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2012/08/31

バート・バカラック、知ってる? 天才バカボンの親戚ではナイジェリア!

バカづくしで御座います

 昔は少し長めの休暇のことを「バカンス」といったが、いつのまにかいわなくなったな。

 いわなくなったといえば、関門海峡の旧名は馬関(ばかん)海峡だった。

 旧制高校の学生は「バンカラ」で、

 大王製紙の御曹司やハマコー(故・浜田幸一)がラスベガスでやったのは「バカラ」賭博だったが、

 鳩山由紀夫は、本当の「バカ」。

 こんな「きわめつけのバカ」が首相になったことで、おかしくなっていた日本の政治がもっとおかしくなった。

 バカのバカたるゆえんは、自分がバカだと気づかないことだ。

 「もう知らないっ。バカ、バカ、バカッ!

 ♪ バカは死ななきゃ なおらない~っ
 と、浪花節(なにわぶし)の「森の石松」を唸(うな)って喝采を浴びたのは、浪曲師の広沢虎造だった。
 (といっても、若い人は知らないだろうな)

 そんなバカを首相に選んだのだから、民主党の議員はもっと大バカ集団ということになる。

 酔っ払い以下の迷走を続ける民主党は、「民酒党」の方がよく似合うかもネギ音頭だよ。
 (「カモネギ音頭(おんど)」っていう〝C級ソング〟があったのよ、わが日本には。知ってた?) 

 ところで、バート・バカラックと何の関係があったのか? バッハじゃなかろか。

 ※ところで、バート・バカラックは、20世紀を代表するポップス系のミュージシャンだよ。1969年の公開のハリウッド映画「明日に向かって撃て」のテーマ曲「雨にぬれても」(歌はビリー・J・トーマス)は大ヒットしたゾンビ!)

 (城島明彦)

地に堕ちたTBSテレビ。 ゴールデンタイム(8月30日「世界の怖い話」)で、よくデタラメやれるもんだ! 

 怪奇話は子どもの頃から嫌いではないから、時間があるときは、その手の番組を見る。

 しかし、昨晩のTBSテレビ「世界の怖い話」は、ネタ見え見え、演出バレバレ、子供だましの「怪奇現象と称するもの」を、これでもかこれでもかと放送しまくったから、途中でチャンネルを変えた。

 バカバカしいにもほどがある。何十年前の内容なのだ。

 恥というものを知らないのか。

 暗視カメラとか音に反応するカメラなどの最新の機械を使っていると強調することで、視聴者の目をあざむけるとでも思っているのか。

 降霊も、例によって単なる初歩的な催眠術だ。

 視聴者をなめるのもいい加減にしろ、といいたい。

 フジテレビの「ほん怖」も何年か前は似たようなオチャラケをやっていたが、反省してそういうことをやめたから、視聴率もよくなった。
 
 TBSも反省し、こんなくだらない低予算番組はやめて、もっと予算をかけて鑑賞に耐える怪奇ドラマでもつくったらどうだ!
 
 (城島明彦)

2012/08/27

「平清盛」(第33回)の視聴率、ヒトケタ街道まっしぐら。オリンピックがなくても9.3%。

NHKの思いあがりが、視聴者不在の低視聴率大河ドラマを生んだ

 オリンピック中の8月5日放送の関東地区視聴率(ビデオリサーチ調べ)は、NHK大河史上最低を大幅に更新する7.8%という情けない数字を記録したが、オリンピックが終了して最初の放送となった8月19日の第32回「百日の太政大臣」では10.7%と10%台を回復したので、NHK関係者は「低いなりに健闘した」とホッとしたようだが、事態はそう甘くはなかった。

 ドラマとして相当カネをかけているが、肝心の話そのものがいつまでたっても一人よがりで面白みに欠けるというのでは、ごく一部のマニアックな視聴者以外、ソッポを向く。

 そのことを証明した数字が、8月26日放送の第33回「清盛、五十の宴」の9.3%という超低視聴率だった。


NHKは何を考えているのか

 NHKの番組で激増しているのが、民放まがいの、ちゃらちゃらした番組。

 民放と似たような番組をつくるのなら、NHKの存在価値はない。

 そうした安易な番組づくりの姿勢がモロに出たのが「平清盛」ではなかろうか。

 よくいえば冒険的、しかしてその実体は、独善的で難解、得体の知れないドラマだ。

 梁塵秘抄にある「遊びをせんとや うまれけん」という今様(いまよう)に妙にこだわりすぎ、必要以上に意味を持たせようとしたところに基本的な誤りがある。

 この今様にこだわればこだわるほど、制約が生じ、それがドラマづくりの足かせ・手かせとなって、焦点もぼけ、話が面白くなくなっていく。

 (城島明彦)

2012/08/25

どうした中日ドラゴンズ!?  優勝が遠のいたのは、打線で勝負する〝大味野球〟のせいだ!

 去年までの緻密な野球はどこへ行った?

 浅尾・岩瀬のダブルストッパーがいてこそ、投手王国といえる。

 なのに、浅尾は戦線離脱。

 浅尾は、離脱する数試合前から、それまで打たれなかった場面で打たれており、様子がおかしかった。

 首脳陣はもっと早く気づいてやらないといけなかった。

 今年の中日は、シーズン当初から、雑すぎる試合、大味な試合が多すぎる。

 首位にいられたはずなのに、巨人に独走を許したのは、大味な試合が多すぎるからだ。
 11安打で一点も取れなかった試合など、その代表例だ。

 取りこぼしも多い。勝てたゲームをずいぶん落としている。

 8月半ばで巨人にマジックナンバー点灯!

 投手王国の看板が泣く。

 (城島明彦)

「竹島・尖閣問題」で野田首相緊急会見。よくぞいった、「不法占拠!」。

次は海軍力の増強だ

 遅きに失した感なきにしもあらずだが、国民が民主党に求めていたのは、今回の緊急会見のようなこと。

 野田首相は、よくぞいった!
 
 昼間の参院予算委員会での発言も含めて、玄葉外相も、安住財務相も、よくいった! 

 それでこそ日本男児だ! まだかすかだが、未来に光明が見えた。

 民主政権発足時から、こういう思い切った発言をし続けてきたら、圧倒的な指示を受けた。

 自民党政権はといえば、自分たちがズルズルやってきたことを猛省していないのが情けない。

 次は防衛費を増やし、海軍力を増強して、四海の守りを鉄壁にすべし。

 なんでも反対に向かいつつある沖縄県人を筆頭に、国防によほど鈍感な日本国民でも、米国との安保体制がゆるむとどういうことになるかということを、今回の北方領土、竹島、尖閣問題で実感したのではないか。

 自分の国は自分で守る体制にしながら、同盟国アメリカとの連携を強化しないと、日本という国は滅ぶ。

 「死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし。生きて大業(たいぎょう)の見込みあらばいつでも生くべし」(吉田松陰)

 政治家の出処進退も、かくあるべし。


弱者が増える国に繁栄はない

 イジメ問題も含めて、「教育」がいかに大切かにも、日本人はやっと気づいた。

 良識も正義も倫理も罷り通らない国は、滅ぶ。

 それにしても、北朝鮮や中国の国民だけでなく、韓国の国民もかわいそうだ。

 正しい歴史を教えられていない。

 オリンピックがどういう場であるかもわからない選手が出るのも、むべなるかな、である。

(城島明彦)

2012/08/19

リアリティが売り物という「ほん怖2012」(8月18日「フジテレビ」放送)の限界

お盆の日程は「盆ジュール!」

 8月18日(土)午後9時~23時10分放送「土曜プレステージ ほんとにあった怖い話」(フジテレビ)を観た。

 8という数字をよく見てごらん。

 3という字を鏡に写したカタチだよ。
 
 8=3+3 に分解できるということ。

 鏡は、あの世だ。

 8月18日=3+3+1+3+3=13

 「ほん怖」は今年で、13回目だそうだ。

 人が死んで、「13回忌」は大きな節目。

 干支は12。
 干支がひと回りして、また死んだ年に戻るのが13回忌。
 
 13は、死刑台への階段数。

 アメリカでは、ジェイソンの「13日の金曜日」。
 13(「いざ」と読む)、今年の「ほん怖」の感想へ。


第1話「赤い爪」(諏訪市の実話という設定/主演:山下智久)

【ストーリー】
 転職先の会社へ向かう山道の途中に「Y字路」がある。
 会社へは左の本道をいくのだが、右側へ向かう道の入口には「その先、行き止まり」の立て札がある。
 ある日、主人公の青年は、自分の意思ではない力が働いて、右側の道に車が入っていく。
 主人公の車は、道なき道を突っ走り、断崖絶壁の手前でかろうじて止まった。

 上司の女性課長から気がかりな忠告を受ける。
 「Y字路のところで何を見たかは、思い出しても誰にも話さないで。話を聞いて不幸になった人を知っている」
 その夜、青年は、白いブラウスを着た女で、伸びた爪に真っ赤なマニキュアが塗られた女がベッドで寝ている自分の足首を掴まれた。夢だと思ったが、お昼休みの社員食堂で、主人公に好意を寄せるOLから話しかけられる。
 「Y字路のところで、あなたの車が右に入っていくのを目撃したわ。赤い爪の女が、崖から飛び降りて死んだことは誰もが知っている。その女が、Y字路の入り口のところに立っているという噂は、この会社の人はみんな知っている」
 そのOLは会社に来なくなった。課長がいう。
「友達に話し、母親にも話したしたら、みんなおかしくなった。当時はそのことを知らなかった」
 課長は新たに青年に話してしまっているということに気づかなかった。

 青年が上司の女性課長の運転する車の助手席に乗って一緒に会社へ向かっていると、車が勝手にY字路を右へ入っていった。
 課長の意思でないことは、ハンドルやアクセルを赤いマニュキュアの手が押さえつけていることでわかった。
 車は、崖への道を突っ走っていく……。
 車は、崖の手前で止まったが、課長は気を失っていた。
 「自分の存在を知ってほしかったのでは? しばらくは何も起こらないと思う」という話で、おしまい。

【城島の感想】
 本作は、「昔、Y字路の奥の崖から投身自殺をした『赤い爪の女』がいて、その霊がまだ成仏しておらず、Y字路の入り口に現れて車を崖下へ招き呼ぼうとする」という怨念話である。
 山中のY字路は「怪談」の定番。視聴者は、どんな話が展開するかと期待するが、イマイチだった。
 この手の噂話は、昔から日本各地に語り継がれていて、事故現場、トンネル工事などで犠牲になった人の霊が出るという話と共通していて、興味深いテーマである。

 ドラマは、「本当にあった話」「リアリティを追求した」を売りにしている。
 この話がもし「諏訪市」で本当にあった話であるなら、「投身自殺をした赤い爪の女の事件」は新聞記事になっているだろうから、そのあたりを実際に調べてみるべきだ。
 加えて、ドラマには原作(『ほんとにあった怖い話』(朝日新聞社)「HONKOWA」(朝日新聞出版)がある。ということは、「赤い爪」の原作者やY字路も特定できることになる。
 ドラマの時間や予算の制限はあるかもしれないが、リアリティが売りとPRするのなら、事実関係を徹底的に調べてほしかった。

 諏訪市内で取材すれば、ある程度のことはわかるだろうし、警察に尋ねると、いつごろの事件で、赤い爪の女がどういう素性の女だったのか、なぜ死んだのか、死後、菩提を弔ったのか弔わなかったのか、遺族はどうなっているのかといったことがわかるはずだ。

 そうした事実を追い求めていけば、「女の霊が、いま、なぜ、さ迷っているのか」「誰にたたろうとしているのか」という結論が導き出せ、リアリティが増して、より不可思議で怖い話になったのではないか。
 

◆第2話「呪われた病室」(高知市の実話という設定/主演:剛力彩芽(新人ナース役)

【ストーリー】 
 看護学校を出たばかりの新人ナースは、「308号室」に入院しているジイさんが死ぬ前に天井の一角ばかり見ていたのが気になる。
 数週間後、その病室に中年女が入院するが、彼女もまた天井を見上げ、やがて死んだ。
――その数日後、今度は「亮(りょう)君」と呼ばれる子供が入院する。
亮君は、なぜかいつも天井を見ている。

 先輩のナースに聞くと、その部屋は一度倉庫になったが、部屋不足のため、また病室になったという話だった。
 子供が「お絵かき帳」に書いている絵をみると、黒いクレヨンでモジャモジャとしたものが塗られていたので、先輩に「何があったのか」と聞く。
 すると、「あの部屋に入院した患者は必ず死ぬ」といわれる。
 夜勤の日、亮君の部屋へいくと、何ごともなかったが、お絵かき帳をめくってみると、どれも黒いもじゃもじゃで塗られ、最後の絵には不気味な女が描かれていた。

 それで、男の子は別の部屋に移されることになり、「これで大丈夫」と思ったが、夜、部屋はもぬけのカラ。案の定、前の病室で天井を見ていた。
 新人ナースも一緒に見ていると、天井の黒いモジャモジャとした個所が次第に広がり、そこから髪の毛のようなものがぶら下がり、両手も突き出てきた。
 キャーッと叫んで、彼女は気を失う。
 目を覚ますと、翌朝。男の子のベッド脇に座って眠っていた。
 彼女がかが見込むと、その背後に女の姿が――。

【城島の感想】
 病院は「怪談」に欠かせないが、この作品で描かれた「天井から長い髪が垂れ、続いて両手が伸びてくる」――これは、貞子の二番せんじ。
 その病室がかつて物置に変えられたのは、なぜなのか!? その時期の病室で何があったのか。
そこを明確にしていれば、もっと怖い話になった。
 

◆第3話 「右肩の女」(八戸市の実話という設定/主演:岡田将生)

【ストーリー】
 主人公は、別れ話を切り出したいと思い始めた相手の女性に、
 「最近、右肩重くない?」
 と尋ねられた。
 彼女は主人公の部屋中に「悪霊退散」などと書いた紙のお札を貼りまくる。
 それでも、夢のなかで女に馬の理になられ、金縛りに遭う。
 
 「見せたいものがある」
 と彼女自身のブログに反応してきた誰かわからない相手を突き止めたら、女。
 白地に赤と青の格子柄のワンピースの女に追いかけられる夢を見た。
 階段教室の授業中、最後部に座っていたら、背後のガラス窓のところで妙な音が。ガラス割れ、腕をケガする。
 
 霊媒師に、
 「別れようとしている彼女がいるね。中年女は彼女の生霊だ」
 と告げられる。
 そのことを彼女に話すと、「自分は中年じゃない」と否定したが、霊媒師は、
 「別れたくなくて嘘をいっている。生霊(いきりょう)となっていつのまにか憑りついた。生霊は死者の霊より強い。はっきりした態度を取らないとダメ」
 階段教室の前の席に中年女が潜り込んでいた。

 彼女からメールがあった。
 「あの女は、私だったかもしれない」
 子どものころ着ていたという白地に赤と青の格子柄のワンピースの写真が添付されていた。

【城島の感想】
 恋人に振られかけている若い女性が「生霊」となって、たたろうとするという話だが、中途半端なドラマだった。
 「生霊」とするなら、生霊となる彼女自身が、身の毛もよだつような言動を見せないと怖くならない。

 ブログに霊がアプローチしてきて、確かめたら相手の写真に女のようなものが写っているという話も出てくるが、現実味を欠く。
 

◆第4話(短い話)「真夜中の最終電車」(都内某所という設定/主演:スギちゃん)

【ストーリー】 
 最終に乗り遅れたと思ったが、あった。乗り込むと、男以外は誰も乗っていない。窓ガラスに誰か映っている。しかし姿は見えない。白っぽい宇宙人のような奇妙な姿。「アーッ」という妙な声が追ってくる。
 ドアが開いたので、転げるようにしてホームへ。電車が動きだし、乗っている者が見えた。人のような姿だが、白目だけの奇妙な姿。「その夜は夢中で家へ帰りました」というスギちゃんのナレーションが流れて終り。

【城島の感想】 劇中でも「ワイルドだぜ」というなど、子どもたちの受け狙いのスギちゃん起用。スギちゃんで視聴率アップを狙った企画。ホームにも人はいないし、一人も乗らないというのは不自然。完全なつくり話とわかる。
 もう少しシチュエーションを考えた方がよい。
 たとえば、泥酔状態で最終電車に乗り、気づくと知らない無人駅のベンチで寝ていた。自分ではその間の記憶がまったくない。見ると、古い車両があり、寒いのでそこへ入り込んで、夢か現実かわからない状態で遭遇したのが、ドラマに描かれた話という具合に、ひねりを効かせるべきだった。


◆第5話「或る夜の出来事」(武蔵野市の実話という設定/主演:香里奈)
【ストーリー】
 ある晩、主人公の若い女性がトイレへ行こうとすると、誰かが先に廊下の突き当りのトイレへ。
 弟、母の3人家族なので、てっきり弟と思ったが、覗いてみると誰もいなかった。
 彼女には辛い記憶があった。「ゆうちゃん」と呼んでいた幼なじみの男友だちから、海外へ転勤になるからとプロポーズされことがあったが、「友だち以上の気持ちはない」と断った。
 その後、その男友だちは自殺し、自分のせいではないかと「負い目」を感じていた。

 トイレ事件後、妙なことが続く。真夜中に、弟の部屋で大きな物音が続いた。部屋のなかがメチャメチャに荒らされていたが、弟がやったことでなかった。
 「自分を恨んでいて、弟との仲を割こうとしているのか」と彼女は思うが、はっきりした理由はわからない。
 彼女は、男友だちが旅行みやげといってくれた軒下につけていた風鈴と何人かで写っている写真をしまいこんだ。
 怪しげなものがうろついているのを見た、と弟もいう。

 母は除霊した方がいいといったが、彼女は断わる。
 「除霊したら、自分が殺した彼をもう一度殺すことになるから、そんなことはできない」
 という理由からだった。
 その晩、彼女はホテルに泊まり、現れた彼の霊に、
 「ずっとそばにいたかったけど、いえなかった」
 と告げる。
 友人が、「ネットで調べたら、未来の災難を防ごうとして、何かを訴えようとしている」と話した。
 弟がバイト先へオートバイで出かけるとき、鍵が見当たらないというが、彼女が見るとあった。
 しかし彼女は、玄関の外の気配で悪い予感がし、その鍵を彼女は弟に渡さなかった。

 その直後、外で大爆発が起こった。
 弟は、すんでのところで事故に巻き込まれずにすんだのだった。
 玄関に彼が立っていた。
 亡くなってからも私のことを心配してくれていたのだと気づき、
 「ありがとう」
 と声をかけると消えた。

【感想】
 設定に無理がある。
 部屋のなかが何者かに荒らされていたら、普通、警察に届ける。
 母親がその物音にまったく気づかなかったというのも変だ。不審に思い、部屋を覗くはず。そう思った時点で、この話はつくり話とわかる。

 先祖などが自分の子孫を守ろうとするのと同じで、死後も好きだった異性を厄難から守ろうとする話で、一種の「守護霊」であり、昔からよく聞く話で、素材としては悪くないが、自分にプロポーズした幼なじみが、なぜ自殺したのか、ドラマではわかりづらい。
 喫茶店で彼女が待っているとこなかったということだけで暗示しようとする演出だけでは弱い。
 彼の死をどれくらい負い目に感じているかを、もっとわかる形で視聴者に伝えるには、彼の死に方、あるいは遺書の内容などを盛り込むべきだった。

(城島明彦)

2012/08/18

近隣蛮国に蹂躙(じゅうりん)され放題。国辱を世界にさらし続ける日本の、『正心誠意』なきバカ政治家。

バカ政治家が内紛に明け暮れる間に、北方領土、竹島、尖閣……日本の領土が減ってゆく

 「政治家は『正心誠意』のみ」
 と勝海舟は喝破(かっぱ)した。

 今の政治家には、この「正心誠意」が欠如している。

 「あの人には正心誠意がある」
 と国民が認める政治家が何人いるというのか!?

 「勝海舟の言葉をじっくり噛みしめろ」
 と、日本のバカ政治家たちに、といいたい。

 《政治家の秘訣は、何もない。ただただ「正心誠意」の四字ばかりだ。
 この四字によりてやりさえすれば、たとえいかなる人民でも、これに心服しないものはないはずだ。(中略)
 
 ところで、見なさい。今の政治家は、わずか四千万や五千万たらずの人心を収攬(しゅうらん)できないのはもちろん、いつも列国のために、恥辱を受けて、独立国の体面をさえ全うすることができないとは、いかにも歯がゆいではないか。
 
 つまり彼らは、この政治家の秘訣を知らないからだ。よし知っていても行わないのだから、やはり知らないのも同じことだ。
 何事も知行合一(ちぎょうごういつ)でなければならない。》
(『氷川清話』角川文庫ソフィア/勝部真長編 より)

 知行合一とは、
 「頭のなかで考えたことが、行いに正しく反映されなければ、何もしないのと同じだ」
 「口先だけで、実行がまったく伴わないのは、最低以下だ」
 という意味である。

 (城島明彦)
 

2012/08/14

接して漏らさず? 接してダダ漏れ? いや、接する相手がオランダ坂

健康にはこれが一番! 江戸時代の名医貝原益軒の『養生訓』

 ブルームバーグの調べでは、日本は「世界で最も健康な国々」のランキングで5位だそうである。
 オリンピックなら入賞だが、昔の日本ならダントツの1位だったはず。
 
 先日、『養生訓』について書くことになり、原典や現代語訳にもじっくり目を通したが、読んでびっくり。健康のコツ、長生きのコツなど、いま読んでもためになることがいっぱい書かれていて、感心した。

 一言でいうと、「予防」「腹八分の粗食」「軽い運動」が長命の秘訣。
 それを実践した貝原益軒は84歳まで長生きし、虫歯が一本もなかったというから驚きである。
 
 年の差婚も実践しているなど、「試したことしか書かない」益軒先生の話は、どれもこれも説得力がある。

 男女の営みについてよくいわれる「接して漏らさず」は、この益軒の爺さんが紹介したことなのだが、

 ――あっしには、かかわりのねえことでござんす。(どっかで聞いたセリフざんす)

 周一、周二、周三といっても、人名ではないぞよ。
 孫真人という昔の中国の偉い医者が『千金万』に書いた「男女交接の周期」じゃ。

 『千金万』という書名からして、なにやら、それっぽい感じが漂っておらぬか。

 それが『養生訓』に書かれてオリンパス。

 と、なぜか、急に妙なジジむさい言葉になってしまった。


 貝原益軒先生がご紹介くださる『千金万』のありがたいお言葉 
 
 「人、年二十の者は四日に一たび泄(も)らす。四十の者は十六日に一たび泄らす。五十の者は十六日に一たび泄らす。六十の者は精をとじて泄らす。もし体力さかんならば、一と月に一たび泄らす。気力すぐれてさかんなる人、慾念をおさへ、こらへて、久しく泄さざれば、腫物を生ず。六十を過て慾念おこらずば、とぢてもらすべからず。若くさかんなる人も、もしよく忍んで、一月に二度もらして、慾念おこらずば長生なるべし」


もひとつ、「あっぱれ! 江戸の医術」(徳間書店「タウンムック」)より大サービス

 同書の城島執筆個所より以下に一部流用じゃ。

 房事には禁止事項というものがある。明の医師・李挺(りてい)の『医学入門』には「婦人懐胎の後、交合して欲火を動かすべからず」と記されているが、それ以外に、月食、日食、大風、大雨、大暑、大寒、雷、虹、地震のとき、病中・病後の元気がまだ回復していないとき、大酒を飲んだり大食したとき、冬至の前五日間と後十日間は行ってはいけない。女性の生理が完全に終わらないうちはダメである。小便をがまんして行ってもいけない。もし禁を犯せば、男女ともに病気になり命が短くなる。(※『養生訓』第4巻のダイジェストの一部)

 ――これも、長きにわたって、あっしにはかかわりのねえことでござんす。さびしいのォ。

Photo_6
(発売中/解像度が悪いのう)

(城島明彦)

2012/08/13

酷暑お見舞い! わかる者にはよくわかる「クールしいPOPS13連発ギャグ便」

1960年代が青春だったジジババ向けだよ!


 「骨が折れたではなく、骨を破った?」
 「ビリー・ボーン」

 「東京ガスが何の用?」
 「ガス・バッカスです」

 「ダメだよ、そんなもので大事なところを暖めたりしちゃあ」
 「ポール・アンカ」

 「どのコーヒーがいいですか」
 「ブレンダ・リー」

 「やり方を教えて」
 「コーデッツ」

 「下品な屁の音を消す薬をください」
 「ビー・トルズですね」

 「あの人、来ないね。フランスで死んじゃったんだって」
 「コニー・フランシス」

 「上げ底のヒールで背を高く見せているみたいだ」
 「ニール・セダカ」

 「ウルトラマンの敵役でテレビに出たら感電したそうだ」
 「シルヴィ・バルタン」

 「あの娘(こ)の巨乳は怪しいぞ」
 「パット・ブーン」

 「生まれたてのホヤホヤだ!」
 「サラ・ボーン」

 「魚釣りをやりたいけど、何から始めたらいい?」
 「スール・スーリール」

 「この店に、セルDVDはないの?」
 「はい、カスケーズです」

 く、く、苦しくなってきたところで、お開きでございます。

 (城島明彦)

2012/08/10

日本は、もう終わりだ! 日本の領土「竹島」に韓国大統領が上陸しても何もできない政府、外務省。


 なぜ国防しないのか。直ちに自衛隊を派遣せよ!
 
 民主、自民、その他の政党が党利党略に明け暮れる日々。

 その間隙を突いて、韓国の李明博大統領が日本の領土である竹島上陸という暴挙をやらかした。
 こいつも国民の指示を高めるために、そういう国際道義に反することをやっている。

 先日、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の国後島に上陸したと思ったら、今度は韓国だ。
 なめられ放題の日本!

 いつまで敗戦国の屈辱を味わい続けるつもりなのか。

 海上自衛隊はただちに出動せよ。
 日本の軍事力を見せつけるいい機会じゃないか。

 いま解散して選挙をやれば、再び政権が取れると思っているバカな自民党。
 こんなデタラメな日本にしたのは、自民党じゃないか。

 鳩山由紀夫よ、どこの国に、デモに参加する〝元首相〟がいるか。
 常識もわきまえないバカな人間が党首になれるような政党を、誰が信用できるか。

 鳩山家にカネがあったから、子どもの頃から家庭教師をつけて、詰め込み勉強したからいい大学には入れた。
 政治家だった爺さん、親父の地盤を引き継いだから議員になれた。
 政治家になってからは、金があったから派閥の長になれた。
 そういう自覚を少しは持て!

 どこの家でも、家族でもめていても、外面だけはよくするものだが、民主党は、それすらできなかった。
 こんな政党は雲散霧消すればいい。

 小沢一派も、ひどかった。
 党内を引っ掻き回し続けるしか能のない連中ばかりだ。
 実行力はないくせに、口ばっかり達者な奴ばかりだ。
 こんな奴らを当選させたのは、どこのどいつなのか。

 防衛感覚ゼロの沖縄県民もひどすぎる。
 なんでも反対! 平和ボケしているのか?
 昔の社会党と一緒じゃないか。
 中国か北朝鮮か韓国に一度攻め込まれないと、危機感が生まれないのか。

 家で電気を使い放題のくせに、「原発ゼロにしろ」と首相官邸へデモをかけるヒマな連中もバカだ。
 原発などを使わなくても発電できるのが理想であることは誰だってわかる。

 民主党政府もバカだ。
 原発をゼロにしろとデモをかけられたら、
 「そうですね。そうしましょう」
 と、そいつらの意見を全面的に受け容れて、日本中の原発を全部止めて、火力、水力だけで発電するようにすればいいじゃないか。

 そうすれば、どういうことになるか、すぐにわかるはずだ。
 企業の工場は操業停止だ。
 電車も止まり、通勤はバスか車だ。夜はロウソク。
 そういう暮らしにすればいいじゃないか。

 ノー天気にデモをやっている連中は、そういうしシミュレーションをきちんとやっているのか?

 テレビ局もひどすぎる。
 正義漢を装って、さんざん世論操作し、不安を煽り続けてきた。
 偉そうなことをいう一方でやっているのは、流す番組は予算のかからない低俗なものがほとんど。
 世の中を混乱させ巻くって銭儲けする。
 こんなひどい商売はない。

 日本は、もう終わりだ。

(城島明彦)

女の股に力あり! 卑弥呼の国の女は強い! キンキラキンだ、レスリング女子!

倫敦(ロンドン)、倫敦(ロンドン)、倫敦(ロンドン)

 熊さん   「努力の『努』の字は女の股に力あり、と昔からいうな」
 八っあん 「いきなり下品な話かい?」
 熊さん   「倫敦五輪じゃあ、大和撫子が大活躍だ。」
 八っあん 「それにしても、レスリングは凄いな。吉田沙保里、小原日登美、それから、もうひとり」
 熊さん   「♪銀杏返し(いちょうがえし)に 黒繻子(くろじゅす)かけてェ、か」
 八っあん 「イチョウ違いだ。伊調馨だ。胃腸が痛くなるようなことをいうな。吉田、小原、伊調の3人が金だよ」
 熊さん   「金、金、金で金田一耕介か。昔は『女工哀史』(じょこうあいし)なんていわれてきたが、今じゃあ『女高男低』(女じょこうだんてい)だ」
 八っあん 「たまには、いいこというじゃねえか」
 熊さん   「金がない女の方が金を取って、金がある男が金が取れないとはなあ」
 八っあん 「ほめると、すぐこれだ。下品なたとえはよしな」
 熊さん   「草食系の大和撫子族が、肉食猛獣系の毛唐族にひと泡もふた泡も吹かせるのを見ると、胸がスカッとするね」
 八っあん 「また、いいことをいったね」
 熊さん   「またといやあ、世界を股にかけるアルソック吉田は、オヤジの股を肩に乗せたな」
 八っあん 「それをいうなら、肩車しただろ」
 熊さん   「そうもいう。いやいや、昭和の時代は『1、2、3、4』とくれば、桂三枝。『1、2、3、4、ごくろうさん』と続いたものだったが、平成の今では『1、2、3、4』とくれば『アルソック』だ」
 八っあん 「困った奴だ。おめえと話をしていると、ちっとも安息できねえ」

(城島明彦)

2012/08/07

オリンピックの裏で、NHK「平清盛」が〝大河ドラマ史上空前の超低視聴率〟7.8%を記録!

一気に10%割れで、NHK大河ドラマ史上初の不名誉記録!

 8月5日夜のNHK大河ドラマ「平清盛」(第31回「伊豆の流人」)は、相変わらずのわけのわからない内容で、
 「いつ10%を割るか」
 といわれていた視聴率は、10%割れどころか、一気に7.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)に低下した。

 前回が11.4%だったから、3.6ポイントもの大幅な下落ということになる。

 50年にわたるNHK大河ドラマ史上、例のない超低視聴率である。


裏番組の女子マラソンの中継レベルはひどすぎたが、大河の演出はそれよりひどかった

 フジテレビは、国際映像だけをそのまま流すという、どうしようもない〝マラソン中継史上最低・最悪〟の放送をし、なおかつ、レース途中で何度もCMを流して興を削ぎ、視聴者をイライラさせた。

 女子マラソン中継では、コースの狭さで中継車が入らないせいか、映像が単純で、しかもCMで中断した間のレースのビデオによるダイジェストもない。

 レース中にCMを流したかったら、テロップで企業名だけを画面下に表示するなど手はあったのではないか。 

 そんな不快千万な「女子マラソン中継」ではあったが、マラソンは「オリンピックの花」。

 多くの日本人が、日本選手のメダルを期待して、中継のひどさには目をつぶって中継を見た。

 「平清盛」は、その女子マラソン中継の裏番組となったから、ほとんどの人が見なかったのだ。

 私も、女子マラソン中継の途中で、ちょっと見たが、面白くないので、すぐにまた女子マラソンに切り替えた。

 NHKが、大河ドラマのひとりよがりな演出姿勢を変えない限り、国民の支持は得られないだろう。

 (城島明彦)

2012/08/05

史上最低の女子マラソン中継に物申す――レースをCMが繰り返し中断。フジテレビは最悪!

オリンピック史上最低のフジテレビの中継

 さきほど中間地点だったが、不愉快きわまりないから、ブログを書く。

 雨は降る。

 道路は狭い。

 映像はひどすぎる。
 単純で工夫もない。

 解説の有森裕子は、しゃべりすぎる。

 それ以上にひどいのは、レースをしばしば中断するCMだ。

 CMが終わったら、いつのまにか順位が変わっている。

 こんな中継がどこにある。

 ロンドン五輪の女子マラソンは、オリンピック史上最低の中継だ。

 フジテレビには、苦情が殺到しているのではないか。

 マラソンのような競技は、NHKでなぜやらないのか。

(城島明彦)

身の毛もよだつ崇徳上皇の呪詛(じゅそ)――「平清盛」(7月29日放送/第30回「平家納経」)

天皇家を呪い続けた〝日本一の大怨霊〟崇徳(すとく)院
 
 7月29日の放送は途中で眠ってしまったので、8月4日の再放送で見た。
 その回のタイトルは「平家納経」だったが、清盛が厳島神社に納経した理由には、「保元の乱」で敵対し、讃岐国(さぬきのくに)に流され、怨みをいだきながら死んでいった崇徳上皇の怨霊を鎮めるという目的もあった。

 崇徳上皇についての詳しい話を知らない視聴者は、大河ドラマのなかで、讃岐に幽閉されていた崇徳上皇が舌を噛み切っって流した血で呪いの経文を書き、
 「死してのちは日本一の大怨霊となって、先々皇室を呪ってやる」
 と狂ったように絶叫するオカルト的な場面を見て、「フィクションではないか」と思ったかもしれないが、崇徳上皇(崇徳院)のこのエピソードは『保元物語』などに詳しく書かれ、半ば伝説化して語り継がれてきた事実に基づいている。

 朝廷は、流された崇徳院の様子を知ろうとして、平左衛門尉康頼(へいさえもんのじょう やすより)を派遣したところ、崇徳院は、
 「柿色の法衣を着、目くぼみ痩せ衰え、荒々しい声で『敢(あ)えて御許容(ごきょよう)なき間、志忍びがたきあまり、不慮の行業(ぎょうごう)を企(くわだ)つる也』」
 といったといい、その有様は身の毛もよだつすさまじさだったという。

 「不慮の行業」とは、「世を怨み、呪う」という恐ろしい意味である。


貞子も恐がる崇徳院の呪い

 崇徳院の遺体は火葬されたが、その煙が都の方にたなびいたというので、人々はおびえたといわれている。 

 46歳という若さで憤死した崇徳院の怨みは、なぜそこまで深くなったのか?

 崇徳院は、流されて以降、自身が保元の乱に加わったことを悔い、鳥羽法皇の菩提を弔うために大乗経を写経する毎日を送り、完成したので京に安置してもらえないかと朝廷に打診したが、藤原信西が、
 「罪人の書いたものを京に入れるのは不吉だ」
 と異を問いたため、実現しなかった。

 それで崇徳院は怒り心頭に発し、
 「われ、生きても無益なり」
 と思い詰めた結果、髪も爪も伸ばし放題となり、
 「生きながら天狗の姿にならせたもうぞあさましき」
 といわれる世にも恐ろしげな姿になって、皇室を呪詛するようになるのである。

 「吾(われ)深罪(ふかつみ)に行われ、秋鬱(しゅううつ)浅からず、速やかに此功力(このくりき)をもって、彼の科(とが)を救わんと思ふ、莫大(ばくだい)の行業(ぎょうごう)を、併(しかしながら)三悪道(さんあくどう)になげこみ、その力をもって、日本国の大魔縁(だいまえん)となり、皇(おう)をとって民となし、民を皇となさん」

 三悪道というのは「地獄道、餓鬼道、畜生道」のことで、大魔縁は「大魔王」である。

 『保元物語』は「物語」であるから、見てきたような嘘や誇大表現も当然混じっているが、それにしてもすさまじい。

 「皇(おう)をとって民となし、民を皇となさん」
 とは、「天皇をその地位から引きずり下し、一般の人民を天皇にする」という意味であるから、天皇はびびったのである。


「孝明天皇毒殺事件」は崇徳上皇のたたりか!?
 
 時代は移り、幕末。
 慶應2年(1866年)、孝明天皇は、京都に「白峰神社」を造営し、四国に祭られている崇徳上皇の御神霊を移すことを計画した。

 ところが、その年の12月12日(この数字に注目。慶應2年の2を含め、2が3つ重なっている)、突然高熱を発し、病の床につくのである。

 2日後には顔中に大きな赤い発疹が現れたので、伊良子織部正光順(おりべのかみみつおき)を主治医とする医師団は、病気を「疱瘡」と診断し、煎じ薬などの治療薬を投与した。

 当時、大阪の町医者をしていた緒方洪庵(おがたこうあん)は、種痘による治療を行っており、それを町人たちのなかには罹患をまぬがれる者が現れ、伊良子もそれを知っていたが、天皇の近習の者が疱瘡にかかったときも、天皇に種痘をするのはおそれ多いと考えて、種痘をほどこさなかったのが裏目に出たのである。

 孝明天皇の病状は、5日目になるとさらに悪化し、顔は腫れ、嘔吐が続いて呼吸困難になるなどした。
 そして発病から2週間後の12月25日(1867年1月30日)、崩御するのである。

 その結果、崇徳院の御神霊を京都に移す計画はストップしてしまった。

 しかし、天皇の死因については「疱瘡」ではなく、「毒殺」であると当時から噂された。
 そして後日(昭和50年代初頭)、伊良子織部正光順の末孫宅から毒殺を裏付ける資料が出現する。
 光順が書き遺した「天脈拝診日記」なるものが発見されたのだ。
 そこに記された内容などから「ヒ素による毒殺説」が濃厚となったのである。

 誰が暗殺したのか? 公武合体論者である孝明天皇をよく思わなかった岩倉具視であるとする説が濃厚だが、証拠はない。
 孝明天皇の眠る御陵を発掘して遺骨を調べれば、ヒ素による毒殺かそうでないかはたちどころに判明するが、宮内庁が許可するはずもない。


崇徳帝のたたりを恐れ、明治天皇が京都に御神霊を祭った

 孝明天皇の遺志は、息子である明治天皇が引き継ぎ、孝明帝崩御から2年近く経った慶應4年8月18日に、公卿の飛鳥井(あすかい)家の敷地に本宮(白峯宮 しらみねぐう)を創建するよう「宣命」(せんみょう)を下した。

 なぜ慶應4年なのか!?
 この年(戊辰)の1月に戊辰戦争が始まっていたからである。

 官軍に敵対する会津藩ほかの奥羽諸藩に崇徳帝の怨霊が味方することを、天皇は恐れており、
 「皇軍に射奉(いたてまつ)る陸奥出羽(むつでわ)の賊徒(ぞくと)をば速やかに静め定めて天下安穏に譲り助け賜(たま)え」
 との文言が宣命にも記されている。

 8月25日、明治天皇の勅使(大納言源朝臣通富/だいなごん みなもとのあそん みちとみ)らが讃岐に向かった。

 勅使一行が向かった先は、讃岐の阿野郡坂出村(あやぐん さかいでむら)の白峰(しらみね)にある崇徳帝の御陵(白峯御陵)である。

 白峰陵に祭られた崇徳帝の御神霊に対し、勅使は、18日に明治天皇が記した宣命をうやうやしく読み上げた。
その日は8月26日、天皇の命日である。

 勅使一行は、翌27日、崇徳帝の遺影、愛用の笙などを携えて下山し、28日に坂出から船で出港し、9月5日に京に着いた。
 そして崇徳帝の御神霊は、飛鳥井の地に祭られたのである。
 死後705年後のことだった。7+0+5=12である。
 ここで思い返したいのは、孝明天皇が突然高熱を発し、病の床についた慶應2年12月12日という2が重なる日との因縁だ。

 白峯神宮の御祭神が崇徳天皇(第75代天皇)であるのは当然だが、実は、もうひと柱、祭られている。
 淳仁天皇である。
 淳仁天皇は道鏡の時代の天皇(第47代)だが、藤原仲麻呂の乱に関係したとして「廃帝」(はいてい)とされ、淡路島に流され、そこで亡くなったが、「怨霊」としても恐れられた。

 淳仁天皇が合祀(合祀)されたのは明治6年12月24日である。
 この数字も2が絡んでいる。
 そのときに淳仁天皇という諡号が追贈されたのだから、この天皇の怨みも深かった。
 白峯宮は、昭和15年(1940年)に官幣大社に昇格し、「白峯神宮」となり、今日に至っている。

 私が坂四国の坂出市にある白峰陵を訪ねたのはもう20年くらい前のことだったが、御陵(みささぎ)はシンと静まり返り、恐ろしい出来事があったことをしのばせるものは何もなかった。

 崇徳上皇の話は、まだまだたくさんあるが、今日のところはこのへんでやめておく。

(城島明彦)

2012/08/03

ロンドン五輪の女子バドミントンの無気力試合もひどいが、絶叫するアナウンサーもひどい

放送するアナウンサーが興奮してどうする
 
 バドミントン中継のスポーツアナは、絶叫ばかりして、聞き苦しい。

 何とかならないものか。
 

柔道は「基本を忘れた」から負ける

 柔道では、本家の日本選手が次々と負けている。
 
 フッと息を抜いたり、油断した一瞬のスキを突かれて負けた試合が多すぎる。
 そういう戦い方こそ、日本人が本来、得意とする戦術であり戦法であるはずだが、お株を奪われている。
 勝てるわけがない。

 日本人の武術の基本は、「気」だ。
 気を読めない柔道選手が増えているということか。

 不用意に攻めて墓穴を掘ったり、腰高で強引に仕掛けてエジキになっている。
 ただ攻めるだけなら、欧米人に体力で劣る日本人は勝てない。

 「柔よく剛を制す」
 という最も大事な基本を忘れているのではないか。

 (城島明彦)

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