« 「幸せって何だ?!」―(2)幸せは遠い山の向こうにある | トップページ | 「幸せって何だ?!」―(5)立原道造の「幸福」 »

2006/05/05

「幸せって何だ?!」―(4)愛する不幸と愛される不幸

 恋愛で一番の不幸は、好きではない人、好きになれそうもない人から一方的に愛されてしまったときです。
 異性から愛されることや思われること自体は、悪い気はしないのですが、度を超えると苦痛になり、恐怖になります。
 極端な場合がストーカーです。
 好きではない人からラブレターをもらった場合、人はどう対処するでしょうか。
 冷酷な人は当然のごとく無視するでしょうが、優しく思いやりのある人は、相手を傷つけずに断るにはどうしたらいいだろうかと心を痛めます。
 かといって、中途半端な対応をすると、かえって相手を傷つける結果につながってしまう場合が往々にしてあります。そして当人も傷ついてしまいます。
 好きになった相手に自分の気持ちを伝えたいと思うのは、誰しも同じ。普通の人間の感情です。
 最初のうちは、相手が自分のことに気づいてくれなくても、その人の顔を見られるだけで幸せに感じますが、次第にそれ以上のことを願う気持ちが芽生え、自分のほうを見てほしいと思うようになります。
 相手がしばしば自分のほうを見てくれると、今度は自分の気持ちに気づいてほしいと願います。
 相手が自分の方を見てくれても、それが即、自分に関心がある、好きだということにはなりません。
 (どうしてあの子は、ぼくのほうばかり見るのだろう)
 そう思って、見ているのかもしれませんし、
 (不気味なやつだ。いつもぼくのほうをじっと見る)
 そんな風に見ているかもしれません。
 そうなると不幸です。見ている以上の行動を起こすと、傷つく結果が待っているだけです。
 初恋というのは、ひそかに思っているだけのことが多いので、相手を理想化し、より美しい思い出となるのです。

« 「幸せって何だ?!」―(2)幸せは遠い山の向こうにある | トップページ | 「幸せって何だ?!」―(5)立原道造の「幸福」 »