NHK大河「平清盛」(第12回「宿命の再会」)は、盛り上がりに欠ける中途半端なドラマだった
意図がよくわからない演出が多い
清盛(松山ケンイチ)の妻明子(加藤あい)が疫病で死に、彼女から琵琶の手ほどきを受けた時子(深田恭子)が残された2人の子の世話をするうちに後妻となる。
「宿命の再会」というタイトルにある「再会」を果たしたのは、平清盛と源義朝(みなもとのよしとも/玉木宏)。
御所では、出家した待賢門院璋子(たいけんもんいんたまこ/壇れい)が病に倒れ、それまで冷たくしていた鳥羽上皇(三上博史)は、突然狂ったようになって彼女の好きな水仙を探させ、それを持って見舞いに訪れるが、臨終となる。
それまで彼女をいびり倒し、女の戦いを制してきた美福門院得子(びふくもんいんなりこ/松雪泰子)だったが、彼女に侘びる心境になる。(そのあたりの心境の変化は、見ている者には理解不可能)
鳥羽上皇が璋子に届けた季節はずれの水仙を見つけた出したのは、清盛のライバル源氏の御曹司(おんぞうし)源義朝だった。
義朝は、熱田神宮の大宮司の娘由良姫(ゆらひめ/田中麗奈)を正室に迎え、やがて嫡男頼朝が生まれる。
義朝は鳥羽上皇の覚えめでたく、源氏と平家の対立が深まって行く。
武士を見下す摂関家の藤原頼長(ふじわらのよりなが/山本耕史)や出家して信西となった高階通憲(たかしなのみちのり/阿部サダヲ)も登場する。
――ぶつ切りのいくつかのエピソードをつなぎ合わせた話が展開されたのが、3月25日放送の大河ドラマ。
感想を一言でいうと、
「相変わらず、面白いのか面白くないのかよくわからない、中途半端な印象」
ということになろうか。
★(以下、26日追記)25日放送の「宿命の再会」の視聴率は、ついに13%のラインを割って12.6%(関東地区)となり、最低視聴率を更新した。わけのわからない〝ひとりよがりの大河ドラマ〟を放送している「みなさまのNHK」に対する風当たりは、ますます強くなるだろう。
(城島明彦)
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