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2011/01/14

日本語って楽しいな ~「畳語」(じょうご)で、あそぼ!~

 一つでは意味がわからない言葉も、2回繰り返すと別の言葉になって意味が通じる。

  腕がだんだん疲れてきた。
  バスがどんどん遠ざかって行く。
  カンカン照(で)り。
  足がふらふら
  ひょろひょろのモヤシ。
  顔がパンパンに腫れる。
  堂々たる行進。
  月が煌々(こうこう)と照る。
 
 アンダーラインを引いた言葉は、「畳語」(じょうご)とか「重語」(じゅうご)といわれるものだ。
 「重語」という呼び方は「重ねた言葉」と読めるので、この言葉の意味を知らなくても、およその見当はつくだろうが、「畳語」の方は意味が理解できない人の方が多いかもしれない。

 畳は、和室の床に敷くあの「タタミ」のことだが、これが動詞になると、「ふとんを畳む」とか「ハンカチを折り畳む」という使い方をする。
 ひとつのものを折って重ねるという意味である。
 畳を「じょう」と音読みすることは、日常生活で部屋の広さを「六畳」とか「十畳」と呼んでいるので、小さい子供でも知っている。

 ▼天気に関係する畳語
  風がひゅうひゅう吹いている。
  風がぴゅうぴゅう吹いている。
  風がびゅうびゅう吹きぬける。
  風がごうごう>(轟々)と鳴る。

  雨がざあざあ降ってきた。
  雨がしとしと降っている。
  雨がぽたぽた落ちてきた。
  
  雪がふわふわ舞っている。
  雪がちらちら舞う。
  雪がしんしんと降っている。
  雪がどんどん積もる。
  雪がずんずん積もる。

  太陽がさんさん(燦々)と降りそそぐ
  太陽がかんかんと照りつける。
  雲がどんどん湧いてくる。
  霧がじわじわと湧いてきた。
 
 ▼体に関する畳語
  頭がガンガンする
  顔がひりひりする。
  舌がぴりぴりする。
  胃がきりきり痛む。
  胃がチクチクする。
  背中がじんじんする。
  背中がゾクゾクする。
  肩がカチカチにこる。
  腕をブンブン振りまわす。
  手をぶらぶらさせる。
  体がホカホカしてきた。
  体をガタガタ震わせた。
  腿(もも)がパンパンに腫れた。
  膝ががくがくする。
  足がチクチクする。
 
 こういうふうにしてジャンルを広げて、畳語をあげていくときりがないので、今日のところはこのへんでやめておこう。

 やっぱり、日本語って奥が深津絵里!?

(城島明彦)

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