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2007/08/13

本当にあった怖い話

 中学2年の夏休みのことだった。

 僕は、電車を三つ乗り継いで、祖父母のいる田舎へ遊びに行った。

 そこは、小学3年の夏まで僕が育った場所だ。

 仏間兼寝室には茶箪笥があり、その一番上に桐の小さな箱が置いてあった。
 
 箱の大きさは、タテ15センチ、ヨコ10センチ、奥行き10センチくらいの箱だった。
 
 箱には、観音開きの扉がついていた。
 
 お盆が近づくと、祖父母は、扉を開けた。
 
 結核で死んだおじさん(父の弟)の喉仏の骨が入っていた。
 
 喉仏と呼ぶのは、仏様のような骨の形をしているからである。

 喉仏の白いお骨(こつ)がズレ動かないように、綿のなかに埋めてあった。

 おじさんが死んでまもなく、僕が生まれたので、「生まれ変わりだ」と祖母はよくいっていた。

 僕が祖父母の家に遊びに行った日は、箱の扉が閉じたままだった。

 僕は好奇心にかられて、扉をあけた。

 そのとたん、なかからボッと光のようなものが飛び出した。昼間のことであった。

 熱かったので、僕は思わず手を引いた。

 おじさんの遺骨なので、僕は怖いとは思わなかったが、知らない人がそういう目にあったら怖かったろう。

 夏休みに入る1か月くらい前から、僕は体の調子がよくなく、いつもだるかった。

 そのこととおじさんの遺骨の喉仏から熱い光が飛び出したことが関係あるのかどうかはわからない。

 おじさんの喉仏は、今は成田さんに納骨されている。

(城島明彦)
 

 

 

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