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2009/05/04

「日曜洋画劇場」で、なぜ邦画?   「象の背中」のミスキャストぶり

 「日曜洋画劇場」と銘打っておきながら、5月3日(日)21時スタートの映画は、邦画の「象の背中」だった。
 
 この番組は、まだレンタルビデオ屋がない時代に、洋画の名作をたくさん放送し、私はそのほとんどを観てきた。
 
 総じて、なかなかいい映画を選んでやっているが、時折、テレ朝が制作費を出した邦画の駄作を放送する。

 5月3日放送の「象の背中」は秋元康原の同名の小説の映画家で、「突然、末期がんを宣告された40代後半の働き盛りのサラリーマンが、余命をどう過ごすか」というシリアスで興味あるテーマだったが、主人公の妻役の今井美樹が最悪で、演技以前の演技。学芸会に毛の生えたようなひどい芝居で、話を、というより映画全体をぶち壊していた。

 主役の建設会社部長に扮した役所広司は、そこそこの熱演のように見せかけていたが、ストーリー展開同様、彼の芝居にはリアリティが感じられなかったのが致命傷。
 
 井川遥の愛人との関係も中途半端。ふたりの子供も、なにやらとってつけたような田舎芝居。

 演出にもカメラワークにも、いいところはなく、どう贔屓目(ひいきめ)に見ても駄作としかいえない映画。

 そういう情けない作品を何とか支えていたのが、脇を固めた岸部一徳と高橋克実。

 話を戻すが、「日曜洋画劇場」の邦画は、3月29日(「相棒」)と4月5日(「座頭市」)にもやっている。もっと以前にも、「男はつらいよ」シリーズや「鉄道員(ぽっぽや)」「夢」などをやってはいるが、ほとんどが洋画。
 
 邦画も流すのなら、「日曜映画劇場」となぜ名称を変えないのか。

(城島明彦)

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