「大舞台」を日テレのキャスターは「だいぶたい」と読み、TBSキャスターは「おおぶたい」と読んだ
バンクーバー五輪を伝えるニュースのなかで、日テレ「NEWS ZERO」(22:54~)のスポーツ担当キャスターのラルフ(ハーフの男性アナ)が、「だいぶたい」というので驚いてしまった。
一方、TBSの「NEWS23」(23:00~)では、膳場貴子が「おおぶたい」といった。
どちらが正しい!?
大舞台」は、歌舞伎の専門用語が一般化したものだから、「おおぶたい」と読むのが正しい。
「日テレのアナウンサーはアホ」「膳場貴子はさすが東大卒の元NHK」といいたいところだが、こんなことはアナウンサーなら誰でも知っていなければならない基本中の基本用語だ。
日テレのラルフは、「この程度のことを間違っているのだから、ほかのことも推して知るべし」と思われても仕方がない。
アナウンサーというのは、正しい日本語をきれいな声で正確に伝えるのが仕事。
にもかかわらず、テレビ局は、いつのまにか、容姿だけに重きを置いて、「滑舌」(かつぜつ)のよくない者や日本語すらまともに読めない者をアナウンサーとして採用するようになってしまった。
今度引退する日テレの小林麻央も、顔はかわいく、性格のよさも画面から伝わってきて見ている分には視聴者は好印象を受けるが、「滑舌」(かつぜつ)は極めて悪く、「~では」というところでは「~でば」と聞こえるなど、ニュース読みには適さない。
日テレといえば、その昔、過日亡くなった田原総一朗ののち添えだった人は、当初、同局のアナウンサーだったが、「容姿がアナウンサーに適していない」という理由で、CM制作部門に回されてしまい、頭にきて裁判した根性のある女性だった。
その話は、私が昔ソニーの宣伝部に勤務していた頃、当時村上節子と名乗っていた彼女が所属するCM制作部門に、たった1本だけだったが、CMを依頼したことがあり、そのとき聞いた。
そのCMを担当した私は、ソニーの創業者の盛田昭夫会長(当時)に直接会長室に呼ばれ、あれこれと指示を受けたことが懐かしい。
日テレの「NEWS ZERO」は時折、ゲスト・コメンテーターとして星野仙一を呼んでいる。
私は、メインキャスターの村尾には個人的に好印象を抱いているが、星野に政治問題やら経済問題やらのコメントを求める理由が解(げ)せない。
プロ野球選手OBは、政治や経済などの分野のことは、門外漢として、コメントをしたりすることがまずない。政治家になった者も、野球やスポーツ分野の代表として、その方面での政界活動をするのが常識。
本当は「野球バカ」でありながら、口のうまさでそのことを隠して、まるで知っているかのようにコメントする唯一の例外ともいうべき者が、星野仙一である。
星野は、知らないのに、知ったかぶりしていうだけ、たちが悪い。星野のコメントは、街のおじちゃん・おばちゃんレベルだ。
新聞や雑誌やほかの人たちから聞きかじった生半可な知識を、星野は、あたかも自分の意見であるかのように、もっともらしくいう。そういうところが、「エセ文化人」なのである。
芸能番組ではあるまいし、まじめに政治・経済問題を扱うニュース番組で、タレントや野球バカのコメントを聞きたいと思っている視聴者が何人いると日テレは思っているのか。そういうのはワイドショーでやれ。
なぜ星野が〝中日OB会から追放された男〟になったのか、読売は知っているのか!?
知っていて使い続けるとしたら、「プロデューサーとかディレクターは、星野と癒着し、黒い金でももらっているのではないか!?」と疑われても仕方がないぞ。
星野のうさんくささは、先年の北京五輪およびWBC監督候補問題の際に、明らかになったはずだ。
星野が中日OB会を追放された理由は、「中日監督をクビにされた腹いせに、その足で阪神に行った」ということだけではないのだ。
中日球団や親会社の中日新聞社が発行する「中日スポーツ」「東京中日スポーツ」が、「武士の情け」で、表沙汰にしないだけで、それ以外にも追放された〝黒い理由〟がワンサカあるという事実を、情報収集力が落ちた日テレは知らないのかな?
「OB会追放」という問題は、別の例で考えるとわかりやすい。たとえば中学にしても高校にしても大学にしても、野球部などの運動部のOB会から追放される場合、よほどの不祥事を犯さない限り、そこまでしないのが普通だ。
不祥事とは何か? 金銭にまつわる犯罪であったり、暴力事件であったり、ヤクザその他との黒い癒着などを指す。「読売ジャイアンツの選手は、球界の紳士たれ」といっているが、同じ読売系列の日テレは、そうではないらしい。
(城島明彦)
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