代語訳 宮本武蔵『五輪書』(2012年12月/致知出版社)
 単行本 『広報がダメだから社長が謝罪会見をする!』(2012年12月/阪急コミュニケーションズ)
 ムック『世界の名家と大富豪』(2013年2月/徳間書店) 城島1人で執筆
 単行本 『ケアマネなら知っておきたい社会知識ナビ 第2版』(2013年5月/秀和システム)
 ムック『世界の大天才』(2013年6月/徳間書店) 城島1人で執筆
 ●上記以外に、昨年以来、共同執筆したもの
 ムック『坂本龍馬スペシャル 英雄待望論』(2012年7月/徳間書店) 全112ページ中60ページ執筆
 ムック『あっぱれ! 江戸の医術』(2012年8月/徳間書店) 前112ページ中35ページ執筆
 ムック『吉田松陰の夢 松下村塾の魂』(2012年10月/徳間書店) 104ページ中32ページを執筆
 週刊アサヒ芸能別冊(ムック)『日韓 知られざる紛争史の真実』(2012年12月・徳間書店) 104ページ中24ページ執筆
 
 ●連載中(月刊誌「広報会議」に「時事ニュースから読み解く、危機対応の本質」)

 興味のある方は、6月はじめに発売された下記の本をぜひお買い求めください、と最後はPRになってしまうところが、我ながら情けない。
 
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 「世界の大天才」(800円)

(城島明彦)

2013/06/13

「私は知らなかった」では「組織の長」は務まらない。醜態・加藤良三には「即刻、コミッショナー辞任」がふさわしい

「統一球問題」で開き直り、権力の座にしがみつく元官僚・元駐米大使 

 統一球が変わったことを隠蔽していた件で、NPB(日本野球機構)の加藤良三コミッショナーが、昨晩、釈明記者会見を開いた。

 プロ野球の交流戦が各地でまだ行われている時間帯ということもく謹慎であり、不自然である。

 昨日の夜、そして今日と、そのニュースで持ち切りだ。
 
 
「飛ぶボール」への改変は、誰のさしがねか?

 飛ぶことで利益を得るのは誰か、飛ぶことで損を蒙るのは誰かを探っていけば、真相が見えてくる。

①NPB(日本野球機構)コミッショナーは、元駐米大使。
 
②加藤に責任をおっかぶされているNPB事務局長下田邦夫は、元コミッショナー下田武三(元駐米大使)と同姓。

 息子か親戚であれば、話が面白くなる。

③NPB(日本野球機構)コミッショナーを選ぶときに、駐米大使をしていたからアメリカの野球事情にも詳しいだろうという短絡的に考えたと連想が働く。

④〝読売グループのドン〟ナベツネ(渡邉恒雄)は読売新聞の元アメリカ支局長。  ナベツネの読売新聞ワシントン支局長時代:1968年9月~1972年1月

 加藤良三のワシントンの日本大使館書記官時代:1967年~1969年(駐米大使は下田武三。
 下田は加藤が結婚したとき仲人を務めた。

 読売巨人は、カネにものをいわせて各チームの強打者を取った。飛ばない球では、強打者を取った意味がない。

 巨人の前に立ちはだかってきたのは、〝投手王国〟中日ドラゴンズ。
 飛ぶ球になって、中日はガタガタになった。

⑤ミズノは、過去にも何度も「飛ぶボール」をつくっている。

 ミズノは今回の隠蔽事件の当事者だ。
 一社独占が長く続くと、どういう事態を生むかを教えている。

 スポーツ紙には、これらの点と線をもっと追いかけてほしい。


大リーガーのオーナーはよく知っていても、野球は知らない男・加藤良三

 記者会見は釈明会見に終始した。

 加藤良三は、元駐米大使で大リーガーのことをよく知っていると判断されてコミッショナーに選ばれたが、実際には大リーグのオーナーと面識があるだけで、野球の「や」の字も知らないのではないか。

 野球のことを少しでも知っていたら、あるいは真のプロ野球ファンであれば、今シーズンの開幕時に昨年とはまるで違う打球音がすることに気づいたはずだ。

 テレビ中継を見ていても、打ったときの音が昨年とは違っていることはわかった。

 もし気づかなくても、野球解説者や選手が「去年の球とは明らかに違う」と口々にいっていたのだから、疑問を感じないといけない。

 疑問に思ったら、事務局に問い合わせる。
 かえって来た返事に納得がいかなければ、調査機関に依頼して去年および一昨年の球と今年の球の違いを調べさせるべきだった。

 その程度のこともせずに、
 「私が知ったのは昨日だ」
 とはチャンチャラおかしい。


聞いてあきれる強弁「不祥事とは思わない」「ガバナンス(統治)を強化する」

 きわめて重要な事柄を報告されないようなトップは、部下から信頼されていないということだ。

 それくらいのことがわからないで、組織の長は務まらない。

 不祥事そのものなのに、不祥事と思わない感覚。
 そのこと自体が大問題である。

 おかしな感覚が罷り通ってきたのは、大相撲、柔道、野球だけではない。
 サッカーも、セクハラやパワハラをやった男が平然と組織の中枢に座っている。

 サッカーの件についての詳細は、拙著『広報がダメだから社長が謝罪会見をする!』に書いたので、興味のある人は語一読を。

 (城島明彦)

 


2013/06/10

「八重の桜」は会津藩主を美化して描き過ぎだが、「会津を救え」(6月9日放送)の視聴率は15・0%(前回より1・7%アップ)と健闘!

実際の会津藩主・松平容保(まつだいら かたもり)は、暗愚(あんぐ)。時代が読めず、「家訓」を守って多くの家臣や民を死なせ、自分は生き延びた

 大河ドラマ「八重の桜」は、史実に沿った形で天下の趨勢をドラマチックに描いているので、日本史を勉強している中高生にはとても役立つ。

 6月9日の第23回「会津を救え」は、仙台版ほかの奥羽諸藩が連携して会津藩救済を願い出る話で、前回13・3%とイマイチだった視聴率(関東地区/ビデオリサーチ調べ)は15・0%(5月12日と同率)を記録した。

 1昨年の大河ドラマ「江」(6月12日第22回18・3%/6月19日第23回の18・0%)と比べると見劣りするが、昨年の「平清盛」(6月10日第23回)が11・6%だったことを考えると、「奮闘」といっていいかもしれない。


西郷隆盛の拳(こぶし)の下ろし先

 官軍の指揮官西郷隆盛が、「江戸を火の海にしても平気なのか」という幕臣勝海舟の考えに同意し、江戸決戦を断念する有名な場面は、6月2日の前回の放送で描かれていた。

 西郷隆盛は、勝海舟の提案する「江戸城の無血開城」を条件として将軍徳川慶喜の命を助けたが、大河ドラマでは、そのとき西郷にこういわせていた。

 「振り上げた拳(こぶし)は、どこへ下ろせばいいのか!?」

 その拳の下ろし先が、会津藩である。

 ところが、会津藩主松平容保(まつだいら かたもり)は、そういう西郷の心の奥が読めず、拳を下ろさせる道を選んだ。
 「あらゆる手段を講じ、恭順する」という方策を取れなかったのだ。
 その結果、会津戦争で大量の戦死者を出すことになる。


松平容保はなぜ恭順しなかったのか

 松平容保が判断を誤った主な原因は、3つ。

 1つは、先祖の残した「家訓」に盲従したから。
 1つは、時代が読めなかったから。
 もう1つは、「武士の一分」(武士の意地)から。

 「家訓」をつくったのは、「会津藩の祖」である名君保科正之(ほしな まさゆき)。
 保科正之は、恐妻家の2代将軍徳川秀忠が年上の正室江姫(ごう)に隠れて愛妾にこっそり産ませ、育てさせた子で、3代将軍家光とは異母兄弟。

 家訓は15条あり、その第1条には、
 「将軍家への忠誠に励め。二心(ふたごころ)など抱いてはならぬ」
 ということが書いてあった。

 大君の儀、一心大切に忠勤に存ずべく、列国の例をもって自ら処るべからず。
 若し二心を懐かば則ち我子孫にあらず、面々決して従うべからず。
 

 しかし、将軍が大政を奉還したことで、忠誠を尽くすべき将軍家そのものが消失してしまい、将軍自身も水戸まで逃げてしまっているのだ。
 
 そこまで時代が激変してしまっているのだから、容保は「家訓」を踏みにじるようなダイナミックな〝苦渋の決断〟をしなければならなかった。

 兵力、軍備などを総合的に判断すれば、官軍に勝つことは不可能とわかったはず。
 そう考えると、容保は、自分の首と引き換えに家臣を救う道を選ぶべきだった。

 だが、そうしなかったのだから、〝暗愚の藩主〟といわざるをえない。

 今日、パナソニック、ソニー、シャープなどの経営が揺らいでいるのも、時代が変わったのに、創業者のつくった「創業理念」の文言をひたすら守ろうとして道を誤ったのと似ている、と私は思う。


西郷・勝と容保の〝器(うつわ)〟の大きさの差

 戦わなければ「先祖の遺訓を破る」という大儀を貫いて、負けることは必定のいくさを戦えば
 「会津藩そのものが存続できなくなり、そうなれば元も子もなくなる」 という深い考察が容保にはなかったのである。

 江戸決戦を控えた西郷隆盛は、勝海舟の「何の罪もない江戸の100万の民はどうなる」との言を聞いて、江戸攻めを中止したが、松平容保は、会津を戦場にし、火の海にしてしまったのだ。

 容保が、自分の首を差し出していれば、白虎隊の悲劇は起こらなかったのである。

 NHKは、松平容保を美化して描いているが、これはおかしい。


桑名藩主松平定敬(まつだいら さだあき)も暗愚だった

 桑名藩も会津藩に同調したが、そうした理由は単純明快。
 桑名藩主松平定敬は、容保の実弟だったからである。

 定敬も、容保同様、大局が読めず、〝朝敵〟となったため、明治維新後、桑名は産業発展から取り残されることになった。
 容保とは年齢が11歳も離れているので、何でもいわれるままに従った。

 前記「家訓」の第3条に、こう書かれている。

 「兄を敬い、弟を愛すべし」(第3条)

 だが、容保・定敬の兄弟は、少年を含む家臣や婦女子を多勢死なせても、自分たちは、のうのうと生き延びたのだから、理解に苦しむ。

 「家訓」の第4条には、こんなことも書かれている。

 「婦人女子の言、一切聞くべからず」(第4条)

 会津藩士たちはこの一条も忠実に守っていたはずと考えると、NHK大河ドラマ「八重の桜」の八重の男まさりの言動はありえないということになるが……。

(城島明彦)

2013/06/08

指原莉乃がダントツ1位のAKB選抜総選挙は〝ブラック選挙〟! 九州の民が大和朝廷に盾ついた「平成の熊襲(くまそ)の乱」だ!

AKBファンには子どもも多いのだぞ! 投票数の地域別を公表すべし

 見たぞ、「AKB選抜総選挙」のテレビ中継。

 よりによって、セックススキャンダルで叩かれ、博多に左遷された指原莉乃が大本命の大島夕子を2万6千票も引き離してダントツの1位で、シラケ鳥が飛んだ。
 ※指原莉乃15万570票、大島優子13万6503票

 この票差は、絶対にトップにするという〝不自然な力〟が働いた結果だ。
 つまり、「金まみれの地方(出身地など)の組織票」が動いたということだ。
 そういうやり方が、ひいきの引き倒しにつながるということに気づいていないから、愚かである。

 AKB選抜総選挙は、将来の日本の「地方分権」を象徴するような出来事にも映る。
 地方がそれぞれ勝手に「自己主張」「自己顕示」をすると、国家が混乱することになると暗示しているという意味だ。


アイドルの鉄則「清く、正しく、美しく」を金の力と地域エゴが覆した

 誰がどう考えても、アイドルとして守るべき規律を犯した女性が、選挙でダントツのトップに選ばれるなどというこtとはありえない。

 指原莉乃の出身地を中心にして九州で大量の票が入ったことは想像に難くない。

 マスコミのバッシングに対し、中央に対して敵愾心(てきがいしん)を抱いている地元の連中が、かわいそうだと同情した結果が、大量の組織票につながったのだ。

  彼女を地元ないしは九州の代表として支持し、動員をかけたことは目に見えている。
 
 そうすることによって大分や福岡の力を誇示しようとしたわけで、情けないにも程がある。
 まるで、昔、大和朝廷に対して反乱を起こした「熊襲(くまそ)の乱」の平成版だ。

 AKBのファンには純粋な子どもも大勢いることを彼らは忘れている。
 そういうのを「ひいきの引き倒し」という。

  AKBの 正体見たり 金まみれ
 
 天才・ミスター秋元康はどうするのか!?

 (城島明彦)

文学界・美術界・音楽界・科学界の世界の天才を、何人、どれだけ知っている!? 

100人超の世界の天才を網羅して800円は割安では?

 城島明彦めが、弱い体にムチ打って、全ページを書いたムック『世界の大天才』(Town Mook)が、6月4日に発売されましたぞ。
 そこで、詳しい内容を以下にPRでございます。

 取り上げた天才は、な、なんと70人を超えているのでございます。
 一覧表に記載した人物も含めると、100人を超えておりますな。
 「この人も天才だ。書かなくちゃ」
 と思いながら次々と取り上げた結果、そうなったのですな。
 それくらい世界には「大天才」がいるのでございます。

 100人超でも、紙面の関係で割愛した天才が何人もいたのですから、世の中、捨てたものじゃありませんぞ。
 これだけの人数を取り上げたムックは、いままでありませなんだ。
 これもセールスポイントでございます。

 偉人伝を70~100人分も読んだら、たいへんな日数がかかりますが、このムックは独自の視点で象徴的なところだけに絞って書いてあるので、全部読み通すのにそんなに時間はかりませんぞ。

 読み物として書かれた文章は短く、写真や絵が豊富に配されていて、豪華な感じがするので、サラリーマンやOLだけでなく、中高生の入試や大学生の就職試験用にもバッチリと、幅広い層に読んでいただけるはずでございます。

 それで価格800円(全104ページ)は、はっきりいって割安、赤札ですぞ。
 その分、著者は儲かりません。
 (執筆が)速くて、(稿料が)安くて、(内容が)面白い城島明彦、赤字覚悟の執筆でございます。

 ぜひ1冊、お買い求めください。

 「いけませんな、長雨と長PRは」
 というわけで、 本の中身に移りまずぞ。

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中表紙の見出し 「才能の陰に隠された衝撃的なエピソード」とリード

 凄い天才たちが、
 時代を変え、世界の歴史を変えてきた。
 天才にも種類がある。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは、千年に1人の「万能の天才」。
 6歳で作曲したモーツァルトは「神童」。
 50歳で『種の起源』を著したダーウィンは「遅咲きの天才」。
〝経営の神様〟松下幸之助は「模倣の天才」でもあった。
 見方を変えると、
 シェイクスピアやゲーテは「妄想の天才」だ。
 さまざまな天才を一堂に集めると、どうなるか!?
 

『世界の大天才』の内容

序章 世界に誇る4人の天才 
 ◆ダ・ヴィンチ(芸術作品の主人公は「作家の分身+理想像」)
 ◆アインシュタイン(20世紀最大の物理学者 25歳で大発見・43歳でノーベル賞受賞)
 ◆ヘミングウェイ(『老人と海』映像的・男性的・短い文章の魅力)
 ◆モーツァルト(生き急いだ音楽史上最大の天才)
 ◎コラム ルネッサンスの大天才 ダ・ヴィンチ、ミケランジェロラファエロの共通点


第1章 文学と哲学界の天才

 ◆シェイクスピア (世界中の画家、学者、詩人の創作意欲を刺激する作品の数々) 
  ①坪内逍遥VS森鷗外「オフィーリアの最期」
  ②〝沙王文学〟の魅力、画家・作曲家・映画監督が創造力の大競演)
 ◎一覧表「シェイクスピアの作品」(ジャンル・戯曲名・あらすじ・主な特徴)
 ◎一覧表「作曲家の作品とシェイクスピア」 ベートーベン/チャイコフスキー/シベリウス/ベルリオーズほか
 ◆ゲーテ(世界文学の最高峰とされる長編劇詩『ファウスト』)
 ◆ワーズワース(若きロマン派の天才詩人を感動させた「草原の輝き」)
 ◆ボードレールランボーヴェルレーヌ 中原中也が見た天才詩人
 ◆トルストイ(「写実文学の天才」ともう一人の自分と戦い続けた一生)
 ◆ドストエフスキー(シベリア流刑が小説の原点)
 ◆チェーホフ(医学生時代の3年間で2百数十篇の掌編・短編を書きまくる)
 ◎一覧表「ロシアの天才作家たち」(位置づけ/家系・父の職業/デビュー年齢と作品/代表作)  プーシキン/ゴーゴリ/ツルゲーネフ/ドストエフスキー/トルストイ/チェーホフほか
 ◆ソクラテスプラトンアリストテレス 古代ギリシャの3大哲学者
 ◆パスカル(数学、哲学などマルチな天才の「人間は考える葦」)
 ◎コラム  デカルトカントショウペンハウエル(学生歌に歌われた哲学の巨人)
 ◎一覧表「哲学界の天才大全」(生没年/天才の種類/天才たる由縁) ソクラテス/プラトン/アリストテレス/イブン=シーナー/イブン=ルシュド/トマス・アクィナス/デカルト/スピノザ/ライプニッツ/ヒューム/カント/ヘーゲル/ショウペンハウエル/キルケゴール/ニーチェ/マルクス/ソシュール
 ◆スチーヴンスン(正義と悪への関心から生まれた不朽の名作『ジキル博士とハイド氏』)
 ◎コラム この世界から消えた天才書家の真筆 「書聖」王羲之(おうぎし)


第2章 音楽界の天才 

 ◆ワーグナー(26年間、想像力と創造力を持続して完成させた超大作)
 ◆シューベルト(生涯600曲以上つくった「歌曲王」)
 ◎コラム シューベルトの「野ばら」 ゲーテの詩
 ◆ベートーベン(超人的能力でハンデを克服し傑作を次々と作曲)
 ◆ショパン(①「ピアノの詩人」 モーツァルトの再来といわれた天才/②ジョルジュ・サンドとの愛と別れ)
 ◆ブラームス(①ブラームスとクララ、シューマン 3人の天才の出会い/②〝恋に内気な天才〟 「異性の天才」が心の支え)
 ◆シューマン(〝天才おしどり夫婦〟シューマンとクララ)
 ◆ハイドン(さまざまな職業を転々とした「交響曲の父」)
 ◆メンデルスゾーン(華麗なる名家出身の早世の天才)
 ◆リスト(〝指先の魔術師〟 若い女性が失神する超絶テクニック)
 ◎一覧表「天才作曲家たちのプロフィール」(生没年・呼称・特徴) バッハ/ヘンデル/ハイドン/モーツァルト/ベートーベン/シューベルト/ショパン


第3章 美術界の天才

 ◆ベラスケスVSゴヤ(①スペインの2人の主席宮廷画家 絵画史上に輝く「宵の明星」と「明けの明星」)/②裸体画対決:天才は愛する人をどう描くか 「鏡を見るヴィーナス」VS「アルバ女公爵」/③肖像画対決:「物語の天才」と「妖気に揺れる天才」/④天才の自分自身の描き方
 ◆ピカソ(①早熟の天才は量産画家 それでも史上最高価格144億円/②「恋人を創作の糧」として飛躍する画家)
 ◆ルノワール(①遅咲きの天才は「色彩の魔術師」、②代表作のモデルの悲しい運命 薄幸の美少女イレーヌ)
 ◆ロダン(〝近代彫刻の父〟美貌の弟子との愛の葛藤)
 ◆ガレ(工芸の天才 病弱ゆえに「花鳥風月」に魅かれた)
荻原守衛高村光太郎(①ロダンに魅せられた日本の彫刻界2人の天才/②愛と芸術は両立するか)
 ◆ゴーギャン(〝天才の枠を超えた天才〟の創造の源泉)
 ◆ゴッホ黒澤明(天才と狂気がせめぎ合う原色の世界)
 ◆ガウディ(①人類史上空前絶後の建築家 サグラダ・ファミリア教会/②「独創的」という定規では測れない 途方もない天才ガウディ)
 ◆ミレー(写実主義のバルビゾン派 心を揺さぶる絵)
 ◆セザンヌ/ボードレール/ランボー/ドガ/ヴェルレーヌ 天才が火花を散らす
 ◎コラム 印象派の画家に衝撃を与えた浮世絵「ジャポニズム」


第4章 科学界の天才 

 ◆コペルニクス(「正しい」と思っても、いえない苦悩と戦った「コペルニクス的転回」)
 ◆ニュートン(「万有引力の法則」とリンゴの木の関係)
 ◆ガリレオ(科学者の意地「それでも地球は回っている」)
 ◆メンデル(修道院の庭で実験を繰り返した根気)
 ◆ダーウィン(〝のんびり屋のお坊ちゃま〟の遅咲き人生)
 ◆ファーブル(好きな道だから貧乏も苦にならなかった 〝孤軍糞闘〟を楽しむフンコロガシ人生)
 ◆ラボアジェ(断頭台の露と消えた「フランス革命」の犠牲者)
 ◆ガウス(千年に1人、出るか出ないかの「神童」 こんな天才見たことない!?)
 ◎コラム 紀元前の3大天才数学者 ピタゴラスユークリッドアルキメデス ◆レントゲン(〝謎の光線Ⅹ〟を発見し、第1回ノーベル賞受賞)
 ◆キュリー夫人(主婦・子育てをやってノーベル賞を2度受賞 被曝しながらの研究者魂)
 ◎一覧表「天才科学者たちのプロフィール」(生没年・名前のつく定理法則・特徴) フェルマー/ボイル/フック/ラグランジュ/ポアッソン/フーリエ


第5章 発明界の天才

 ◆グーテンベルク(49部だけ現存する『グーテンベルクの聖書』)
 ◆エジソン(「努力の人」の発明は生涯1300超)
 ◆マルコーニ(「イタリアがダメなら、イギリスがあるさ」)
 ◆フランクリン(ユーモアを解した〝アメリカ版ダ・ヴィンチ〟)
 ◎コラム スチーブンスンフルトン(産業革命の牽引車となった蒸気機関の発明)
 ◆ノーベル(「武器商人」の負い目がノーベル賞を誕生させた)
 ◆ライト兄弟(「鳥になる夢」を実現した飛行機野郎)
 ◎コラム 『翼よ、あれがパリの灯だ』のリンドバーグサン=テグジュペリ/〝ラバウルの貴公子〟笹井醇一と『星の王子さま』の共通点
 ◆パスツール(「蚕の伝染病」で家茂とナポレオン3世とのかかわり)
 ◆北里柴三郎(世界を救うペスト菌を発見)
 ◆コッホ(近代細菌学の祖 北里柴三郎がコッホの遺髪をご神体に神社をつくる)
 ◆フレミング(世界初の抗生物質を発見)
 ◆シュリーマンシャンポリオン 考古学界の〝語学の天才〟対決
 ◎コラム 「ベニスに死す」と「ドラキュラ」 「黒死病の恐怖」を描いた小説・映画
 ◎一覧表「医学界の巨人たち」(生没年・特徴) ヒポクラテス/レーウェンフック/ジェンナー/華岡青洲/ナイチンゲール/パスツール/コッホ/レントゲン/北里柴三郎/高峰譲吉/鈴木梅太郎/シュバイツァー/野口英世/フレミング/ワクスマン/バンティング/秦佐八郎

 目を通していただき、ありがとうございました。

(城島明彦)

2013/06/04

秀才は、天才にはなれない。天才と凡人の間には、「狂気」という名の壁がそびえている

天才たちが世界の歴史をつくってきた

 古今東西の天才たちの話を書いていて、頭をよぎったのは、
 「凡人も努力すれば秀才にはなれるが、天才にはなれない」
 「秀才がどんなに努力しても天才にはなれない」
 ということだった。

 天才の資質を備えて生まれてきても、その才能を開花させずに一生を終える人もたくさんいる。

 たとえ天才であっても、環境が整わないと、その才能は開花しないのだ。
 本人の努力がなければ、天才として大成しないことも確かだ。

 「天才が凡人と違う点は何か、1つ挙げろ」
 と問われたら、
 「天才には〈狂気〉がある」
 と答えるしかない。


「世界の大天才」がテンコ盛り

 ひとくちに「天才」といっているが、子どもの頃から天才と騒がれる「神童」もいれば、50歳近くなってすごいことをやって世の中をあっといわせる「遅咲きの天才もいて、面白い。

 子どもから大人まで、楽しめる内容にしたつもりで、いろんなタイプの天才がテンコ盛り。
 ※下に掲出した表紙の右側に英語でズラズラと並んでいるのが、登場する天才たちですぞ。
 
 ものすごい数の天才が次から次へと登場するので、「偉人伝」を何冊、何十冊と読まなくても、これ1冊でOK。
 
 関連する写真や絵画などもふんだんに配してあって、「800円は安すぎる!」。
 
 「ぜひ一家に1冊」
 と、最後はとうとう哀願調PR(あゝ 情けなや)。

 こうなりゃ、もう1つオマケだ。

 「城島明彦が書くと違う」
 そう思ってもらえたら、大満足でございます。

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 ※6月4日発売/徳間書店 TOWNBOOK/城島明彦 著 
 PRついでに、以下の本も発売中です。
 
 2

 ※5月20日発売/秀和システム/城島明彦 著
 ※大幅に内容・データを一新、医師などのアドバイスを加え、巻末には歴史年表を新規に付け、全体のレイアウトなども変わり、介護などの社会知識を得るのに最適。

 本のタイトルは「ケアマネージャー向け」となっているが、一般読者にも役立つことを意識して書いてありますぞ。
 この手の本は、この1冊だけ。
 
 言いたい放題の城島明彦ではありますが、世のため人のためになるこういう本も書いているのでございます。

(城島明彦)

2013/06/01

これまでの類書とまったく異なる書き方の面白い本! ムック『世界の大天才』

「普通の伝記とは一線を画す」が、執筆姿勢

 古今東西の「天才」の話を少し前まで書いていた。
 6月4日発売のムック『世界の大天才』(TOWNMOOK)がそれだ。

 徳間書店の金箱隆二氏とユニビジョンの橋本勝喜氏が企画し、私が全文を執筆した。

 ムックは「雑誌」と「書籍」が合体した「雑誌風の書籍」(Magazine+Book≒Mook)で、

 ①テーマごとの文章が短く、さっと読める
 ②肖像画や写真が満載され、豪華でぜいたくな感じがする
 ③デザイン・レイアウトが凝っていて、眺めて楽しい
 ④値段も安い ※本書の場合800円
 
 などに特徴がある。


取り上げた古今東西の「天才」は、50人以上

 独自に設定した「天才の基準」をクリアした歴史上の人物は、50人をはるかに超えたが、紙面の都合で割愛した人物も出た。

 絵画では、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ヴェラスケス、ゴヤ、ピカソなど。
 彫刻では、ミケランジェロ、ロダン、荻原守衛など。
 建築では、ガウディなど。
 文学(戯曲・小説・詩)では、シェイクスピア、ゲーテ、ヘミングウェイ、ランボーなど。
 哲学では、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト・カントなど。
 音楽では、ベートーベン、モーツァルト、ショパン、など。
 学術では、アインシュタイン、ガウス、ピタゴラスなど。
 発明・発見では、エジソン、シャンポリオン、マルコーニなど。

 書くスペースが決まっているので、一人ひとりを詳しく書くことはできず、かといって履歴書のような無味乾燥な中身にするわけにもいかない。
 
 私の心中には、
 「これまでの伝記やこの種の本とは、一線を画したい」
 という強い思いがあり、この本を買った人が、読み終わって、
 「面白かった」
 「こんな視点で天才を書いた本は、これまでなかった」
 と思ったとしたら、それが私に対する最高の褒め言葉になると自分に言い聞かせながら執筆した。

 Photo 
(著者:城島明彦 /出版社:徳間書店 TOWNMOOK)


 (城島明彦)

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