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2005/08/26

義経(5)  『怪し不思議の物語』番外編   「静御前はアレンジャー」

 義経の愛妾(あいしょう)だった静御前(しずかごぜん)は、頼朝に強要されて、鎌倉の鶴岡八幡宮の舞殿(まいでん)で、歌を歌いながら舞(まい)を舞った。そのとき静御前は、義経の子を宿していた。

 ●しづやしづ  しづのをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな
 ●いにしえの しづのをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな
 
 最初の歌が静御前が歌った歌で、後の歌は『伊勢物語』に出てくる歌だ。
 替え歌のようなもので、一見して模倣とわかる。
 静御前は、白拍子(しらびょうし)という芸人である。
 子供のころから、母親から芸事を仕込まれたので、過去の有名な歌をたくさん知っていた。それらをうまくアレンジするのが得意だっただけで、創作力はなかった。
 静御前は、頼朝の前で別の歌も歌ったが、これも『古今和歌集』からのパクリ。
 最初の歌が静御前で、後の歌は『古今和歌集』にある歌だ。
 
 ●よしのやま 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
 ●みよしのの 山の白雪 踏み分けて 入りにし人の おとづれもせぬ
 
 紫式部や清少納言といった才女とは、レベルが違っていた。

 (詳しく知りたい方、興味のある方は、城島明彦著『裏・義経本』をご覧ください)

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