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2010/09/25

政治家は評論家ではない、実行してナンボだ

 昨今の政治家は、堕落した。というより、ひどすぎる。9月18日(土)の「朝ズバッ!」を見ていて、その感を強くした。

 テレビにゲスト出演した国会議員たちのコメントを聞いていて、腹が立った。
 まるで評論家だ。自民、公明、みんなの党……どいつもこいつも、評論家だ。まるで他人事みたいに、尖閣諸島問題を批判し、論評する。政治家は、一市民、一国民ではないのだ。

 尖閣諸島問題では、誰だったか、「1960年頃の中国の教科書には尖閣諸島は中国の領土になっていない」と発言していた。
 もしそれが事実なら、なぜその教科書をテレビで流さないのか。中国に見せないのか。

(18日の「朝ズバッ!」には山本一太、松木けんこうら、「こう発言すれば視聴者に受ける」「こういえば、テレビ局が喜ぶ」ということをよく知っているテレビ慣れした連中が何人も出ていた。いつもいつも、そういう顔ぶれを選ぶ根拠が視聴者に伝わってこない。癒着による人選なのか、テレビ局による世論操作のつもりなのか、いつもほとんど同じ顔ぶれだ。芸能プロとの癒着による「ワイドショーのコメンテーターの固定化」と似ている。テレビの報道番組は、もっと人選を厳しくし、なるべく多くの政治家を出すようにした方がよい)

 教科書問題や靖国神社問題では日本を売るような情報を中国や韓国にこっそり流すというようなことは平気でやるくせに、日本が危機的状況にあるときには国を救おうとはしない。そんな輩(やから)は政治家ではない。
 北朝鮮の拉致問題も同様。

 安倍晋三も、首相のときはよれよれで何もやれなかったくせに、今頃になって咆えまくっている。評論家になってどうする。

 どいつもこいつも、情けない奴ばかりだ。だが、元をたどれば、そういう連中を選んだ国民自身が悪いということになる。
 先の参院議員選挙でも、民主党議員に入れないとどういうことになるかということを深く考えずに投票し、その結果、政治空白は生じるし、中国にますます付け入られることにもなった。

 国会議員は、実行してナンボだ。テレビでご高説を垂れるなら、それを実行してみせろ。
 個人的な裏ルートを使ってでも実行してみせろ。
 もしルートがないなら、それを開拓してでも、中国と裏で渡り合って日本のためにつくせ。
 自分の力で実行できないなら、こうすべきであると政府に直接アイデアを提供しろ。
 何もできないのなら、偉そうなことをいうな。それでもいいたかったら、国会の場で直接いえ。

 小沢一郎事件での検察能力の低下といい、村木厚労省局長事件のお粗末さといい、尖閣諸島事件での那覇地検の越権発言といい、検察も完全にイカレている。
 人間の体と同じで、どこか一か所だけが具合が悪くなるということはない。
 憲法・法律・裁判制度など、もろもろの日本の司法制度が〝制度疲労〟を起こし、根本から揺らぎ始めているという証拠だ。裁判官や弁護士も、頭はいいが、人をさばけるに足る人格者ではない者が増えている。裁判官や検事や弁護士が、一般人とかけ離れた発想・考え方をしなければ、裁判員裁判制度など導入する必要はなかった。
 
 今の日本人は、昔の日本人ではない。明らかに変節した。そう思わざるを得ない事件や出来事が多すぎる昨今である。

(城島明彦)

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