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2011/09/11

「江~姫たちの戦国~」の視聴率は、今後どうなるのか?

 視聴率回復は一時的なものか、上向く予兆か? 

 関東地区の8月の視聴率は、17.6%(8月7日)でスタートしたが、翌週14日には13.1%に落ち込み、近年の最低を記録し、前途が危ぶまれたが、21日15.4%、28日15.6%と戻し、9月の声を聞くと、豊臣・徳川の間がキナ臭くなり、細川ガラシャが自害した第34回「姫の十字架」は17.8%と8月頭の数字に回復した。

 9月11日の第35回「幻の関が原」の視聴率は、これからの視聴率を占う意味で要注目というところか。
 
 脚本家の田渕久美子は、「篤姫」で高視聴率を稼いだことで評価され、「江~~姫たちの戦国~」にも起用されたが、「篤姫」は宮尾登美子原作というすぐれた下敷きがあったから、脚本の人物造形もしっかりし、エピソードなども信憑性があるように描けた。
 しかし、今回は田渕久美子のオリジナル脚本で、ありえないような人物造形をしている。そこに大きな違いがある。

 田渕シナリオによる「江~姫たちの戦国~」は、相変わらずのレディースコミックタッチで、主要な登場人物がパターン化されているので、わかりやすいといえばわかりやすい。
 
 ただし、ご都合主義も多く、江がやたら政治に頭を突っ込んだり、「歴史的な事件には、必ずといっていいほど江が証言者として立ちあった」という無茶な設定になっており、視聴者が共感しづらい性格の女として描かれているところも問題である。

 江の3人目の夫である徳川秀忠も、父家康を批判したり、面と向かって反発したり口答えする人物として描いており、違和感を覚える場面が多い。

 しかし、ドラマはこれから関が原の合戦となり、浅井3姉妹が敵味方に分かれる見せ場になるので、描きやすいのではないか。

 ※9月15日追記:注目の9月11日(日)「第35回「幻の関が原」の関東地区の視聴率は、8月の15%台(15.4%)に逆戻りしてしまった。視聴者の心は水ものだ。

(城島明彦)

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