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2010/09/11

小沢一郎首班指名なら、いきなり「内閣支持率30%=即退陣」もありうることを、支持した民主党議員は考えたことがあるのか?

 共同通信が9月9・10日の両日に行なった全国電話世論調査によると、内閣支持率は54・7%、首相になってほしい人は菅直人67・3%で、小沢一郎は22・8%と出た。
 小沢は「政治とカネ」の問題は十分説明したし、検察が不起訴としたことで潔白と主張しているが、国民の84・6%は「納得できない」といっている。

 こういう事実を知って尚(なお)、小沢に投票する民主党議員の名前は、マスコミが全国民に大々的に知らしめた方がよい。そのためにも、投票は無記名ではなく、記名にすべきだ。

 選挙のときに小沢に世話になったからといったような理由だけで、やみくもに小沢を支持する民主党議員は、誰のために政治をしようとしているのか、よく考えた方がよい。

 小沢ガールズは、小泉チルドレンの二の舞になることは目に見えている。土井たか子が社会党委員長だったときに、同党公認の女性議員がどっと当選し、「山は動いた」といったが、その議員らは記憶に残ることを何一つせず、いつのまにか消えていった。国民はどうして何度もだまされるのだろう。

 力わざで国民の意思に反した小沢内閣発足となっても、「政治とカネ」問題が吹っ飛ぶわけはなく、内閣支持率が60%とか70%になるわけがない。

 小沢内閣支持率は最初から30%前後で歴代内閣中最低の数字を記録しかねない可能性大である。

 そうなったら、民主党は、また発足から3か月程度で首相の首をすげ替えるのか?
 そうなったら、小沢に投票した民主党議員は責任を取らなければならない。もっとも、次の選挙では誰も投票しないだろうことは明白だ。

 民主党は、国民のことを忘れて、早くも権力の座にあぐらをかき始めたと思う人が増え、
 「民社党は期待はずれだった。権力争いに汲々(きゅうきゅう)としてばかりいる。自民党も懲りたろうから、以前の過ちはもう繰り返さないだろう。もう一回、自民党にやらせるか」
  という声が大きくなってくるだろう。

 小沢のいっていることも、菅直人のいっていることも、具体性を欠く。菅のいう「雇用を増やす」というのは、どうやって増やすのか伝わってこない。昔のように、土木工事でもやって日雇い労働者を増やすのか?

 何年先に、どういう手を打って、どの分野の雇用をどれだけ増やすのか。具体的な数字で示せ。

 日本人が目指す3年後のビジョンは何か。 5年後は? 誰もが希望をいだき、その目標を信じて頑張れる具体的ビジョンを示せ。
 同じ大口を叩くなら、池田隼人の「所得倍増計画」のような、夢がある実現性のある大口を叩け。

 テレビに出て、調子のいいことばかりしゃべりまくる〝口だけ達者な議員〟が増え続けている。
 いうことは立派だが、きわめて抽象的。具体的なことをいう者もいるが、実行力が伴っていない。どいつもこいつもダメだから、日本はどんどん凋落していく。

 亡国の口先議員たちよ、悔い改めよ。さもなくば、政界から去れ!

(城島明彦)

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