多摩川の小石にまとわりついたヘドロ
まだまだ清流とは呼べない多摩川
昨日(5月10日)夕刻のこと。
チェックを終えたゲラを編集プロダクションに届けた帰途、二子玉川駅で下車し、多摩川を眺めてきた。
川が大きく蛇行し、川幅が土手近くまで広がっている場所までいって、座ったり立ったりして1時間ばかり眺めた。
風は心地よかったが、初夏のような暑さで、体力を消耗する気がした。
河原へ向かう入口の付近に、近日中に川を掃除する予定と書いた案内があった。
(へえ、掃除するのか。どれぐらいの人手をかけて、どのあたりまで掃除するのだろう)
と思いながら、河川敷へ降りていった。
水際に寄り、しゃがみ込んで観察したが、小魚の影は見えず、まだ水は冷たいようだ。
空は晴れているのに、水はその青を映しておらず、どんよりと濁っていた。
川底の小石という小石には、「ダークグリーンがかった灰色のヘドロっぽいもの」がこびりつき、ゆらゆらしていた。
水草のようにも見えなくないが、色が違う。汚く、どろどろしている。
そのせいで、水が濁っているように見える。
昔と比べると、きれいな流れにはなっているが、その4日前(6日)に眺めた居住区を流れる川幅の狭い川と同じ状態だと知って、がっかりした。
まだ生活用水を完全にはシャットアウトできていないようだ。
そういう事情から、多摩川を掃除しなければならないことがわかった。
人が汚したものを人がきれいにするのは当たり前といえば当たり前だが、川には浄化作用がある。
その自然作用を超える汚物を、人間はまだ川に放出しているということだ。
多摩川は、まだまだ「清流」と呼ぶにはほど遠い。
これが、その日の結論だった。
清掃後、川がどう変貌するのか!?
多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児(こ)の ここだ愛(かな)しき (万葉集)
多摩川に さらすふんどし まっ黄っき 何そこの爺(じじ) 頭おかしき (城之島阿保麻呂)
(城島明彦)
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