力士は全員、朝青龍にならって、勝ったら、土俵上で万歳やらガッツポーズしよう!
大相撲秋場所千秋楽で、白鵬が朝青龍をぶん投げて、ともに14勝1敗となり、優勝決定戦にもつれこんだが、今度は朝青龍が底力を見せて、白鵬を土俵に転がし、優勝した。
「なんのかんのいっても、朝青龍は強いな」
と思っていると、朝青龍、土俵上で、観客に向かって両手を上げた。
テレビ観戦していた相撲をよく知るファンの多くは、その姿を見て、不快感を抱いたはずだ。
「プロレスじゃないぞ」
かつて、貴乃花が大けがをしながら、武蔵丸を下して優勝を決めたとき、鬼のような形相をしたが、彼はガッツポーズも、バンザイもしなかったし、観客に両手をあげて観客の歓呼の声に応えるようなこともしなかった。
それが、勝利した力士のあるべき姿なのである。
朝青龍が両手をあげたとき、NHKのアナウンサーが、「勝負は強かったですが、その後が……」と言葉尻を濁し、解説者の北の富士も「あれはよくないね」と申し訳程度に付け加えた。
それで終わり。アナウンサーも北の富士も、なぜもっと激しく叱りつけないのか。
力士が土俵上でガッツポーズをしたり、両手をあげたり、何か発言したりすることは「禁止」されているはず。
罰金とか処分とかはないのか。
したい放題やって、日本の国技・伝統をコケにし続ける朝青龍。
そういう奴を倒せない日本人力士も、情けない。
だが、こんな奴は、いくら強くても、まともな相撲ファンは認めないぞ!
相撲協会が朝青龍に何のお咎めもしないのであれば、他の力士も、これからどしどしガッツポーズをし、両手をあげたり、バンザイしたらどうか?
(城島明彦)