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2012/06/15

「オウム真理教の高橋逮捕」でわかった、履歴書の写真と新たに追加した似顔絵のデタラメさ

 オウム真理教の最後の逃亡者高橋克也が蒲田で捕まったが、川崎に住んでいたから蒲田は生活圏内で詳しい。カツラもつけず、警察が目をつける漫画喫茶に潜伏していたとは、何十年も逃げ続けてきた男の行動とは思えない。
 
 あせって、冷静さを欠いていたに違いない。

 高橋の顔は、素人目には手配写真の似顔絵とはまったく違う印象で、犯人の逃走を手助けしたようなものだった。

 交番に貼ってあった手配写真があまりにも違いすぎたために、何十年もの逃亡を可能にしてしまったが、最近発表された「(メガネをかけていない)手書きの人相書き」も、かなり違っていた。

 それらの問題点は、年齢が感じられないということだ。

 三億円強奪事件やグリコ事件の犯人が捕まらないのも、手配モンタージュ写真がデタラメだったからにほかならない。

 合成技術が驚異的に進んでいる時代にあって、また人間が年をとるとどういう顔に変貌していくかという研究もなされているだろうから、警察ももっとその方面に力を入れないといけない。国もそういう方面に予算をつける必要がある。

 一番近いのは銀行窓口のビデオ映像だったが、あれにしても、素人目にはわかりづらい。
 捕まったからいいようなものの、あのビデオからホンモノの顔に立体化し近づけられる技術はあるのだから、なぜ、それをしないのか不思議だった。

 さかんに報道された大きなキャリアバッグも、コインロッカーに隠していたそうである。当然だろう。
 これも、マスコミが捨てさせたようなものだ。

 固定概念を植えつけてしまうような警察の情報公開、必要以上のマスコミの映像発信は、やめるべきだとの教訓を今回の逃亡劇は残したというべきか。

 (城島明彦)

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