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2012/12/18

12月15日に東宝の監督・元助監督の集まり(忘年会)があり、参加した

 
「ああ、わが青春のロ~マンス」ってか

 私は、かつて東宝の助監督をしていた。辞めて来年で40年にもなる。

 そんな私に対し、律儀にも毎年案内状が送られてきたが、なかなか時間がとれず、これまで一度も出席したことがなかった。
 しかし今年は、その日は時間が空いていたので、参加させてもらった。

 その何週間か前に、過日、90歳を超えてから亡くなった堀川弘通監督を偲ぶ会があり、案内ももらっていたが、そちらへは行けなかった。


堀川弘通監督の思い出

 私は、堀川監督の「王将」(勝新太郎・中村玉緒が坂田三吉夫婦役で共演)の下っ端の助監督についたのを最後に、東宝を辞めてソニーに移ったので、思い出が深い。
 
 堀川組のスタッフルームで、堀川監督の「青い野獣」について話をしたことがあった。
 組合の青年幹部(仲代達矢)が、仲間を裏切って経営者の令嬢(司葉子)をたぶらかし、のしあがっていくピカレスク(悪漢)映画だった。

 「中学生のときにあの映画を見ましたが、とても刺激的で面白かった。もう一度見たいとずっと思ってきました」
 と私がいうと、当時50代だった堀川さんがうれしそうに笑ったのが印象的だった。

 私が中学生だったのは、昭和30年代前半である。

 15日の監督・元助監督の集まりで、その話をすると、出目昌伸監督が、
 「俺、その作品でカチンコを叩いていたよ」
 といったので、不思議な縁があったのだと驚いた。

 映画を知らない人のために説明すると、カチンコを打つのは、ペーペーのサード助監督の仕事である。
 映画撮影にはフィルムを使うので、編集時に映像とサウンド(音声)をシンクロ(同期)させる必要がある。
 そこで、拍子木のようなカチンコを打ち、上下の木が重なった瞬間の映像と「カチン」と音が出た瞬間を芝居のスタートとするのだ。
 これがうまくいかないと、映像と音声がズレてしまう。
 何でもないように見えるが、結構、重要な仕事である。
 

元祖「裸の大将」の映画

 私が中学生だった頃の堀川弘通作品に、「裸の大将」がある。
 小林桂樹が山下清に扮し、秀逸な演技をした。
 「その映画は学校から見に行った」
 という話を私がすると、出目さんが、
 「『裸の大将』は、小谷(承靖監督)がカチンコを叩いてたよ」
 といって笑った。
 私の隣の隣に座っていた小谷さんも、笑っていた。

 綾小路きみまろではないが、こちらは、
 「あれから50年!」である。
 紅顔の美少年だったオイラも、いまではすっかり厚顔のジジイだ。
 監督連中は、押して知るべし? 
 
 小谷さんの作品でも私は一本だけだが、助監督をしたことがある。
 なべおさみ主演の「夕日くん」シリーズだった。
 撮影が終わると、毎晩、小谷さんに誘われて成城学園にある飲み屋へいって深夜まで映画の話をしていた。私は酒が飲めないが、それでも映画談議に花を咲かせていた。

 あれが青春の日々か? 今では、手足にヒビだ。

 懐かしい日々がよみがえってきて、とても楽しい一夜だった。

 ◆12月に入ってから、私の本、出たんよ。買って読んでね。と、いじましくPRでございます。
 
  『広報がダメだから社長が謝罪会見する!』(阪急コミュニケーションズ)
  宮本武蔵『五輪書』現代語訳(致知出版社)

  どちらも女性が読んでも面白いですよ。と、あざとくPR。

(城島明彦)

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