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2011/03/09

こんな電子書籍、出てました。『幻想曲(ファンタジア)』(城島明彦)

  電子書籍の小説『幻想曲(ファンタジア)』(いるかネットブックス)が1月末に出ていたことを偶然知った。

 発売時期は配信業者の思惑で勝手に決められ、いつ本が出るのか、作者自身がわからないのが電子書籍の特長らしい。

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 去年の夏に書いた短編である。リレー小説として何人かで書き(オムニバス)、私がアンカーを務めたが、単独でも成り立つように当初から計算して書いた。

 蜉蝣(かげろう)の刺繍のある義母の形見の帯を締めた里花。
 蜉蝣飾りのついた古い万年筆を持つ峰島。
 2つの品が、19世紀後半に活躍したフランスの工芸家エミール・ガレの最後の作品となった蜉蝣をモチーフにしたガラス製の杯を飾った展示会で出会ったのは、単なる偶然か? それとも……。
 時空を超えた怪しくて不思議な出来事が次々と起っていく。

 価格は105円。短編だから安い。

 拙著『怪奇がたり』(扶桑社文庫)や、それの電子書籍を読んでくれた読者で、そこに収載された「記憶」(2人の学生が夏休みに巻き込まれる事件を描いた短編)を覚えている人は、にやりと笑うかもしれない。話が関連しているのだ。

(城島明彦)

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