介護関係のこんな本を書いた
『ケアマネなら知っておきたい 社会知識ナビ』という本を書いた。
4月から変わる「介護保険法制度」の最新情報を詳細に盛り込んだ本として、先陣を切って書店に並んだ。これは、版元(秀和システム)と担当編集者の好判断である。
2月23日の課長会で発表された新しい単位数を反映させただけでなく、独自の分析・解説までしてことと、週刊誌並みのそのスピードぶりに介護関係の本を出している出版社は驚いたのではないか。
著者は私、城島明彦(+ケアマネ向上委員会)で、監修は都庁で福祉畑を歩んだ学生時代からの友人の大津佳明が担当した。
大津は、都庁を退職後、施設長も経験している。
この種の本は、文章力のないその道の専門家が書くことが普通なので、どうしてもわかりづらい書き方になっているものが多いが、この本の執筆を手伝ってくれたケアマネ主任の女性が、
「一般人が読んでもわかりやすいし、こんな内容の本は、これまでなかった。画期的だ」
と褒めてくれた。
私も60代半ばという「いつ死んでもおかしくない年齢」に達し、学生時代の友人たちのなかには親の介護をしている者だけでなく、自分自身が病に倒れ、介護を受けている者もいる。
高齢化社会→高齢社会→超高齢化社会→超高齢社会
という順に高齢者の比率が高くなっていくが、いまの日本は最高レベルの「超高齢社会」である。
一方で、少子化が長く続いてきたために、日本の労働人口は減って国の活力が失われている。
介護は、介護される人間も大変だが、世話をする家族など、まわりの人間の方がもっと大変だ。
私の亡父も、「重介護4」と認定され、介護施設の世話になった。
しかし、介護を受ける人間は、家族と一緒に住みたいと願い、臨終の場所は病院ではなく、自宅で迎えたいと希望している。
今回の改正では、そうした点も配慮された。
介護に携わる人間への報酬が少ないことも問題となっていたので、今回の改定では報酬アップが図られたが、それでもまだ十分とはいえない。
ケアマネほか、介護関係の仕事に携わる人だけでなく、家族を介護する人が、そばに置いて活用してもらえたらと思っている。
(城島明彦)
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