« ないようでありそうな怖い話 | トップページ | 本日夜9時からケータイ小説「新・恐怖がたり」、始まります »

2007/08/29

本当にあった怖い話

 犬を散歩させていたときのことです。

 その犬はもう亡くなってしまいましたが、犬の種類はヨークシャーテリアでした。

 それまで先へ先へと歩いていた犬が、ぴたりと足を止めた場所がありました。
 
 いつもの散歩コースと違う神社の境内の一角です。

 僕の目には、そこはどうということもない場所に映りましたが、犬はそこから先へ進もうとはしません。

 ひもを引っ張って動くように促したのですが、それでも前足を踏ん張って進むことを拒みます。

 いくらやってもそうするので、仕方なく抱き上げて先へ行き、境内を出たところで地面におろしました。

 犬は、何事もなかったかのように、また先へ先へと歩き出しました。

 数日後、またそのコースを散歩させてみました。

 すると、この前と同じ場所で進まなくなってしまいました。

 犬は聴覚や嗅覚が人間の何百倍も発達しています。

 おそらく、僕には見えない何か怖いものを見、怖気づいたに違いありません。

 (城島明彦)


« ないようでありそうな怖い話 | トップページ | 本日夜9時からケータイ小説「新・恐怖がたり」、始まります »