「八重の桜」の視聴率、5月最後の週で、やや盛り返す
大義とて 散りゆく命 鳥羽伏見 (城ノ島明之介)
「八重の桜」の5月の視聴率(5/5・12・19・26の4回放送)は、以下のように推移した。
15・7%⇒15・0%⇒13・7%⇒14・1%
♪ ズンチャ ズンチャ ズンチャカチャッチャ
ズンチャ ズンチャ ズンチャカチャッチャ
恋も情けも 矢弾(やだま)に捨てて
軍(いくさ)重ねる 鳥羽伏見
ともに白刃を 淋しくかざし
新選組は 月に泣く
NHK大河ドラマ「八重の桜」も、5月19日の放送(第20回)で、ついに「戊辰戦争」の端緒となった「鳥羽伏見の戦い」まで来た。
鳥羽伏見の戦いをいうために、オイラが小学生だった昭和30年(1955年)にヒットしたこんな古い歌の歌詞を引っ張り出した。
横井弘作詞・中野忠晴作曲の「あゝ新撰組」の2番。
歌うは三橋美智也。
この曲の一番の歌詞は、
♪ 鴨の河原に 千鳥が騒ぐ
またも血の雨 涙雨
武士という名に 命を賭けて
新選組は 今日も行く
「いいな、いいねえ、日本語は美しい、すばらしい」
と、思わず言いたくなる詞だ。
新選組(撰もつかうが、選がベター)は好きではないが、この歌詞は子どもの頃から大好きだった。
「八重の桜」では、八重の弟三郎が、矢弾に当たって戦死した。
「八重の桜」の月間視聴率の推移
「八重の桜」の5月最後の放送(26日の第21回)「敗戦の責任」の関東地区の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は、14・1%で、前週(19日第20回)「開戦! 鳥羽伏見」より0・4ポイントアップだった。
「八重の桜」は5月は4回放送があり、平均視聴率は14・6%だった。
過去の大河ドラマの5月放送2回分で比べると、低水準である。
一昨年の大河「江」の5月22日(第19回)は17・3%、5月29日(第20回)19・0%だったのだ。
「江」と比べると、「八重の桜」は数字的にかなり落ち込んでいることがわかるが、昨年の「平清盛」と比べると、健闘している。
「平清盛」の5月20日(第19回)は11・8%、5月27日(第20回)が10・2%である。
「八重の桜」の月間平均視聴率の推移は、以下のようになる。
「八重の桜」 「平清盛」
1月(4回) 19・1% 17・4% (4回)
2月(4回) 16・6% 14・6% (4回)
3月(5回) 14・0% 13・4% (4回)
4月(4回) 13・3% 12・58%(5回)
5月(4回) 14・6% 12・55%(4回)
「八重の桜」と「平清盛」は、どちらも初回と比べると視聴率が落ちてきているが、「八重の桜」が5月に盛り返したのに対し、「平清盛」は盛り返せず、ジリ貧をたどったという点が違っている。
「八重の桜」が踏んばって人気を獲得しつつあるかどうかは、6月第1週(第22回)の結果をみないとわからない。
(城島明彦)
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