接して漏らさず? 接してダダ漏れ? いや、接する相手がオランダ坂
健康にはこれが一番! 江戸時代の名医貝原益軒の『養生訓』
ブルームバーグの調べでは、日本は「世界で最も健康な国々」のランキングで5位だそうである。
オリンピックなら入賞だが、昔の日本ならダントツの1位だったはず。
先日、『養生訓』について書くことになり、原典や現代語訳にもじっくり目を通したが、読んでびっくり。健康のコツ、長生きのコツなど、いま読んでもためになることがいっぱい書かれていて、感心した。
一言でいうと、「予防」「腹八分の粗食」「軽い運動」が長命の秘訣。
それを実践した貝原益軒は84歳まで長生きし、虫歯が一本もなかったというから驚きである。
年の差婚も実践しているなど、「試したことしか書かない」益軒先生の話は、どれもこれも説得力がある。
男女の営みについてよくいわれる「接して漏らさず」は、この益軒の爺さんが紹介したことなのだが、
――あっしには、かかわりのねえことでござんす。(どっかで聞いたセリフざんす)
周一、周二、周三といっても、人名ではないぞよ。
孫真人という昔の中国の偉い医者が『千金万』に書いた「男女交接の周期」じゃ。
『千金万』という書名からして、なにやら、それっぽい感じが漂っておらぬか。
それが『養生訓』に書かれてオリンパス。
と、なぜか、急に妙なジジむさい言葉になってしまった。
貝原益軒先生がご紹介くださる『千金万』のありがたいお言葉
「人、年二十の者は四日に一たび泄(も)らす。四十の者は十六日に一たび泄らす。五十の者は十六日に一たび泄らす。六十の者は精をとじて泄らす。もし体力さかんならば、一と月に一たび泄らす。気力すぐれてさかんなる人、慾念をおさへ、こらへて、久しく泄さざれば、腫物を生ず。六十を過て慾念おこらずば、とぢてもらすべからず。若くさかんなる人も、もしよく忍んで、一月に二度もらして、慾念おこらずば長生なるべし」
もひとつ、「あっぱれ! 江戸の医術」(徳間書店「タウンムック」)より大サービス
同書の城島執筆個所より以下に一部流用じゃ。
房事には禁止事項というものがある。明の医師・李挺(りてい)の『医学入門』には「婦人懐胎の後、交合して欲火を動かすべからず」と記されているが、それ以外に、月食、日食、大風、大雨、大暑、大寒、雷、虹、地震のとき、病中・病後の元気がまだ回復していないとき、大酒を飲んだり大食したとき、冬至の前五日間と後十日間は行ってはいけない。女性の生理が完全に終わらないうちはダメである。小便をがまんして行ってもいけない。もし禁を犯せば、男女ともに病気になり命が短くなる。(※『養生訓』第4巻のダイジェストの一部)
――これも、長きにわたって、あっしにはかかわりのねえことでござんす。さびしいのォ。
(発売中/解像度が悪いのう)
(城島明彦)
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