« 城島明彦の「怪し不思議の〝気になる日本語〟」 | トップページ | 〝ちなみに〟バカ症候群 »

2007/01/07

城島明彦の「怪し不思議の国・日本」

拝啓、安倍晋三総理大臣 殿
 今の日本、治安も言葉も乱れ、道徳心も良心も失せ、心根まで汚くなりすぎていますから、
 「美しい国・日本」
 にしようとする、あなたの心意気に異論はありません。
 「よくぞいってくだすった」
 といいたいところではありますが、どうせいうなら、
 「清く正しく美しい国・日本」
 といってほしかった。
 それではキャッチフレーズとして長ったらしいし、宝塚と同じになってしまい、女々しい感じがする? 
 確かに、そうかもしれませんね。
 「美しい国」という言葉のなかには、
 「清く正しく」も入っているということにしておきましょう。
 フジヤマ、ゲイシャ――かつては、この二つが、青い目の外国人からみた「美しい日本」でありました。
 その後、シンカンセン、スシも加わりました。
 ナラ、キョウト、カマクラという外国人もいるかもしれません。
 これらの中で一番きたないのが、富士山です。
 富士山は日本の縮図です。
 遠くから見るととてもきれいですが、近寄ってみると、ゴミ、ゴミ、ゴミの山になりはてました。
 世界遺産として認められなかったのも当然のことでありましょう。

化粧って何だ!?
 今、話題の団塊世代が少年や少女だった頃の列車のなかでの話でございます。
 乗客がたくさんいるなかで、若い女性やおばさんが、白昼堂々と服の前をはだけて子供に授乳する。
 そういう光景が、よく見られたのであります。
 おおらかでしたなあ、昔の日本は。
 そんな時代には、車中で化粧をする女性は見かけませんでした。
 ところが今は、逆ですな。
 今日、車中で子供に乳を含ませる母親などいませんが、人前で平然と化粧する女性が激増しております。
 世も末ですな。
 「女のたしなみ」
 ということを知らんのですかな。
 「化粧」
 という字を、よく眺めてご覧なさい。
 「化ける」という字が入っているでしょ。
 「化粧とは、化けて美しく見せること」なのです。
 化けるというのは、人に知られてはいけない行為なのです。
 「化けそこねて尻尾が出ていて正体を見破られてしまった」
 というマヌケな話は古来たくさん残っておりますが、化かす相手の前で化けるところをみせる狐や狸がいるなどという話は、ついぞ耳にしたことがありません。
 複数の男性が食事をしている前で、堂々とコンパクトを取りだし、付けマツ毛をつけはじめたり、ファンデーションを塗りだしたり、ルージュを引くなどということを平気でやる妙齢の女性が、昨今はあとをたちませんな。
 男の前で化粧をするという行為は、衣服の胸をはだけて乳房を見せているようなものですよ。
 食事している人の前で化粧するのは、食事中にトイレの話をすることと同類です。
 食べている人の身にもなってごらん。食事がまずくなるということがわからないのかな。
 「美しい国・日本女性」
 をめざしてほしいものです。

« 城島明彦の「怪し不思議の〝気になる日本語〟」 | トップページ | 〝ちなみに〟バカ症候群 »