義経(1) 『怪し不思議の物語』番外編 「あぶない義経」
『裏・義経本』(主婦の友社)という本を最近出した。
表紙は黒と赤と金。黒地に「裏・義経本」という題名がタテに赤の筆文字で書かれ、本にかけられた帯は金色。
何とも強烈で、目立つ配色だ。
一見、〝あぶない本〟(いわゆるアダルト本)のような感じがするが、中身は真面目。
義経本はたくさん出版されているが、これほど奇抜な表紙はこれまでにない。
内容もそれにふさわしく異色だ。(実際の表紙を見てみたい方は、 主婦の友社のホームページでどうぞ)
兜(かぶと)をかぶった裸の義経が左手に持った扇で股間を隠している。右手はというと、次のことが書かれた帯を持っている。
義経伝説の新見解
●プッツンして知人宅に放火
●実はブサイクな容貌
●建礼門院にまで手を出した!?
●壇ノ浦で三種の神器を失う大失態
これらのコピーからわかるように、この本は〝義経に関する怪し不思議な話〟を書いた本なのである。