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2010/07/28

週刊誌「アエラ」の面白特集「アップルVS.グーグルの全面戦争」と、地に堕ちたソニー

 週刊誌「AERA」(8月2日号)が「アップルVS.グーグルの全面戦争」という面白い特集を組んでいる。

 同誌編集記者の井上和典さんが執筆した記事(正確にはニューヨーク在住ジャーナリストの津山恵子さんも取材執筆)で、「時代の主役は、パソコンではなく、アップルのiPodに代表される〝タブレット端末〟かもしれない」という興味を引く話が、アップルとグーグルを主軸にして書かれており、興味深く読んだ。
 実は、私も井上さんの取材を受け、ちょっぴりではあるが、コメントが載っている。
 井上さんは、別のページでiPhone関連株の「ストップ高」のその後 「高値企業の目の付けどころ」という記事も執筆している。

 昔は、この手の目新しい話になると、決まってソニーが先導役として登場し、話題を提供していたものだが、今のソニーはかつてのソニーとは〝同名異企業〟。

 アップルがかつてのソニーのお株を奪う活躍をしている裏で、当のソニーは何をやっているかと思いきや、たとえば五月の連休中に六本木ヒルズで連日、3Dテレビの大イベントをやったが、これが実にお粗末であった。

 同イベントでは、連日講演があり、最初の日は、「ソニー社員としての仕事などやっていないのではないか」と他のソニー社員から皮肉られている脳科学者の茂木健一郎で、最終日にはソニーを牛耳っているCEOのハワード・ストリンガーが登場した。

 今年は〝3D元年〟ともいうべき年で、力を入れたい気持ちはわかるが、お粗末きわまりないのは、ソニーのやり口である。
 連日、イベント会社が一人1300円でサクラの聴衆を1000人集め、それを一日2回やったのである。つまり、一日に260万円かけて人集めをし、会場がにぎわっているように見せかけたのだ。
 しかも、念入りなことには、集められたサクラに「守秘義務を課した誓約書」まで書かせていた。
 「語るの堕ちる」とは、このことである。これが、超高額年収者としての〝ストリンガー流〟なのか。

 リストラをやっている一方で、こういう無駄ガネに近いバラ巻きをやっている実態を知って、紙屑のようにソニーをリストラされたOBよ、怒れ! 日夜、真面目にコスト削減に取り組んでいる社員よ、怒れ!
 
(城島明彦)

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