因果はめぐるか? 20年前の事件とWBCの韓国旗事件……頂点を極めるのは、日韓どちらか?!
韓国が日本を破って2勝し、同国の選手が小さな太極旗をマウンドに立てるのを見たとき、私の頭のスクリーンに、ちょうど20年前のある出来事が二重写しになってよみがえった。
――1989年10月24日。その日、東京ドームで、日本シリーズの第3戦が行なわれた。
戦ったのは、藤田監督率いるセリーグの覇者巨人と仰木監督率いるパリーグの覇者近鉄。
巨人は、84勝44敗、勝率6割5分6厘で2位広島に9ゲームの大差をつけてのセリーグ優勝。
対する近鉄は、71勝54敗で、5割6分8厘で、2位オリックスとはゲーム差ゼロ、勝ち数では1つ負けていたのに、勝率でわずか1厘上まわっていただけ。3位の西武とも0.5ゲーム差という、きわどいパリーグ優勝。
近鉄は、接戦を制したことがよかったのか、藤井寺球場での初戦を4-3、第2戦を6-3で巨人を下し、東京ドームでの第3戦に臨んでいた。
巨人は、近鉄の先発加藤哲郎が7回1/3を投げ、村田、吉井とつないで、巨人打線を3-0で完封、王手をかけた。巨人は先発宮本以下、水野、槙原、吉田、斎藤と5人もの投手をつぎ込んでの敗戦だった。
試合後、3連勝の立役者となった勝利投手の加藤は、インタビューを受けて、自信たっぷりに、こういい放った。
「巨人はロッテより弱い!」
その年のロッテと首位近鉄の差は、実に21.5ゲーム。パリーグのお荷物球団であった。
そういうチームと一緒にされた巨人の選手は、激しい屈辱感を覚え、怒り心頭に発した。そして巨人は、第4戦以後、4連勝して奇跡の大逆転で日本シリーズを制したのだ。
第5戦で巨人の4番打者だった原辰徳は、怒りの満塁ホームランを放ち、最終戦となった第7戦では、駒田が加藤からホームランをかっ飛ばし、ベースを回るとき、加藤に「このバカが」と呟いた。
2009年の日韓最終戦は、奇しくも、今から20年前の因縁の日本シリーズ第3戦が行われた日と同じ「24日」に戦われる。
しかも、その日本軍を率いるのは、当時の巨人の4番打者だった原辰徳であり、その実況中継(TBSテレビ系列)の解説者は槙原である。これは、単なる偶然ではないように思えるのだが……。
とすれば、日韓戦の第5戦を制して世界の覇者となるのは、おのずと決まっている。
あと5時間で、その試合が始まる。
(城島明彦)
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