大河ドラマ「平清盛」(第14回) ホモシーンを見せて得意がるNHK、何がいいたい?
ここまでやるか、第14回「家盛決起」(4月8日放送)
祇園乱闘事件を起こしたことで清盛(松山ケンイチ)は延暦寺の僧侶を敵に回しただけでなく、世間からもひんしゅくを買い、「清盛(松山ケンイチ)は後継者の器ではない」という声が平家一門の間にも高まった。
清盛にかわって注目されたのが、忠盛(中井貴一)と正妻宗子(和久井映見)の実子である家盛(大東駿介)だった。
鳥羽法皇(三上博史)に忠誠を尽くす平家や源氏の武士を快く思わない摂関家の藤原頼長(山本耕史)は、家盛を味方に付けて平家を意のままに操ろうと画策する。
――と、ここまでのあらすじはどうということはないが、頼長が「両刀使い」として有名だったからといって、清盛(松山ケンイチ)の腹違いの弟である家盛(大東駿介)とそういう関係(衆道・しゅどう)に陥るシーンをドラマのなかでわざわざ見せる必要があるのか。
「オカマやホモが民放にはワンサカ出ている。そういう風潮をNHKは理解していますよ」
とでもいいたいのだろうか。
歴史は紙一重
ドラマのラストシーンは、馬から落ちて死んだとも病没ともいわれている家盛が、鳥羽法皇(三上博史)の熊野詣(くまのもうで)のおとも(護衛)の1人としてとしてついていき、落馬しかかるところで、「どうなりますか来週のお楽しみ」という演出だが、今回死なせてはいけないのか。
家盛が生きていたらお家騒動に発展していたが、家盛が死んだことで清盛が忠盛(中井貴一)の後継者になる。この話は次回のドラマになる。
清盛は後に、源義朝(玉木宏)の嫡子(ちゃくし)頼朝(岡田将生)を捕らえ、殺そうとしたが、義母にあたる家盛の母宗子から、
「私の死んだ息子に面影が似ているから、助けてやってほしい」
と懇願される。
結局、清盛は義母の情にほだされて頼朝を伊豆に流すが、これが裏目と出て、清盛の死後、平家は頼朝に滅ぼされてしまうのだから、歴史は紙一重だ。
視聴率はどうなる?
清盛の後妻となった時子(深田恭子)が、「源氏物語」大好きで、何かというと「光の君」と口走るのもわけがわからない。
時子が『源氏物語』の主人公光源氏の君に憧れながら、まったく正反対の粗野でむくつけき清盛と結婚したという設定は悪くないが、くどくどと何度も「光の君」うんぬんといわせる必要などない。
ホタルは源氏も平家も光るのだ。ただし、
『平家ボタルは明滅時間が一秒くらいと短く、源氏ボタルと比べて体調も短い。平家ボタルが田んぼなどに棲息するのに対し、源氏ボタルのほうは清流に棲む。そういう違いがあった』(城島明彦『恐怖がたり42夜~携帯サイトの怖い話~』扶桑社文庫収載「黄泉比良坂(よもつひらさか)」より)
去年の「江~姫たちの戦国~」でも見られたが、NHKはレディースコミックのような描き方をしたがるようだ。
★さて、下降トレンドを描いている視聴率は、どう出るか!? ⇒(意外や意外!?)関東地区の視聴率は、前回の11.3%より2.4ポイントアップして13.7%に微回復。衆道(ホモ)シーンが関心を呼んだのか? それでも不人気に変わりはなく、NHKは頭をかかえているのでは。
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孫正義さんのことも書いてありますが、決して損はさせませんぞ。
(城島明彦)