〝ニッポン病〟を救う〝平成の龍馬〟は、なぜ現れぬ!?
「紺屋の白袴」+「医者の不養生」
20日ぶりのブログ更新だが、物書きとしての仕事はそれなりにこなしてはきたものの、こういうところへ書こうという気にならないのである。
いわゆる「紺屋(こんや)の白袴(しろばかま)」というやつだ。
しかも、体調悪(あ)しきなかで、貝原益軒の『養生訓』の原稿を書いていたのだから、こちらは「医者の不養生」に近く、我ながら実に情けない。
だが、これが現実。自力では、いかんともしがたい。
平成の龍馬よ、いでよ!
ニッポン病。それが今日のわが国の姿である。
政治の混迷、経済の停滞、制度疲労、人心の荒廃……。
高度経済成長やバブルの果てにたどり着いた日本の、
末期的症状の大病を、そう呼ばずして何と呼ぶ。
この難病の処方箋は、ただひとつ。
「日本を今一度せんたくいたし申し候」
あまりにも有名な150年前の坂本龍馬の至言だ。
国を憂え、命がけで日本の洗濯に挑んだ龍馬。
黒船襲来で右往左往し、決断できない幕閣を尻目に、
己を捨て龍馬の国家再生(クリーニング)に呼応した若き志士たち。
髙杉晋作、桂小五郎、小松帯刀、中岡慎太郎、勝海舟、西郷隆盛……綺羅星のごとく、であった。
政情不安、大震災、国防問題……酷似する幕末と今。
折しも、大阪で〝平成維新〟の狼煙が上がった。
はたして今の日本に、〝ニッポン病〟を救う唯一の道、
英雄〝平成の龍馬〟の出現は叶うのか。
――というわけで、今日は先日執筆した原稿が掲載されたムック(『坂本龍馬スペシャル――英雄待望論』)のPRといきたい。
前記の文章は、その冒頭に記したものを流用した。
『坂本龍馬スペシャル――英雄待望論』(徳間書店/本体714円+税) 発売中
本文の構成
巻頭特集1 幕末は若者の時代(龍馬の魅力、龍馬と髙杉晋作、沖田総司)
巻頭特集2 英雄待望論(橋下徹は〝平成の龍馬〟になれるか、ほか)
第1章 龍馬とは何者か(人物相関図、中岡慎太郎ほか)
第2章 龍馬の33年(少年の龍馬を変えた継母、旅立ちの19歳ほか)
第3章 龍馬の大仕事(薩長同盟、亀山社中ほか)
第4章 龍馬が愛した女たち(平井加尾ほか)
第5章 知られざる龍馬(龍馬暗殺の謎ほか)
執筆陣は、以下のとおり。
◆監修:原口泉
鹿児島大教授を経て、志學館大教授。(坂本龍馬、小松帯刀らの著書多数。「篤姫」ほかNHK大河ドラマの時代考証も担当)
◆執筆:原口泉/鏡川伊一郎(歴史作家)/柳下要司郎(作家)/城島明彦(作家)
(城島明彦)
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