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2009/03/13

「もののけ」とは何か!?

 「もののけ」という言葉を、辞書(小学館「現代国語例解辞典」)でひいてみると、こう書かれている。

 「物の怪(物の気)」。

 「もののけ」には「怪」と「気」――二通りの漢字があることになる。

 「怪」の方は、「怪しい」「妖怪」「怪談」「奇怪」などと使うことから、その意味はおのずと理解できる。

 もう一つの「気」のほうは、「気配」「空気」「大気」「冷気」というように使われる「気」ではないかと推測できる。あるいは、「気持ち」とか「雰囲気」という言葉が浮かぶかもしれない。

 「気持ち」が100%わかるのは、その人自身だけで、ほかの人には「推測できる」程度に過ぎない。要するに、「気」というのは、〝普通は〟見えないものだ。

 しかし、それが見えるときがある。「気力」がそれだ。

 「気」を理解する上で、一番わかりやすいのが「気力」だろう。
 「気力」は「気の力」だから、「気」には「弱い気」や「強い気」があることがわかる。

 「気力」を考えると、これも本人は「気力がみなぎっている」ことを実感できるが、他人の目には、その人の表情の変化とか動きから察して「気(力)がみなぎっているようだ」と思えるだけだ。

 「気が満ちる」という言い方もするから、「気」は、潮のように満ちたり引いたりすると思える。「気迫がある」というときの「気迫」にも、似たようなことがいえる。

 では、「物」というのは何か。

 一般に「物」というと、「物を大切に」とか「物に当たるな」ということから、鉛筆、茶碗、箪笥(たんす)といった「品物」というイメージが先行し、「人」ではないと思ってしまうが、「人物」という言葉がある。つまり、「人」も「物」のなかに含まれるのである。

 ということは、水も空も星も太陽も、森羅万象がすべて「物」ということになるのか?

 そんなことを考えながら、辞書の「物の気」の意味に目を移すと、こう書かれている。

 「人にとりついて悩まし、病気にしたり死にいたらせたりするとされる死霊、生霊、妖怪の類。」

 「もののけ」とは、「人間の心身を蝕(むしば)む悪い気、怪しげな気であり、そういう恐ろしげな気を放つ、あるいは、そういう気を身にまとっている異形の物」ということになる。

 昔の人は、「病(やまい)は気から」といった。説明するまでもないが、「気が弱ってくると病気になる」という意味だ。

 「もののけ」は「気が弱った人」にとりつくのか? 「もののけ」がとりつくから、人が弱るのか?

 昔の人は、その両方だと考えていた。
 怖い夢を見るのは、体が疲れているときであり、気が弱っているときだ。
 金縛りにあうのは、体力が落ち、気が弱っているときなのである。

 死霊、生霊、妖怪の「3大もののけ」のうち、どれが一番怖いかといえば、「生霊」だろう。

 死んだ人が、恨めしげな顔で化けて出てくるのは文句なく怖いし、映画のエイリアンのような化け物に襲われたら怖いが、もっと恐ろしいのは、生きているとわかっている人間が幽霊の姿をして目の前に現れたときだろう。

 今年の夏は、こういうことも頭に入れた怪奇小説を書こうと思っている。

(城島明彦)

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