祝! 中日ドラゴンズ、セ・リーグ優勝
巨人びいきの 女房の酌で 今宵飲む酒 格別うまし
これは、1974年のペナントレースで、中日ドラゴンズが巨人のV10を阻止してセ・リーグの覇者となったときに、ソニーが中日スポーツに掲出した祝勝広告のコピーである。
ソニーの創業者盛田昭夫会長(当時)は、実家の盛田酒造の第15代当主も兼務しており、同酒造が名古屋を中心にしてビジネスを展開していたこともあっての広告出稿だった。
このコピーは、実は私が書いたものである。
「君しかいない。コピーを考えてくれ」
と宣伝課長にいわれて、何のことかと思ったら、当時ソニーの宣伝部員は50名前後いたが、ドラゴンズファンは私一人だけだった。
で、考えついたのが冒頭のコピーというわけだ。
そのとき私は28歳で、独身。しかも、酒は飲めないときた。
昨10月1日にセ・リーグの優勝を飾った中日ドラゴンズに、改めて冒頭の祝勝コピーを贈りたい。
落合博満の監督手腕は、中日歴代監督のなかで群れを抜いて光っている。
「点を与えなければ負けない。投手力で勝つ」
という落合流〝守りの野球〟で〝打の巨人・阪神〟を駆逐した中日。
折しも、民主党の菅直人首相のめざす日本は「最小幸福社会」。
「最少得点野球」ともいうべき落合流とどこか似てはいまいか。
時代は変わる。セ・パを問わず、どの球団も来シーズンは、投手力重視の落合セオリーを意識せざるをえなくなった。
(城島明彦)
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