楽天の三木谷浩史は理屈をいうな。経団連にとどまって、改革すべきだった!
日本の政治も経済も狂っている
震災特需で潤っている楽天の創業者三木谷浩史(みきたにひろし)は、
「関経連会長が関電の会長森詳介であるのがおかしい。経団連が電力業界を擁護したのが気に入らない」
という理由で、脱会した。
2004年11月入会だから、6年半在籍していただけという計算になる。
森は、関経連副会長だった2月の時点で、会長を退任する前会長(下妻住金会長)から後任を打診され、承諾しており、関経連が正式発表したのは2月10日。
その1か月後に東日本大震災が起こったから、会長就任は仕方がないといえばいえなくもない。
ただし、原発事故が起きて風向きが急変し、「原発バッシングの嵐」が吹き荒れる状況となって以降は、森が関西の財界の顔にふさわしいかどうかに疑問符がつく。
取り巻く状況が180度変わったのだから、また、その地位にあることの影響力の大きさを考えると、たとえ就任間もなくても、自ら退任するという選択肢はある。
森にそういう勇気があれば、賞賛されるだろう。やめても、ぶん投げたなどとは誰も思わない。
むしろやめた方が、「国のためを思っている」「国士だ」と褒められる。
政治も経済も狂っているのだ。
三木谷は、拝金主義者ホリエモンと同類
日本を腐らせた元凶ともういうべき〝拝金主義の象徴〟ホリエモンは、ムショ入り直前に自著の宣伝のためにモヒカン刈りになってマスコミを集めて一席ぶち、彼のすぐ背後には版元(朝日新聞系出版社)の編集者とおぼしき人間が本の宣伝プラカードを掲げて立ち、テレビカメラに映るようにしていた。
テレビも新聞も、みんな狂っている。
森を関経連会長から引きずりおろしたいなら、三木谷は関経連の会員企業を説得すべきだった。
その努力を放棄したのだから、偉そうなことはいえない。
自社に益があると思って入会したが、そうではなかったと知り、「自分のいうことが通らないから辞める」というのでは、「底が浅すぎる人間」と指弾されても仕方がない。
三木谷の楽天イーグルス買収は、ホリエモンの真似だった。
そのことからも、三木谷は、機を見るに敏な男で、油揚げをさらうトンビのようなすばしっこさがあることはわかるが、所詮、日本を救える器(うつわ)ではない。
三木谷も狂っている
経団連もテレビも狂っているが、三木谷も狂っている。
「東電の賠償を電気料金値上げでやることを政府が承認」というニュースに対し、三木谷は「狂ってる。というか、終ってる」「日本の電気料金はすでにアメリカの倍」などとツイッターでつぶやいた。
原発事故を電気料金値上げに転化するという単純な発想は、誰だって許しがたい。
三木谷は一般人ではないのだから、ただ批判し、文句をいうだけではダメだ。
国民が納得できる〝実現可能な〟妙案・代案を示せ。
楽天は、東電の原発電力を利用してこれまでさんざんビジネスを展開してきたのではないのか。
三木谷は経団連を退会せず、とどまって改革する努力をするのが筋だ。
それを嫌うのなら、「政治家になって、国の電力政策を変えろ」といいたい。
日本を変えた坂本龍馬は、ただつぶやいていただけではなかった。
土佐藩は脱藩したが、敵対していた薩摩藩と長州藩を結びつけ、藩主山内容堂をも動かして日本を変えた。
三木谷も本気で日本を変えたいなら、経団連にとどまって、関経連のみならず経団連を内部から揺さぶり、ひっくりかえすような大胆な行動をせよ。
ツイッターでぼやいているようでは、負け犬の遠吠えだ。
星野仙一を評価するセンス
三木谷は自分では新しい考え方をしていると思っているようだが、プロ野球の楽天はどうだ?
古い野球の典型である星野仙一を、楽天の監督に起用しているではないか。
それみたことか、いつのまにか最下位だ。
〝戦前派〟野村はジジイながら〝ぼやき流IQ野球〟で楽天を強くしPRしまくったが、〝団塊〟星野はどうか?
旧態依然たる「根性野球」「恐怖野球」で、気がつけば最下位じゃないか。
暗い表情でベンチに座り、選手がミスするとしかめ面をする。
指揮官が暗い顔をしていると、ベンチ全体が暗くなる。
その意味でも星野は監督失格だ。
そういうチームで優勝したチームは過去に例がない。
その点、中日の監督落合博満は表情を変えない。愛想はないが、指揮官の器にふさわしい。
(城島明彦)
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