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2012/12/31

NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の総集編(12月30日)を見て、考えた

関東で平均視聴率20%超に納得
 
 私には、NHKの朝ドラを見る習慣はなく、総集編を見たこともなく、まったく興味もなかったが、たまたま、テレビを見ていたら総集編「梅ちゃん先生」に行き当たったので、どういう内容なのかと思ってしばらく見ていたら、よくできていて、つい最後まで見てしまった。

 堀北真希が街の女医を演じるという話は人から聞いていたが、ストーリーはまったく知らなかった。

 ストーリーを簡単にいうと、国立医大の教授の娘・梅子は女子医大に合格し、卒業後は父親のいる大学病院に勤務してエリートコースを歩みかけるが、町医者の生き方に共鳴して転進するという話である。

 父親は国立大教授というエリート階級の設定にしたのに視聴者がソッポを向かなかったのは、人々の尊敬の対象となる「医者」という職業だったからかもしれない。

 最初の場面が戦後の東京・蒲田の焼け野原というところだったことも、興味を引いた。
 蒲田は、東京では「町工場が多いところ」というイメージが強いので、ドラマでも隣家は町工場という設定になっていた。

 映画「三丁目の夕日」も東京の昭和30年代の下町が舞台だったが、あの時代は東京だけでなく、地方都市にもああいう街の光景はいっぱいあった。

 したがって、昭和20年代・30年代に子供時代を送った世代やそれ以上の年齢の人で、地方都市に住んでいた人も、郷愁を感じながら見たのではないか。
 私自身も60代半ばを越えたので、そういう感情をだぶらせながら見た。

 街のあちこちに空地があり、土管が転がっていて、砂利が詰まれていたりする光景を覚えているのは、団塊世代以上だと思うが、そういう光景をまったく知らない年齢層の人たちも、「戦後日本の原風景」という意味で、何か心安らぐものを覚えるのではないか。

 NHKの大河ドラマ「平清盛」は、どうしようもなく、最後の方は見る気にもならなかったが、NHKもやる気になれば、「梅ちゃん先生」のように、トイレにいくのもガマンする「いいドラマ」も、やれるのだと思った。


堀北真希は女医らしくなかったが、昔の日本人女性らしい一面も見せた

 堀北真希という女優には、これまで関心がなく、どこか「ノッペリとした、感情の起伏の乏しい女の子」と思っていたが、この連ドラを見る限りは、多くの人から好かれる女優という印象を受けた。

 彼女が首をかしげるしぐさも、やりようによってはわざとらしく映ったが、そうはならず、彼女の魅力になった点も評価できる。

 ただ、女医という職業を考えると現実感が希薄だった。

 彼女を取り巻く若い男性の顔つきがよく似ていて、総集編を見るかぎり、誰が誰かわからなくなることがあった。
 これは、明らかな配役のミスであり、メイクのミスである。

 ドラマに出てきた彼らは、いずれも「ほそおもてのイケメン顔」で見分けがつきづらいという特徴があったが、昭和30年代の若者はもっと個性的で特徴のある顔をしていた。

 鼻も低く、顎もがっしりとしていた。リアリティを出すには、含み綿をするなど、工夫がいったのではないか。

 当時の映画を見ても、そのことがわかるはずだ。同じ日活スターでも、石原裕次郎、小林旭、二谷英明は簡単に見分けられた。


昭和30年代半ばまでの暮らしに「日本人の原風景」がある
 
 政治も経済も時間もゆっくりと流れ、ほとんどの家が貧しかった時代。
 男も女も、老いも若きも、雑然とした毎日を送りながら、それでも、
 「明日はきっと素晴らしい日が来る」
 と漠然と信じて生きていた。

 いまの時代には、それがない。
 安倍晋三内閣は、そういう時代の活力をしばしば口にしているので、再びそうなる日が来るのを期待するしかない。
 日本の元気は、明日への希望が見えたときに生まれる。

 昭和30年代は、古くなったセーターの毛糸をほぐして、別の新しいセーターにしていた。
 Yシャツに洗濯ノリをきかせてアイロンをかけ、パリッとさせてもいた。
 パンツのゴムが伸びると、新しいゴムと入れ替えて使っていた。
 街の商店街に行けば、包装紙は数日前の新聞紙だった。
 肉は竹皮に包んであった。

 日本人本来の考え方・暮らし・生き方は、そういうものだった。
 ケチというのではない。
 モノを大切にし、ムダなことはしない。
 それでいて、見た目はさほど悪くない。
 そういう工夫を重ねてきたのが日本人である。

 それらは、今日の「リサイクル」という言葉とは別次元の話である。

 そんな古い時代のことを知らない若い世代が「三丁目の夕日」や「梅ちゃん先生」を見て共感しているとしたら、それは彼らのなかに潜んでいる「古き良き時代の日本人としてのDNA」ではないのか。

 それは、言葉を変えるなら、
 「日本人の原風景」
 である。

 しかし、その日本人が、生活が豊かになるにつれて、そうした精神を忘れてしまった。


モノを粗末にする風潮が「製造業大国・日本」を衰退に導いた

 「どうやってものを捨てるか」をテーマにした本が売れる〝妙な時代〟である。

 日本が経済大国になって、人々の生活は相対的に豊かになったのとひきかえに、日本人として持っていなければならない「日本人本来の精神」まで失ってしまった。

 「モノをどんどん捨てよ」は、その一例だと私は考えている。

 私は、まだ十分に使えるモノを捨てると「罪悪感」を覚えるタチなので、そういう本を読む気にはならないし、そういう本を書く人間を偉いとも思わない。

 その方面に対する役所の規制も、ひどい方向へきている。
 落ち葉を集めて焼きイモを焼くことすら、都会ではできなくなった。
 煤煙が空気を汚すというわけだ。

 古物商やら廃品回収業者はどうか。
 昔は、古物商や廃品回収業者が無料で不用品をもっていってくれたが、いまはどうか。
 古着や古本を売りにいけば、選り好みをし、「これはいりません」と突き返す。
 廃品業者は金を取る。買ってくれても、きわめて安い。二束三文で買って、高い値をつける。

 何様のつもりか。こういう連中がのさばる世の中は間違っている。狂っている。
 ただで持ち帰り、分解してまだ使えるものや金属などを売って生活するのが筋である。

 こういう話になると書き止らなくなるので、このあたりでやめることにする。

(城島明彦)

2012/12/28

「家政婦のミタ」(再放送の最終回)を、また見た

弱いあなたって、イヤ!

 1月発売のムック「世界の名家・大富豪」の原稿書きが終ってほっとした気のゆるみから、また熱を出してダウンしてしまった。

 遠い昔、よく流れていた強壮剤のテレビCMの文句が頭をかすめた。

 「弱いあなたって、イヤ!」

 で、ベッドに横になって、再放送の「家政婦のミタ」の最終回を見た。

 ドラマは、どんな要求にも「承知しました」といわせるための、かなり強引な設定やご都合主義的な展開もあったが、ドラマとしては過去に類を見ないストーリーで面白かった。

 そこで、「なぞかけ」を一発。
 
 「家政婦のミタ」とかけて?
 「暴走老人・石原慎太郎」と解きます。
 その心は?
 「しょうちしました」(石原慎太郎は、五輪を「招致した」が失敗)

(城島明彦)

2012/12/19

民主党は「有言不実行」ではなく、「放言不実行」。安倍ドン「リベンジ内閣」はいつまで持つか?

日本は、「全国津々浦々・自己主張の嵐の国」になり果てた

 誰も彼もがすき買ってなことを主張するのが民主主義ではない。
 違う意見にも服する大きな心こそが民主主義だ。
 たとえば「少数意見の尊重」なども、単なるおためごかしのおかしな論理であって、民主主義などと呼べるシロモノではない。

 それにしても、民主党はひどかった。それを扇動していた象徴が小沢一郎だった。 

 日本全国津々浦々、昨日も今日も、自己主張の嵐が吹きまくっている。
 これは、戦後のアメリカ流教育の悪弊だ。
 国でも地方でも会社でも、「強力なリーダーが不在」という要因も大きい。

 だからこそ〝暴走老人〟石原慎太郎や〝突貫青年(壮年か)〟橋下徹がスポットライトを浴びる。

 その流れで考えれば、野田前首相のリーダーシップも悪くはなかったが、いかんせん、首相になるのが遅すぎた。それに首相になっても、最初のうちは周囲との「和」を重視し、「いい人」すぎた。

 鳩山・菅のバカップルのレベルが、あまりにもひどすぎた。
 この2人は完全に「放言不実行」だった。


安倍ドンのこの勢いはいつまで続くのか 

 安倍晋三新首相は、「健康上の爆弾」を抱えてはいるが、いまは〝超元気初老〟というより「超ゝ壮年」の感がある。
 いっていることも、頼もしいし、説得力もある。

 右傾化? 大いに結構。
 日の丸ハチマキを締めて、このまま暴走し続け、中国・韓国・北朝鮮を押しまくってもらいたいものだ。
 国が強くならなければ、国民の士気が下がる。


白川総裁は、どうやって責任を取るのか! 昔なら斬首ものだ

 常識的に考えて、「ヘンだ」とか「おかしい」と思ったことを次々とつぶしていけば、間違いなく日本はよくなる。そういう政治をやってもらいたい。

 安倍ドンは、選挙前から日銀の白川総裁をボロクソにこき下ろしていたが、安倍晋三の言い分の方が常識的。
 常識の通らない国は、まともではない。

 何の成果もあげずに、人気を全うするなどということが許されていいはずがない。
 とっととクビにする法律改正をすべきである。
 クビにされただけでは、収まりがつかない。どう責任を取るのか? 昔なら切腹ではなく、斬首刑がふさわしい。

 何年も成果をあげられない白川日銀総裁の首を早くすげ替えてくれ!

(城島明彦)

2012/12/18

12月15日に東宝の監督・元助監督の集まり(忘年会)があり、参加した

 
「ああ、わが青春のロ~マンス」ってか

 私は、かつて東宝の助監督をしていた。辞めて来年で40年にもなる。

 そんな私に対し、律儀にも毎年案内状が送られてきたが、なかなか時間がとれず、これまで一度も出席したことがなかった。
 しかし今年は、その日は時間が空いていたので、参加させてもらった。

 その何週間か前に、過日、90歳を超えてから亡くなった堀川弘通監督を偲ぶ会があり、案内ももらっていたが、そちらへは行けなかった。


堀川弘通監督の思い出

 私は、堀川監督の「王将」(勝新太郎・中村玉緒が坂田三吉夫婦役で共演)の下っ端の助監督についたのを最後に、東宝を辞めてソニーに移ったので、思い出が深い。
 
 堀川組のスタッフルームで、堀川監督の「青い野獣」について話をしたことがあった。
 組合の青年幹部(仲代達矢)が、仲間を裏切って経営者の令嬢(司葉子)をたぶらかし、のしあがっていくピカレスク(悪漢)映画だった。

 「中学生のときにあの映画を見ましたが、とても刺激的で面白かった。もう一度見たいとずっと思ってきました」
 と私がいうと、当時50代だった堀川さんがうれしそうに笑ったのが印象的だった。

 私が中学生だったのは、昭和30年代前半である。

 15日の監督・元助監督の集まりで、その話をすると、出目昌伸監督が、
 「俺、その作品でカチンコを叩いていたよ」
 といったので、不思議な縁があったのだと驚いた。

 映画を知らない人のために説明すると、カチンコを打つのは、ペーペーのサード助監督の仕事である。
 映画撮影にはフィルムを使うので、編集時に映像とサウンド(音声)をシンクロ(同期)させる必要がある。
 そこで、拍子木のようなカチンコを打ち、上下の木が重なった瞬間の映像と「カチン」と音が出た瞬間を芝居のスタートとするのだ。
 これがうまくいかないと、映像と音声がズレてしまう。
 何でもないように見えるが、結構、重要な仕事である。
 

元祖「裸の大将」の映画

 私が中学生だった頃の堀川弘通作品に、「裸の大将」がある。
 小林桂樹が山下清に扮し、秀逸な演技をした。
 「その映画は学校から見に行った」
 という話を私がすると、出目さんが、
 「『裸の大将』は、小谷(承靖監督)がカチンコを叩いてたよ」
 といって笑った。
 私の隣の隣に座っていた小谷さんも、笑っていた。

 綾小路きみまろではないが、こちらは、
 「あれから50年!」である。
 紅顔の美少年だったオイラも、いまではすっかり厚顔のジジイだ。
 監督連中は、押して知るべし? 
 
 小谷さんの作品でも私は一本だけだが、助監督をしたことがある。
 なべおさみ主演の「夕日くん」シリーズだった。
 撮影が終わると、毎晩、小谷さんに誘われて成城学園にある飲み屋へいって深夜まで映画の話をしていた。私は酒が飲めないが、それでも映画談議に花を咲かせていた。

 あれが青春の日々か? 今では、手足にヒビだ。

 懐かしい日々がよみがえってきて、とても楽しい一夜だった。

 ◆12月に入ってから、私の本、出たんよ。買って読んでね。と、いじましくPRでございます。
 
  『広報がダメだから社長が謝罪会見する!』(阪急コミュニケーションズ)
  宮本武蔵『五輪書』現代語訳(致知出版社)

  どちらも女性が読んでも面白いですよ。と、あざとくPR。

(城島明彦)

再放送の「家政婦のミタ」を見た! 高視聴率の理由が改めてわかった

話が面白く、演出がうまい

 最初に放送されたときは、「家政婦は見た」のパロディのようなふざけた題名のせいで、良い印象を受けず、「どうせ、くだらないドラマだろう」と勝手に判断して見なかったが、視聴率が高いという噂と、実際に見た人が「面白い」というので、最後の方を見て、「なるほど、これは面白い」と思ったものだった。

 今回、再放送しているので1回目から見ると、文句なく面白かった。

 パロディ的な要素もあるし、家政婦のミタをスーパーウーマン仕立てにするなど、わざとらしい設定も多く見られたが、それを不自然に感じさせない演出のうまさが光った。

 夫の不倫で妻が自殺、子どものイジメ、家族がバラバラ、隣の叔母さんが意地悪……次々と問題や事件が起きるという話の展開は、テレドラマによくあるパターンで、一歩誤るとどうしようもないものになっただろうに、そうさせなかった話のつくり方、見せ方は、NHKの「平清盛」の演出陣は見習ったほうがいい。

 登場人物は紋切り型であったが、全体の話がうまくできているので、見ている間は不自然に感じさせなかった。

 松嶋菜々子の不気味さが面白く、子役(一番下の子ども役)がいい演技をしていた。
 
 不自然さといえば、お父さんが若すぎるところか。

 今日は仕事で出かけないといけないので、再放送が見られず、残念だが、初回から見ることができてよかった。


(城島明彦)

2012/12/17

菅直人、青木愛、小沢鋭仁ほか……何でこんなヤツが「比例代表」で復活するのか

衆院選あれこれ

 ▼バカ政治家・日本をダメにした仙谷(弁護士上がりのセクハラ親父)、鹿野らA級・AB級・BC級戦犯は、大体落ちた。
 日本が震災で揺れ、国民の生活が貧窮しているのを尻目に、低レベルの派閥争いをしたり、脱党したりした連中に国民が向けた目は厳しかったということだ。

 問題なのは、自分が「国民からどう思われているか」ということさえわからない奴らが民主党議員となっていたことだ。

 ▼超A級戦犯・あゝ勘違いドアホウ組……菅直人
 「原発ゼロを必要とした人が選んでくれた」と超ピンボケ発言。まったく国民感情がわかっていない。おのれの不手際で原発事故の収拾を遅らせ、日本をメチャメチャにしておいて、よくそんなことがいえたものだ。
 
 ▼ドサクサ紛れに当選した自民の世襲政治家を、どうするのか!?
 世襲政治家が「飛び抜けて優秀」なら問題ないが、過去の世界の歴史をたどれば、そう何世代も優秀な子孫が続くわけではないことははっきりしている。

 彼らが出ることで、もっと優秀な連中が政治を目指せなくなる。これが問題なのだ。

 ▼テレビに出まくって自分の所属する民主党の足を引っぱりまくった……原口一博、川内博史ら
 
 川内も原口も、小選挙区では落ちた。原口は、ゲストに呼んでくれるテレビ局のおかげで、比例復活できたが、川内は身内批判がひどすぎた。もう二度と民主党が政権を取ることはない。だから、川内はもう二度と政界に出てくるな。
 原口も、もう少しおとなしくしていろ!

 一家のなかがバラバラでも、一歩外に出たら他人には親の悪口はいわないものだ。
 小学生や中学生でも、クラスで決まったことは自分との考えと違っても守る。
 それすらできない民主党とは何だったのか。

▼「汗を流さずに稼ぐのが立派」と思わせる種を蒔いたのは、自民党だ
 ITだ、ITだ、体は動かさず、「頭だけ使って、小手先で要領よくボロ儲けするしくみ」をつくったのは、バブル期以降の自民党政権である。
 汗水流すことを毛嫌いする大量の若者を生み、日本は堕落した。


自公政権は、比例代表制を即刻変えろ! 

 いまに始まったことではないが、小選挙区民が必要ないといって落としたのに、なぜ当選できるのか。

 小沢愛妾説の青木愛は、小選挙区で落選したのに比例で復活した。こんな矛盾があるか。
 全国の選挙民が比例の投票用紙に青木の所属政党名を書いたわけではないだろう。

 「民意」が反映されていないこと、はなはだしい。次の衆院選挙までには変えてもらいたい。

 比例代表制より「全国区制」の方がまだまし。
 わけのわからないタレントがワンサカ出て困るけれど、候補者が誰とわかる点では、「全国区制」の方が選ぶか落とすかがはっきりしている。

▼ズル賢く・要領がいいセイセコイ組の「小沢鋭仁」……要領よく、維新の会に横滑りで、延命を図ったあざとい政治家

▼政治問題を論じる資格のない亡国バカテレビ局が一局あった……日テレ
 日本が変わるという大事なときにサッカー中継で、選挙報道は下の方の文字画面だけだ。戦後最低の投票率で若者が見るだろうと当て込んでの、あざとい商法。

(城島明彦)

2012/12/14

60数戦して無敗。宮本武蔵の「勝利の方程式」は「奇襲・奇策による先手必勝戦法」!

『五輪書』は人の生き方を教えてくれる実用書

 人と同じことをしていては勝てない

 宮本武蔵の『五輪書』の現代語訳をという話をといわれたとき、これまでに何冊も出ているので、いまさらという気もしたが、改めて原典にざっと目を通し、何冊かの先達の現代語訳を読んでみると、意味がわかりにくいところにかなり出くわした。

 武蔵の文章そのものが悪文に属するので、現代語にするときはその点に注意する必要がある。

 武蔵の絵画や書道は、上に「超」の字がつく腕前である。

 しかし、文筆の法の腕前は素人同然だ。
 『五輪書』は江戸時代に書かれたもので、そうわかりにくい文章ではないが、宮本武蔵が文筆を専門にしていた人ではないので、井原西鶴とか近松門左衛門を読むようにはいかない。

 武蔵自身もそのことを自覚していて、前後があべこべだったり、同じことを繰り返すかもしれないと断っている。

 武蔵が『五輪書』を書いたのは最晩年。執筆のために、長く洞窟にこもっているうち、体調を崩し、最後はがんに蝕まれた。

 そういう事態も重なって、意識が半ばもうろうとしながら書いたのではないかと推測できるような個所も多々見受けられる。
 
 しかし、彼がいっていること、あるいは伝えようとする内容やテーマは、さすがに「剣豪」とか「剣聖」といわれただけのことはある。

 剣の道について書かれているだけでなく、
 「人生をどう生きるか」
 「どうすれば、敵に勝てるか」
 といったことを教えてくれる内容になっている。


生きるか死ぬか――だから、武蔵の奇襲・奇策戦術には説得力がある
 
 武蔵の「勝利の方程式」は、敵に先んじることだった。

 彼の戦術は、奇襲・奇策ばかりである。
 『五輪書』を読むと、それらはすべて計算しつくされた上でのことがわかる。

 斬るか斬られるか、殺すか殺されるか――「修羅場の剣法」が武蔵の剣法

 『五輪書』には、「人をどうやって斬るか」などという物騒なことが書かれている。
 だから武蔵は強かったのだ。

 彼が中年から晩年になった頃は、もういくさはなかった。
 武士は帯刀してはいるが、戦争することなどなかったし、互いに斬り合う必要もなくなっていた。

 剣術も、次第に形式化し、実戦剣法から離れていく。
 そういうなかで、武蔵は、あくまでも「殺すか殺されるか」の「真剣勝負」にこだわり続けた。

 だからこそ、書かれている内容にも凄みがあるのだ。


1冊76分で読めるようだ

 出版社が若い人(20代・30代)に読んでもらって時間を計ったようで、それによると、1冊読了するのに76分だったそうだ。
 原典はそんなに厚い本ではないが、これだけ早く読んでもらえたということはうれしい。

 「わかりやすく」「読みやすく」という2点に心を傾けた甲斐があったというものだ。

 といいつつ、最後はPR。

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(城島明彦 現代語訳/致知出版社 発売中)

 もうひとつ、オマケ。こちらもPR。これも12月発売。

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(城島明彦 著/阪急コミュニケーションズ)

 ぜひご一読を――

(城島明彦)

2012/12/08

今度の選挙は、「○○党にでも入れるか」の「でも投票」だ! 政治家はホラを吹くな

笹子トンネルの崩落事故は、日本の経済・政治・人心などの象徴だ

 日本が破竹の勢いで成長し、元気いっぱいだった1960年代に日本全国にわんさかつくられた道路、橋、鉄道、ビル……。

 それらが半世紀以上経過して続々と耐用年数を超えた、というのが、今回の事故の説明だ。

 政治の混迷、経済力の低下、教育制度の破綻、人心の荒廃……日本全体がまさにそういう状態に陥っている。
 そう考えると、すべての減少の説明がつく。

 つまり、足とか腰が具合が悪いときは、内臓や脳内や血管内にも、構造疲労が起き、ガタが来ているということだ。
 
 一つや二つだけを治療しても、全体がよくなりはしないのである。


すべてを破壊しない限り、新生は無理だが、それができないジレンマがある
 
 明治維新や終戦時は、ゼロからの再生だったから、スクラップがなく、ビルドだけやればよく、比較的簡単だった。

 しかし、いまの日本は戦後構築してきたものを一気にぶっ壊すことは不可能だ。
 従って、新しいものをビルドすることも難しい。

 「官僚制度をぶっ壊す」
 などと調子のいいことをいっている輩が多いが、幕藩体制を一変させたようなことができるはずもない。

 要するに、既得権益を死守したがっている人間が、日本にはわんさかいて、革命を許さない土壌になっているのだ。

 そこに日本が迷走し続けている原因がある。


今度の選挙に期待などできない

 政党の数ばかり増えて、何を訴えているのかよくわからない。
 多くの人が、どの党に入れたらいいいのか、投票日当日になっても迷い続けているのではないのか。

 それぐらい日本の政治も政治家も堕落してしまった。

 TPP反対とか賛成といってはいるが、TPPそのものの実態をはっきり説明していない。

 反対するのは誰でもできる。
 アメリカの陰謀といってアメリカを敵に回して日本はやっていけるのか?
 日本に有利なように進めるという手を最初から放棄したら、日本の進歩・進化はない。
 不都合なことがあるから参加しないという論理は、日本のフロンティアスピリットをダメにすることにつながる。


政党は、誰もが頷ける具体案をいくつか示せ 

 どの党も、それらしいことをいってはいるが、実現できそうには思えない。
 
 「脱原発」を公約にすること自体、レベルが低すぎる。
 原発を廃止すべきと思うのは、誰も同じ。
 アレだけの事故があったら、原発は止めると考えるのが当たり前。
 わざわざ声を荒げていうことか?
 
 どうやって代替エネルギーに移行させるのか。
 どこにどういう代替エネルギー発電所をつくるのか、
 具体的な場所も費用もはっきりいわずに、口当たりのいいことばかりいうのは詐欺師と同じだ。
 政治家のレベルが低すぎる。
 実現可能と思われる具体案を何案か示せ!


政治屋が跋扈(ばっこ)する国が栄えるわけがない

 民主党の罪は、政治家のいうことを国民が信用できないと思うようになったことだ。

 「実現不可能な夢」を語るのは、夢想家を通り越し、犯罪だ。
 政治家にはそういう意識がない。

 すぐにでもできるような口ぶりをする。そういうのを「詐話師」(さわし)という。

 民主党は「マニフェスト」やら「仕分け」などという耳新しい言葉を使って、調子のいいことばかりいったが、何もできなかった。そういうのを「ホラ吹き」という。

 自民党も、好意的に考えれば反省したととれなくないが、政権党に戻れば、また同じ轍を踏むのではないのか。

 維新の会も、期待できると思えるような優秀な人材が立候補していない。

 どこもかしこも、おいしそうなことばかりいっているとしか思えない。
 政治家は、各実に実現できることだけをいえ!

(城島明彦)

迷句だで 「爺さんが ウンチちびって ジグソーパズル」VS「婆さんが シッコもらして カーネーション」 

あら、見てたのね~っ

 原稿はかどらず、頭に浮かぶはギャグばかり。
 
 ♪ 春になれば   すがこもとけて
    どじょっこだの ふなっこだの……

  どじょうといえば、ミレーヌ・ドモンンジョはどうしてる?
  ふなっこといえば、舟木一夫はどうなった?
  どじょう内閣、虫の息。ふたたび泥になかへ戻るべな~の
 
 ♪ 夏が来れば  思いダスティン・ホフマン、どうしてる
    はるかな尾瀬 遠い空 
   そらといえば、蒼井そらのソラマメが中国で人気だとさ。
 
 ♪ ソソラ ソラソラ うさぎのダンス  
 ♪ タンス 長持ち あの子がほしい 花いちもんめ
 
  団しん也はどうなった?

  深夜に死んだ団しん也?

  団しん也が死んだ? ⇒団死んだ? ⇒ダンシング~ッ!
  そういえば、「ダンシング~ッ!」の吉本のあの親指おばさん、どうなった?

 ♪ 秋の夕日に 照る山もみじ 山村紅葉は2時間ドラマ

    夕されば 小倉の山に 鳴く鹿は 今宵は鳴かず い寝にけらしも 
   
  けらしも? 「けら」とくれば、このCMソングじゃな。

 ♪ オケラ なぜ鳴く あんよが寒い アンヨ ハシムニカ?

  たびたび聞くが、福助足袋は売れているのか? 福助、いつ旅に出た?
  旅は道ずれ、余は股ズレとは 情けない……

 ♪ ああ、われ、ダンテの奇才なく、バイロン、ハイネの熱なくも

  ハイネといえば、アンネはどうなったかいね?
  あんねえ、あんたって、変わっているね、アンダンテ・カンタービレ。

  ビレといえば、ビレッジ・シンガーズはどこへいった?

  爺さんにしかわからない話をしてはいけまセンザンコウ。
  古い話なら任せて大蔵貢(おおくらみつぐ)は新東宝、オイラはいつもトホホのホ。
  爺さんにお勧め肉は豪州産だ、オージービーフ。
  勉強しまっせ、オージービーフ。
   
  ビーフもいいけど、ブリーフもね。
  ブリーフゆるくて、あっちでポロリン、こっちでポロリン。
  これがホントのポロリンピックってか。
  ピックりしたなあ、もう。

  朝っぱらから、どうにも困ったモンドリアン。
   
  (城島明彦)

   

2012/12/06

企業はなぜ不祥事を繰り返すのか? 社長がバカだからだ

社長の謝罪会見ほどみっともない光景はない

 社長以下、役員がズラリとならんで、一斉に、
 
 「すみませんでした」

 と深々と頭を下げる謝罪会見。

 そういうシーンを、テレビのニュースなどで何百回見せられたことか。

 それでも不祥事がなくならない。


社長がバカなのか、広報がバカなのか

 不祥事の原因は何か。

 社長がバカだから。

 企業のトップが謝罪したらそれですむ訳ではない。

 企業イメージはさがるわ、株価は下がるわ、社員の肩身は狭いわ、売り上げは落ちるわ……ろくなことはない。

 そういうことがわかっていながら、企業はドジを踏む。

 しかし、広報もバカをしでかすことが多い。

 ドジな応対をしてマスコミに叩かれ、傷口を広げてしまう。

 どうすればいいか――というわけで、こんな本を書いた。
 阪急コミュニケーションズより近日発売。

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 映画でいうと、「予告編」でした。

(城島明彦)

2012/12/05

「なぞかけ」のお題は「亀田興毅のタイトル防衛」

あそびの心は知恵心、ひねれば命の泉わく?

 12月4日のWBA(世界ボクシング協会)バンタム級タイトルマッチで、亀田が同級1位のウーゴ・ルイス(メキシコ)に2―1で判定勝ちし、5度目の防衛に成功。
 亀田の試合後のインタビューでの口のきき方は、すっかり大人になった。

 そこで、「なぞかけ」だ。

▼「試合後に亀田興毅に質問するインタビュアー」とかけて、

 「ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ」と解く。

 そのこころは?

 「興毅、印象は?」(後期印象派)

(城島明彦)

2012/12/04

1位「ファミリーヒストリー」、2位「悪夢ちゃん」、番外「平清盛」(見た番組中の個人的評価)

病は気から? いえ、気は体力から

 風邪がやっとなおったが、体力を消耗したためか、気力が減退

 かろうじて、「減退灘」というダジャレが頭をよぎる程度。

 ダジャレといえば、大正製薬の水虫の薬「ダマリン」というネーミングもふざけている。
 美川憲一なら「おだまり」というところか。

 おだまりといえば、おだまき。
 小田麻紀じゃなくて、静御前が頼朝の前で義経をしのんで詠んだ歌。

 しづやしず しづのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな


原稿書きに追われ、余力がなくなってしまった

 体力、気力が欠け、知力も欠けて、三欠け地蔵と相成り果て申した。

 テレビもあまり見ず、土曜の夜の「悪夢ちゃん」と日曜日夜の「平清盛」を見たくらいだ。

 いや、NHKは、その後の「ファミリー・ヒストリー」を続けてみて、コロッケ一家の話に泣いた。

 若い連中は、昭和20年代や30年代の話を古くさいと思っているようだが、いまの腑抜けの日本人とは違って根性があった。

明日への希望を胸に、貧しいなかで耐え抜き、がんばっていた。

こういういい番組もNHKはつくると思ったのは、ずいぶん前に見た「浅野忠信の祖父のアメリカ人を追跡したファニリー・ヒストリー」だったが、これは再放送を含め3回見たが、そのつど泣いた。

「悪夢ちゃん」は、夢をテーマにするという斬新さに期待したが、面白いのか面白くないのかよくわからない。

北川景子だけを見ているという感じか。
この人は、私の知人のなかでは、若い女性にも、オバさんにも、爺さんにも人気がある。
もっと時代劇をやった方がいい。
いまも演技は達者だが、いい監督や演出家にもっと絞られたら、日本映画史上に燦然と輝く名女優になれる。

(城島明彦)

2012/12/02

回文「かだ、まだか?」の〝子泣きババア〟嘉田由紀子、正体がバレないようにギリギリのタイミングでさ迷い出た!

どさくさ紛れに出てきた小澤一郎の傀儡(かいらい)嘉田には、回文=怪文がお似合いだ

 「日本未来の党」という名前だけはたいそうご立派だが、集まっているのは古くさい連中。
 正体は、旧態依然たる小沢流政治。
 女を前面に押し立てて、国民の目をくらまそうという小沢流は、もう古い。

 選挙のうまい小沢一郎。しかし、その手はいつも同じjだ。もう古い。
 小沢ガールズの代表格の一人・ヤワラちゃんは、どうなった?
 彼女は国民のために、どんな新しいことをやってくれたの?
 どうも、嘉田のあの顔、どこかで見たような。
 そうだ! 〝子泣きジジイ〟金丸信によく似ている。


怪しい女・嘉田の回文

①「かだ、まだか?」(嘉田、まだか?) 

 と小沢一郎にいわれながら、どさくさ紛れに出るタイミングを狙っていた得体の知れない女。
 それが、嘉田由紀子。
 政治力は、優でも良でもない、地方自治に限っては、かろうじて可だ

 ②「かだ、あか、あだか?」(嘉田、赤、仇(あだ)か?)

 滋賀県あたりの県政レベルでは県民を騙せても、嘉田の思想が「赤」であることが仇となって、国勢レベルまでくると国民は騙されず、ソッポを向く。

 ③「かだは、いたい、はだか?」(嘉田は、遺体、裸?)

 嘉田を赤裸にして「痛い」ところを突けば、「たいして中身のない、得体の知れない奴」だとわかる。

④「かだ、あかだか?」(嘉田、赤だか?)

 いっていること、やっていることは「赤」だ。
 掻けば「垢」も出る体。

(城島明彦)

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