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2010/01/21

相撲道、地に堕ちたり! 国技の看板を降ろすべし! 朝青龍をマネて白鵬も「張り手」一発、失神勝ちとは! 張り手を子供相撲にマネさせたいのか?

 2010年大相撲初場所11日目、白鵬は、立ち合いざま、朝青龍のお株を奪う強烈な張り手を、対戦相手の豪風の顔面から後頭部にかけてかました。
 白鵬は、土俵下の控えで、朝青龍が連日のように格下相手に強烈な張り手を食らわしているのを見て、「よし、俺も」と思っていたのだろう。
 豪風は、「脳しんとう」を起こし、そのまま土俵に崩折れた。
 元横綱大乃国が同様になった姿を、思い出した。
 
 解説の北の富士が何をいうかと期待したが、「肩をぶち上げたのが当たって」だとさ。
 張り手の後、右肩がアゴにぶちあたってはいるが、ビデオ再生画面で見たら、明らかに白鵬の左手のビンタが決まった瞬間、グラッときている。
 北の富士は、アゴへの衝撃説を取るにしても、なぜ「張り手をするような体勢になったから、肩がアゴに入ったのですね」と解説できないのか。
 この解説者、現役横綱時代は〝夜の銀座の横綱〟を張っていて、昼間の稽古は嫌いだったから、「横綱の品格」とか「受けて立っても勝つのが横綱」という言葉を期待するのは無理というものか。

 北の富士は、前々から横綱の張り手を是としているようで、朝青龍の癖にもなっている「張り差し」にはいっさい苦言を呈していないが、小学生や中学生が相撲でマネするということは頭にないのか?
 もっとも、いまどき、学校で相撲を取る小学生や中学生などいないか。

 今場所の千秋楽の白鵬VS朝青龍では、両者の張り手合戦を見たいものだ。
 ほかの技(わざ)はいっさい使わず、張り手いやビンタだけの応酬で勝負をつけてもらいたい。
 歴史に残る名勝負になること間違いなしだ。

 二人とも強いのはわかるが、日本人をなめるんじゃねえぞ。いや、なめられても勝てない日本人力士の不甲斐なさを嘆くべきか。

 横綱は相撲の鑑(かがみ)。
 にもかかわらず、東西の横綱がやたら張り手を使い、解説者もアナウンサーも相撲協会も、何一つ苦言を呈するすることがないところを見ると、小学生や中学生たちは大いに「張り手」を見習えという意味なのだろう。
 小中学生たちよ、もしも、いや万が一にもというべきか、校庭などで相撲をするときには、どうせ負ける相手とやるなら、立ち合いに思いっきりぶん殴ってやれ! せいせいするぞ。

 先生が何かいったら、「朝青龍はしょっちゅうやっているし、白鵬もときおりやる」といえば、黙るだろう。

 相撲など所詮、 最高位の横綱が連日ビンタを繰り出す〝野蛮な格闘技〟なのだから、相撲取りになりたいなどと思う日本人の子供はいなくなるわけだ。
 
 朝青龍も白鵬も、優勝したときの表彰式では、タレントか普通のスポーツのように土俵上で手を振ったりする。こういうことがいつから許されるようになったのか。
 朝青龍など、土俵をなめきっていて、今場所5日目に豪栄道に負けたときなど、まともに礼をしないで土俵を降りた。
 悔しいのはわかるが、負けてもきちんと礼をして土俵を下がるのが力士のあるべき姿。位が上になればなるほど、そうするのが当然。

 相撲に限らず、剣道も柔道も、「礼に始まり、礼に終わる」。 それが日本の武道魂というものだ。

 そういうことを見て見ぬふりをしている日本相撲協会も、ヘナチョコだ。

 相撲協会は一度データを取ってみるべきではないか。
 横綱と対戦する力士のどちらが張り手を使ったか。その回数を調べて公表してもらいたい。
 その数の差に驚くはずだ。パワーハラスメントの実態が明白になるだろう。

 番付上位と下位とではどうか? 
 内館牧子女史は、横綱審議委員をしている間に、どうしてそういうデータを取らなかったのか。もっと素人の目を大事にすべきだった。
 熱心な相撲ファンで、データを取っている人がいたら、張り手のデータを、ぜひ発表していただきたい。

 政治も経済も人の倫(みち)も、すべておかしくなった今の時代を相撲が象徴している。
 大相撲はもはや国技と呼ぶに値しない。強いのは異国の力士だけだ。「日本の国技」の名が泣く。
 国技の看板を降ろすことを考えた方がいいのではないか。

(城島明彦)

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