紅白歌合戦は、まるで「ラスベガス in NHK」――あれだけやれば高視聴率にならないはずがない
ミッキーマウスもミニーマウスも、ディズニー・オン・パレード
「NNHK紅白なんて、どうせ変わりばえのしないことをまたやるのだろう」
と思って、番組が始まっても見ずに、テレビ東京のナツメロの方を見ていた。
昭和30年代のヒット曲、曾根史郎の「若いお巡りさん」(♪ もしもし ベンチでささやく お二人さん……)には驚いた。もうすぐ83歳というのに、声質が衰えていない。
園まりも、以前はけなしたが、今回は声に張りが戻っていた。
という調子で見ていると、面白くない歌手が続くので、NHKにチャンネルを変えて、ビックリ。
紅白もずいぶん変わった。
白組の演歌歌手の背後でAKB48のメンバーが踊るなど、白組と赤組の垣根を取っ払った。
これは、NHKらしからぬ大胆な変革。
映像化時代の舞台の見せ方として、ステージを丸ごとスクリーンにした点も、金はかかったろうが、年に一回のお祭りとしては大成功。
度肝を抜かれたのは、ディズニーのキャラが総出演的な登場だった。
わけがわからなかったのは、「特別企画」と称した赤組ラストのMISIA。
なぜアフリカの砂漠くんだりまで出かけていって中継する必要があるのか。
これで、それまでの好評かがパーだ。
(城島明彦)
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