怒涛万里(どとうばんり) 渺渺(びょうびょう)と あゝ竹島
竹島海域、波高し
♪ 怒涛万里 渺々と
南に走り 北に去り
日出( い)ずる国の 島かげに
ほがらに歌う 海の歌
波乗り越えて いざ行かん
われらの島よ 竹島へ
これは、昭和10年の高等小学校(第1学年用)の音楽の教科書に採用された小学唱歌「太平洋」(竹内俊子作詞・信時潔作曲)の2番の歌詞の最後の一行だけを変えた詞だが、竹島にドンピシャリだ。
われらの海よ 太平洋 →われらの島よ 竹島へ
題名も変えるなら、「竹島 わが領土」「竹島賛歌」あたりか。
しかし、それだとプロパガンダ食がモロに出るから、ただの「竹島」がシンプルでいいかもしれない。
軍歌を意識するなら「あゝ 竹嶋」なんてのはどうだ、次期総理・安倍晋三殿。
昭和三十年代にも中学唱歌として歌われていた「太平洋」
雄々しい曲で、「怒涛万里 渺渺と」という詞が印象深かったからか、中学生のときの音楽の授業でこの曲を習ってから50年も経つのに、歌詞も旋律も覚えている。
それだけでなく、初めて習った日の先生のピアノの弾む音や教室の雰囲気も、断片的ではあるが、鮮やかに覚えている。
1番の歌詞は、次のようだった。
波濤千里 洋々と
東にうねり 西に寄せ
日出ずる国の 暁に
雄々しく歌う 海の歌
黒潮越えて いざ行かん
われらの海よ 太平洋
戦前の歌だから、戦時中の歌だからという理由だけで、いい曲を抹殺しようとする教育方針が、日本の人間づくりをゆがめてきたのだ。
雅楽であろうが、軍歌であろうが、日本の歌に変わりはないのだから、なぜそういう歌がつくられたのか、どうしてそんな戦慄になっているのかということをきちんと話をすればいいだけのことだ。
公海である太平洋を「われらの海よ」とは何事かなどと、難癖をつけようと思えばいくらでもつけられるが、そんな狭い了見の歌詞でないことは日本人なら誰でもわかる。
You tube にもダークダックスの歌の曲が最近アップされた。
興味のある若い人は、聞いてみたら?
(城島明彦)
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