季節の変わり目に発生する心身の異常
春は「心の病」に気をつけたい
毎年、季節の変わり目になると、必ず体調が狂う。
そのせいで、昨日は夕方から眠ってしまい、NHKの大河ドラマを見逃してしまった。
心身の状態が狂う時期は、春夏秋冬に変わり目という点では同じだが、早めにやってきたり遅く訪れたりする。
今年の冬から春への季節の変わり目では、3月の終わりごろから体調がおかしくなり、先週後半からひどくなった。
私の場合、体や神経のセンサーが、気圧や天候が冬から春へと変わる状況をキャッチしても、体や脳の諸機関がそれに対応してくれず、心身の体調が狂ってしまい、寝込んでしまうのだ。
そのことに気づいたのは大学生の頃だった。若いときは体力があるし、長時間眠れるので、回復も早かったが、いまでは年をとったせいか、症状が重くなってきたような気がする。
なぜ心身の状態が狂うのか
やっかいなのは、季節の変わり目の心身の異変の始まりが、よくある普通の疲れと区別がつきにくい点だ。
最初のうちは「なんか変だな」と感じる程度の異変なので、
「寝不足が続いて、ちょっと疲れているのかな」
と軽く考えてしまう。
ところが、数日経っても疲労が回復せず、頭が重かったり、背中や肩の筋肉が妙に凝る感触になる。
熟睡できなくなり、睡眠不足のせいで思考力が落ち、私の場合、自分で納得のいく文章が書けなくなるという考えられない状況に陥る。今回は特にひどいと感じた。
いつもは、思うような文章が書けないときは小休止する。
ベッドにひっくり返ってテレビを眺め、気分転換する。そのとき、中山式のツボ指圧器を背中と首の筋肉に押し当てるようにしている。
そうやっていると、筋肉の強張りがほぐれ、いつのまにか眠りに落ちているときがある。
ほんの10分とか5分程度の仮眠で、また元気が戻り、仕事を始める。
しかし、今回は、そうやって仮眠しても疲れがまったくとれず、パソコンに向かっても仕事がはかどらない。
心身が発する注意シグナル
目覚めても頭は爽快ではなく、どんよりとして重い。
そのため、集中力が散漫になり、アイデアは浮かんでも、それを文章にまとめる力が出てこない。脳に異常が発生したのではないかと思った。
外出しても気分が晴れず、電車に乗って座席に座っていると、いつのまにかウトウトしている。
原因らしいものがわかった。奥歯から雑菌が入ったらしい。奥歯が浮いてグラグラし、顎のあたりが腫れてきた。
家にあった抗生物質を飲んだので、そのうち腫れはひいていくはずだが、体力が弱っていなければ、そんなことにはならなかっただろう。転ばぬ先の杖(つえ)ということか。
心身は、必ず注意シグナルを発しているはずだが、それを軽視して大事に至ることが多い。
そのことに改めて気づいた今回の体調異変だった。
(城島明彦)
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