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2012/11/25

無茶苦茶にも、ほどがある。NHKは、20代前後の仏御前役を40歳の木村多江に演じさせている!

NHKのひとりよがりと強引さが低視聴率を招いた

 NHK大河「平清盛」の第46回「頼朝挙兵」(11月25日放送)で、仏御前(ほとけごぜん)の前で祇王祇女(ぎおう・ぎじょ)に舞わせる有名なエピソードが出てきた。

 京都の観光ルートの一つとして、若い女性に人気のある嵯峨野の尼寺・祇王寺(ぎおうじ)は、清盛の愛人だった白拍子の姉妹の祇王(ぎおう)と妹の祇女(ぎじょ)が、同じ白拍子の若い仏御前が現れたことで清盛に捨てられ、嵯峨野に移り住んで尼として暮らしたところだ。

 仏御前も、のちに、いずれは自分も祇王たちのようになると思って出家し、祇王寺を尋ね、詫びを入れるという話が伝わっている。

 その役をおばさんの木村多江が演じている。
 彼女には悪いが、どうひいき目に見ても、キャピキャピしているようには見えない。
 
 木村多江という女優は、世帯やつれした役とか暗い影がある役を演じると実にうまいが、いくら何でも、16歳で清盛に気に入られたという説もあるくらい若かった仏御前を演じるには、ムリを通り越して無茶がある。

 「平清盛」のNKHの演出は、この例からもわかるように、あっちでもこっちでも強引さとひとりよがりが目立ちまくり、それが視聴者にソッポを向かれた最大の原因といえる。


きちんとした脚本をつくらないからコケる

 映画もドラマも脚本が命。原作がよければ、いい脚本化が描けば、いい映画やいいドラマになる。

 私はBSもCSも見ないが、BS時代劇として放送された「薄桜記」が、現在、地上波で再放送されているので、何回か見たが、これはよくできている。
 脚本は誰かと思ったら、ジェームス三木だった。
 スケベ爺さんではあるが、やはり腕が違う。
 あざといところもあるが、ツボを心得ている。

 ウィークデーにやっているので、毎回見るというわけにはいかないし、連続で11週というのも長すぎすぎる。
 NHKは、大河ドラマなどやめて、こういう時代劇を6回ぐらいにまとめて放送したらどうか。

(城島明彦)
 

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