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2012/10/14

北川景子は、すごい! 新連続ドラマ「悪夢ちゃん」(第1回)は面白かった!

日テレのドラマ「悪夢ちゃん」(2012年10月14日午後9時放送)はよくできていた

 見る前は、題名から「悪魔くん」とか「妖怪人間ベム」の亜流かと思って小馬鹿にしていたが、ほかに面白そうな番組もないので、たまたまチャンネルを合わせたら、これが面白く、最後まで見てしまった。

 テレビドラマはめったに褒めない私ではあるが、このドラマは、
 「面白かった」
 と素直に褒めたい。

 演出も上手い。娯楽作品の見せ方を知っている。

 NHKの大河ドラマ「平清盛」の演出家たちは、このドラマの演出家の爪のあかでも煎じて飲んだらどうか。
 
 日テレは、「妖怪路線」という金の鉱脈を掘り当てたようだ。

 話も人物設定もしっかりし、よくできたストーリーになっていたのは、恩田陸の小説『夢違』を原案としているからか。

 ファンタジーでありながら、SFXにも金をかけていて、フロイトの夢判断のような要素も盛り込まれており、説得力もあり、大人も子どもも楽しめる娯楽作品に仕上がっていた。

 ただし、連続ドラマは、初回だけ面白いというケースがほとんどなので、2回目以降どうなるかだ。


北川景子は近年まれに見る名女優

 主役の教師役を演じている北川景子は、「演技が上手い」と感心した。

 同じく北川景子が女料理人に扮した22日午後9時放送の「みをつくし料理人」(テレ朝)は、用事があって見落とした。(最後のところだけ見て、「しまった。面白そうなドラマを見落とした」と悔やんだものだった。
DVDになったら見たい。

 藤沢周平の短編小説『花のあと』(2010年3月公開)を映画化した同名の映画で、北川景子は、仇打ちを行うストイックな女剣士に扮したが、その演技が素晴らしかった。

 そのときまで彼女のドラマや映画を一本も見ていなかったので、
 「すごい女優が現れた」
 と、えらく興奮して、知りあいの女性の編集者に、
 「この子は、日本を代表する大女優になる」
 とメールを打ったら、
 「すでに大女優として高く評価されています」
 と冷やかに返された。

 どんな映画やドラマに出ていたのかと思って、北川景子のホームページを覗いてみたら、元ファッションモデルだった。

 「道理でスタイルがいい訳だ」
 と納得したが、そこに載っているケバイ化粧とぶっとんだヘアスタイルの写真を見て、時代劇を演じた姿との落差に驚き、
 「どうしてこんな格好をするのか」
 と、がっかりしてしまったことを思い出す。

 「花のあと」の監督中西健二は、厳しく育てられた江戸時代の武士の娘の所作に徹底的にこだわっており、演出力で評価が分かれたが、私はその美学を高く評価し、日本アカデミー賞に間違いなくノミネートされるだろうと思ったが、そうはならず、
 「日本の映画界の人間は見る目がない」
 と知り合いに毒づいたものだった。

 その映画では、共演の甲本雅裕も絶妙の演技をし、彼女の父親役の國村峻もよかった。

 そんなわけで、別の映画「瞬 またたき」(監督:磯村一路/2010年6月公開)も見た。
 これは現代ものサスペンス映画だったが、北川景子の演技の確かさには魅了された。

 彼女のほかの作品も見たいが、宮本武蔵の『五輪書』(ごりんのしょ)の現代語訳に取り組んでいて、見ている時間が取れないのが辛い。

 NHKは、こういう女優をこそ大河ドラマの主人公に据えるべきではないのか。


※追記 視聴率(関東地区/ビデオリサーチ調べ)
     10月14日(午後8時~)放送 NHK大河ドラマ「平清盛」     9.6%
     10月14日(午後9時~)放送 日テレ連続ドラマ「悪夢ちゃん」 13.6%

(城島明彦)

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